最初にお知らせを。
最新作の電子書籍「お金は『最もやりたくないこと』から使いなさい」は、2月4日(水)午後7時頃からリリース&無料配布開始予定です。
お楽しみに。
で、今日のお話を。
今日は、「格好いいリタイアよりも、格好悪いゴールの方が格好いい」というお話です。
「格好悪いゴール」は格好いい
何かをやっていて、「あ、これはダメそう」って分かるときってありますよね。
そういう時って、格好良くリタイアするよりも、格好悪くてもゴールする方が、実は格好いいものなんですよ。
例えば「マラソンをやるぞ!」と挑戦したとしましょう。
でも、走っている途中で「これはアカン」と分かったと。
そういう場合、どんなに格好良くリタイアしても、リタイアはリタイアですよね。
そもそも、「格好いいリタイア」って、周囲から見たら「言い訳を重ねてるな」という風にしか見えないわけです。
「格好よくしてる」、「ばれてない」なんて思ってるのは、本人だけなんですよね。
でも、そこでへろへろになりながらも、途中で歩くようになっても、マラソン大会が終わっても、そしてみんなが帰った頃になっても、それでもゴールにたどり着いた……みたいな人って、結構格好いいですよね。
私が知っている人で、足に怪我を負った人が、リハビリのためにホノルルマラソンに出走したんですよ。
で、明らかに無謀な挑戦だったので、途中から完全に歩き始めるわけです。
そして時間も過ぎて、大会も終わって、道路が解放されて車が走り始めるんですよ。
すると、一人だけゼッケンを背負って歩いているので、目立つわけです。
地元の人はみんな、今日がマラソンだと知ってますからね。
でも、その走っている人は、車に乗っている人から「ナイスファイト!」とか「頑張れ!」、「もう少しだ!」みたいに、すっごく多くの応援をもらったって言うんですよ。
誰も笑う人なんかいなかったと。
これは考えてみれば、分かりますよね。
以前にも「不器用な人の生き方は、人の心を打つ」って言いましたが、それと同じです。
たった一人きりになっても、歩きながらでも、ゴールに向かっているわけですから。
それは、生き方そのものなんですよ。
たった一人になっても、恥ずかしい状態になったとしても、ゴールに目指すことをあきらめない。
それは、「ゴールにたどり着きたい」っていうことを、本当にそれを望んでいるという証でもありますからね。
人は、本心を出している人を信頼し、応援する
人は、本心を出している人を信頼するんですよ。
だって、相手の本心が分かれば、安心できますよね。
「この人、本気だ」って分かると、それだけで魅力的に感じるんですよ。
そして、そういう本心から動いている人を、本当に「それ」を欲している人を、人は応援したくなるわけです。
そういう場合、「恥ずかしい状況」とか、「ひとりぼっちの状況」っていうのは、いい試金石になるものです。
「それでも貴方は、それを欲するのですか?」
それを問いかけているわけですね。
そして、それでも「私はこう生きたい」という人を、人は応援したくなると。
だから、格好悪くてもゴールを切る方が、圧倒的に格好いいわけですね。
むしろ、「よく頑張った!」と褒め称えたくなるぐらいで。
応援する人には、二種類の人がいます。
一つは、「ただ強いから」で応援する人。
もう一つは、「貴方だから応援する」という人。
そして、格好悪くても続けていると、「貴方だから応援するんだ」っていう人が現れます。
そういう人は、「優れた能力を持っているから」で応援するんじゃありません。
「貴方だから応援する」んですよ。
「格好悪くてもあきらめない貴方」にあこがれて、貴方を応援するわけです。
そういう人は、どんな状況でも、他に優れた人がいたとしても、貴方の応援者であり続けるものです。
それって、最高の財産ですよね。
まとめ
やりたくないことについては、さっさとやめればいいでしょう。
でも、本当に欲することであれば、自分から望んでやることであれば、変に格好つけるよりも、格好悪くてもゴールを目指す方がいいんですよね。
失敗してもいいんですよ。
恥ずかしい思いをしても、苦しくても、走れなくなって途中で歩き出しても、泣きながら歩いても大丈夫です。
それでも、本当に欲しいのであれば、歩き続ければいいんです。
すると、心から応援してくれる人が出てきて、喜びも悲しみも共有できるようになるわけです。
それはある意味、「苦しい時にこそ、本当の応援者が出てくる」と言えるかもしれません。
「スマートに、失敗をせずに成功する」というのとは、全然違いますよね。
そういうのが、素敵な成長過程なんじゃないかなと思ったりもします。
ということで、今日は「格好いいリタイアよりも、格好悪いゴールの方が格好いい」というお話をしてみました。
今日はここまで~。