今日は、心理についてお話ししてみましょうか。
「悩むよりもさっさと行動してみる方が、発展しやすい」、というお話です。
内戦が多い国ほど、発展しない
私たちは、よく「どっちにしようか」と悩むことが多いものですよね。
最近の私で言うと、「次はネタ帳3巻を書こうか、それともすぐに書けるミステリー本を間に挟もうか」とか悩んだわけですが。
こういう風に既に二つの道が分かっている場合、悩むよりも、どっちでもいいのでさっさと行動する方が早く解決できるんですよ。
私は最近、いろんな国の情勢とか事情を見ているんですが、一つ分かったことがあるんですよ。
それは、「内戦が多い国ほど、発展しない」ってことですね。
以前も少し触れましたが、アフリカとか中米とかでは、内戦が多い国ほど、貧困に苦しんでいると。
エネルギーを内部だけで消費してしまって、外に何も生み出せないからですね。
しかも、エネルギーを使えば使うほど、内面は疲弊して、ぼろぼろになっていくわけです。
なら、内戦の原因は何かというと、ほとんどの場合が「民族間の対立」なんですよね。
「民族間の対立」とか言っても、同じ地域の隣同士に住んでいるので、はっきり言って文化的には大差ないんですよ。
でも、「俺たちとあいつは違う」と判断することで、争いが起こるわけです。
子どもを使ったある心理学実験があるんですが、子どもたちを一つのグループで活動させたときは、協調する子たちがいたんですよ。
でも、彼らを二つのグループに分けて、それぞれ別のグループ名を与えると、とたんに相手グループをののしるようになり、ライバル視して、争い始めたと。
そんな風に、「グループが違う」だけで、争いは生まれるものなんですよ。
民族統合ができた国は、発展しやすい
逆を言うと、「民族(内面のグループ)を統合できた国は、発展しやすい」と言えます。
アフリカ南部にボツワナという安定して発展している国があるんですが、これがまさに、民族統合によって安定化に成功して、発展した国だと言えるでしょう。
この国は、他の国と同様に、元々他民族国家だったんですよ。
でも、この国は「私たちはツワナ人だ」という同一民族意識を植え付けることに成功して、内面での戦いを回避できたと。
それによって、政局も安定して、成長できたわけです。
これはまさに、私たちの内面でも同じだと思うんですよ。
私たちの中には、いろんな人格というか、性格がありますよね。
それを、「私のこの性格はダメだ」とか、「この性格は欠点だ」とすると、分離してしまうことになるじゃないですか。
すなわち、内面で別々の民族ができてしまうと。
すると、内面での民族同士が争うようになって、「心の中での内戦」が起きるわけです。
でも、内面で長所の性格も、短所の性格も、「みんな自分だよね」と丸ごと受け入れて、違いを作らずにすることもできるものです。
そんな風に、同一民族だと扱えるようになれば、内戦がなくなると。
すると、エネルギーを内部の破壊的なことに使うのではなくて、外部の建設的なことに使うことができるようになるわけです。
すなわち、「君も私も同じだね」と思えれば思えるほど、内戦はなくなる、ということですね。
これは実感として分かりますよね。
周囲の人とでも、「私たち、同じだね~」と言うと、ほんわかしますよね。
でも、「お前は私とは違う!」とか言うと、争いを生み出しそうでしょ(笑
悩むより、方向性をさっさと決めると、内戦は起こらない
ただ、なかなか同一民族として統合するのは、時間がかかるものです。
そういう場合、「どっちでもいいから、悩むよりもさっさと一つの方向性に決めた方がいい」となります。
「悩む」というのは、言うなれば「内面での民族対立」なわけです。
すると、悩めば悩むほど、エネルギーは内戦で浪費されてしまうんですよ。
そういう場合、さっさと方向性を一つに決めてしまいましょうと。
片方の部族に有利になっても構いません。
で、片方に有利になったら、後からもう片方に便宜を図ればいいんですから。
「前回はこっち側に配慮したから、今回はこっち側に配慮しよう」みたいにバランスが取れるわけですね。
私たちだって、「前回はしっかり働いたから、今回は遊ぶ方を重視しよう」とか思って、バランスを取りますよね。
でも、「働こうか、遊ぼうか」みたいに悩み続けると、次第に内戦になってしまうんですよ。
そして、それは些細な発端でも、悩み続けていたら、次第に大きな戦争になってしまうものです。
まとめ
なので、悩んだ時は、どっちでもいいからさっさと行動するといいでしょう。
すると、内戦がなくなります。
エネルギーを外部の生産的なことに使えるので、成果が出せます。
で、一時的に不満が出ますが、次にそちらを満たしてゆくと。
そういう流れにするわけですね。
すると、内面でエネルギーを浪費せずに、行動できるんじゃないかと思います。
私も、ネタ帳の3巻を書くか、ミステリーの教材を書くかで悩んでいたんですが、とりあえずミステリーの教材を書いてみたんですよ。
すると、「4日かけて原稿用紙30枚程度書けた」という成果が見えて、クオリティも「書くなら20日かけて原稿用紙120~150枚程度かな」と見通せるようになったわけです。
だったら、「この程度の分量、この程度のクオリティなら、ネタ帳を優先しよう」と決断できたんですよ。
今まではずっと「ミステリー本も書きたいなぁ」と迷っていたのが、4日ですっきりと手放せたわけです。
そんな風に、内面の対立をすっきりと解決できて、一つのことに集中できるようになるんですよ。
間違った方向を選んだとしても、選ぶことで「こっちは違う」と判明して、すぐに軌道修正できるわけですね。
間違ってもいいんですよ。
私の場合、こういう「試しにやってみる」とか、「試行錯誤」は当たり前のようにやりますからね。
「この道、行き止まりっぽいな」と分かっていても、とりあえずその道に入ってみると。
すると、「あ、やっぱり行き止まりだ」と分かって、別ルートを迷いなく通れるんですよ。
たまに通れると判明すると、それが幸運をもたらしてくれると。
だから、とりあえず選ぶことが大切だということです。
ってことで、今日は「悩むよりもさっさと行動してみる方が、発展しやすい」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。