今日は、心のお話をしてみましょうか。
以前に統合失調のお話をしましたが、さらに統合失調について分かりやすくお話ししてみましょう。
今日のお話は、統合失調とは、「非現実を味わう脳」である、というお話です。
統合失調の歴史
統合失調の歴史は意外に古くて、紀元前どころか、農耕が始まる前、人間が狩猟採集をしていた5万年程度昔までさかのぼります。
都市や国家ができたのが一万年前ぐらいからなので、それよりもはるか以前のことです。
それまでの人間は、知性は持ってはいましたが、火を使って、服を着るぐらいでした。
ですが5万年ぐらい前で、突如として人間の知性が花開く瞬間があります。
それを境にして、人間は楽器を使うようになったり、土器に模様をつけるようになったり、絵を描いたりするようになるという、急激な進化と進歩を遂げました。
洞窟に絵を描くようになったのも、この時代からですね。
じゃあ、なんで突然そんなことをするようになったのか。
それが、統合失調が原因だということです。
人間はその頃に、統合失調を起こすようになりました。
統合失調とは、簡単に言うと「想像や脳内イメージを、現実と勘違いしてしまうこと」です。
統合失調は病気のように思われがちですが、私たちは誰でも軽度の統合失調を持っています。
例えば、小説を読んだりしても、ハラハラドキドキしますよね。
現実はただの文字の羅列に過ぎないのに、体に反応が起きている……これは、現実と妄想の区別がついていないから、こうなるわけです。
統合失調できるようになったから、アートが生まれた
で、これは裏を返すと、「相手の気持ちになって考える」ことであるとも言えます。
相手の立場を、自分のものとして考える。
この思いやりとは、統合失調がなければできませんよね。
5万年ぐらい前に、人間はついにそんな、相手の気持ちを感じられるようになった、ということです。
それまでは、自分のことしか考えられない、そんな動物のような知性だったということですね。
で、楽器とか、土器の模様とか、絵とか、物語のような表現活動も、統合失調があるから感動できるわけです。
だって、想像を現実と認識できるんですから。
例えば音楽だって、「自分ではない世界」に浸れるものですよね。
絵や模様を描くことでも、架空の世界観を作って、自分がその世界観に入ることで、楽しむことができるわけです。
おそらく物語が作られ始めたのも、統合失調ができるようになってからでしょう。
すなわち、アートというのは、統合失調ができるから楽しめる、人間固有の楽しみである、ということです。
まとめ
だから、統合失調とは、「非現実を味わう脳」だと言えるわけですね。
現代の統合失調症というのは、それを「やりすぎる」ものだと思えばいいでしょう。
そうすると、統合失調が分かりやすくなるかなと思います。
全く役に立たない無駄知識ですが(笑
ってことで、今日は統合失調についてのお話をしてみました。
今日はここまで~。