今日は、精神的なお話をしてみましょう。
「人とは違う」という点を、武器にする考え方についてです。
「みんなと違う」を武器にする考え方
人が人間関係で苦しむのって、多くが「自分はみんなと違う」っていうことじゃないかと思うんですよ。
何らかのマイノリティであったり、少数派であったり、みたいな。
そんな風に、同じ気持ちを感じるような同類や同士がいないような状態だと、孤立無援で寂しく感じるものですよね。
そして、「みんなに合わせなきゃ」とか「みんなに認められたい」、「みんなが成功している道で成功したい」と思うようになるんですが。
でも、私たちが持つ武器には、2種類あるんですよ。
一つが、先に説明した「みんなと同じであることが、武器になる」という考え方ですね。
これは、現状維持を重視する社会において、この要素が受け入れられます。
みんなと同じことで「多数派の力」を得られて、「多くの人から守られる」というメリットがあります。
一方で、「みんなと違うことが、武器になる」という考え方もあります。
これを使えるようになると、「自分はみんなと違う」という悩みはなくなるかと思います。
そして、「みんなと違うことで、みんなから受け入れられる」ということができるんですよ。
わざわざ周囲に合わせなくても、周囲から認められることができるわけですね。
だいたい、このページを見ているような人はクリエイタータイプなので、「みんなとは違う」という点を多く持っているものなんですよ(笑
中には、「私の本質は、誰にも受け入れられない」とか、「私の趣味は、誰にも分かってもらえない」とか思っている人もいるんじゃないかと思います。
だから、「みんなにウケるものを作ろう」とか、「マイナーは嫌。メジャーで受けるものを作りたい」とか思うんじゃないかな、と思ったりもするんですが。
でも、これは「みんなと同じがいい」という発想だけだから、そうなっちゃうわけです。
自分の中にある「くさいもの」を、どう捉えるか
これを、ちょっとしたたとえ話でお話ししてみましょう。
ある人が、普通の住宅地に住んでいるとしましょう。
で、自分の家の敷地内から、黒い液体やくさい水が出てくるわけです(笑
それは石油であったり温泉なんですが、本人は「こんなどす黒い液体には、価値はない」、「こんな飲めもしないしくさくて熱いお湯、価値はない」と思い込んでいるわけです。
なぜ「価値はない」と思うようになったのかというと、それが「珍しい」、「使い道が分からない」からですね。
そして、「周囲の人がくさいと言うから、こんなくさい水や黒い液体に価値なんかない」と思い込むようになってしまったわけです。
それってただ単純に、「周囲から無価値だと言われただけ」なんですよ。
宗教と同じで、妄信的に「価値がない」と思い込んでいるだけです。
そして、その人は必死でそれを隠そうとします。
くさいものにフタをして、「他の人の家と同じように、そよ風がなびくような家にしよう」とか、他の家と同じようにしようとするわけですね。
でも、そのにおいは隠しきれないんですよ(笑
すると、人が来たら、「この家、なんかくさい」と感じて、どんどん人が寄りつかなくなってゆくと。
そしてその人は、「ああ、私が持つこんなどす黒い部分が悪いんだ。私は不幸だ」と嘆いているようなものです。
こうしてその人は、「この黒い要素は、私には不要なものだ。世の中にも一切役に立たない」という観念を強化していくわけです。
温泉が出てくるなら、温泉施設を作ればいい
この苦しみは、「同じでなければ受け入れられない」という思い込みに端を発してるんですよね。
でも考えたら分かりますが、石油が出てくるなら石油施設を作ればいいわけです。
温泉が出てくるなら、温泉施設を作ればいいと。
すると、みんなから喜ばれるようになります。
さらには、その臭さが「温泉のいい香り、これは効きそうだ」とか、「石油のいい香り」になっちゃうんですよ(笑
その上、「貴方は幸運だね。そんな素敵なものを得たんだから」とか言われるようになると。
本人は何も変わってないんですよ。
周囲の価値観が変わっただけ。
これが、「みんなと違う点を武器にして、受け入れられる」ということですね。
認めて欲しい場合、多くの人は、「みんなと同じになる」を考えるんですよ。
でも、多くの人が必死でそれをしようとして、苦しんで、そして「私はダメだ、みんなのようにはなれない」、「私はみんなと比べて劣っている」になってしまうと。
そんなときは、「みんなと違うようになる」を考えてみるといいでしょう。
「私のこのどす黒い要素は、実は石油だったらどうだろう?」
「私のこのくさい性質は、実は温泉だったらどうだろう?」
その「効能」に気がついたとき、世界が変わる、ということですね。
「努力をせずに、既に得ている豊かさを享受する」という発想
同時に、たったその一つの発想転換だけで、膨大な豊かさが得られます。
努力をする必要はありませんし、頑張る必要もありません。
ありのままで「私の中から、こんな『資産』がこんこんと出てくるんですよ。すごいでしょう」と、言えるようになります。
同時に、実際にその感動を味わった周囲の人は、次第に「貴方のような豊かさが欲しい」、「貴方のようになりたい」と言うようになります。
私は最近、多くの人から「貴方のようになりたい」、「貴方のような生き方がしたい」と言われるようになったんですよ。
でも、私が持つこの「資産」は、「他の人が持たないもの」の使い道や価値を見つけただけなんですよね。
元々持っていたものに対して、発想を変えただけです。
それと同じで、これは誰にでも起こせることです。
そして、一つの発想転換が、劇的に人生を変えます。
繰り返しますが、これには一切の努力は必要ありません。
ただ、発想を変えるだけです。
「くさい液体」を「素敵な資産」にしただけです。
そしてその効能に気づいただけです。
自分の内側が変わった時に、周囲や世界が変わる、ということですね。
まとめ
そんな風に、「人とは違う」という点は武器になる、ということです。
それに気がついたとき、自分の使命が分かる、ということです。
人から受け入れてもらうために、人と同じことをして、人の言うことを聞くのか。
それとも、人から受け入れてもらうために、人とは違うことを発想して、人の言うことを聞かないのか。
後者のような手段もある、ということです。
そして後者で成功した人ほど、「パイオニア」、「英雄」と賞賛されることになります。
こういうタイプの人は、現状維持を至高とする社会よりも、少し辺境の地に移る方が、能力を発揮できるでしょう。
辺境の地は変人が多いですからね(笑
違う人がたくさんいる場所にいると、「みんな違う」ので、自分の違いなんかどうでもよくなるんですよ(笑
私はクリエイターたちに囲まれていますが、もう普通に変人だらけですからね(笑
で、みんな好き放題やっていると(笑
すると、いつの間にか「何でもアリだな」、「どんな表現もアリだな」と感じるようになるんですよ。
私はそんな好き放題やっているクリエイターたちが大好きだ!(笑
そういう生き方も、いいんじゃないかと思います。
ということで、今日は「人とは違う」という点を武器にする考え方についてお話してみました。
今日はここまで~。