今日は昨日に引き続き、「男の子の扱い方」ということでお話ししてみましょう。

 

簡単に昨日のおさらいをしておくと、男の子には2段階の変化があるということですね。

第1弾の変化は小3~4ぐらいから始まるもので、少しずつ母親を拒絶して、社会性を持ち始める時期です。

第2弾は、高2ぐらいで思考がクリアになって、精神的にも大人になる時期(「元服」の時期)です。

今日はその原理を、特に小3~4ぐらいから始まる、社会性を持ち始めることについてお話ししてみましょう。

 

男の子にとっての「大人になる」ということ

で、小3~4ぐらいから、男の子は「社会とのつながり」を求めるようになるんですよね。

今ではどうか分からないんですが、私が小学生だった頃、小5からお遊び程度ではありましたが、学校で「部活」みたいな時間があったんですよ。

あれは、男子がちょうどその頃から社会性を欲し始めるからかな、と予想したりします。

他にも、近所の子供会で、ソフトボールとかサッカーをやったりするものですよね。

 

そんなとき、男の子にとっては、「力のある大人」との付き合いが重要になってきます。

というのも、男性は昔から狩猟をして生きてきたので、命令体系を重視する「縦社会」を主として生きるようになります。

一方で女性は、村で子育てをしたり、村の周囲で採集をしていたので、人と人とのつながりを重視する「横社会」を中心として生きるようになります。

 

で、男の子が育つにつれて、そういう「縦社会」に入りたがるわけですね。

そこは、しっかりとした年長の監督やリーダーがいて、命令を受けて組織だって動くような社会です。

 

それは、「家庭」では代用できないんですよ。

母親がそれを担うことは、なかなかできないと。

だってそこは、いわゆる「愛情が入り込む余地がない、厳しい環境」だからです。

命令に従って目的を実現すれば喜ばれる、そうでなければ叱られる、そういう冷血な場所なわけです。

母親だと、どうしても母性が入ってしまうので、それができないんですよね。

 

男の子は成長するに従って、そういう厳しい環境に自分から入りたくなってゆく、ということです。

そうやって、強さを身につけてゆくわけですね。

 

外向的か内向的かで、好むスタイルが変わる

ただ、内向的が外向的かで、好むスタイルが変わるかと思います。

だいたい人口比で言うと、8割ぐらいの子が外向的で、2割ぐらいの子が内向的なものです。

外向的な子は、野球とかサッカーとか、大勢が絡むチームスポーツがいいでしょう。

内向的な子は、スイミングとかテニス、卓球、武道や書道などの「○○道」みたいな、個人でできるものがいいかと思います。

 

私の場合、内向的だったんですよ。

で、小3ぐらいから子供会のソフトボールをやっていたんですが、もう最初から最後まで苦痛でしたからね(笑

今でもチームプレイは苦手ですし。

私は子どもの中でも特にその機能が欠如していたので、そもそも野球で、監督が出すサインを理解できないんですよ。

「監督が肩に手を当てたら、盗塁しろ」という概念が理解できないと(笑

だから、小6でも「守備ライトで打者9番(いわゆる一番できないポジション)」でしたからね。

 

一方で、私はスイミングを一時期、そして書道を長くやっていたんですが、これらはそれなりに好きだったんですよ。

まあ、そのスイミングは目標を自分で決められなかったのでつらかったですが、もし自分で自発的に目標を設定することができたら、相当好きになって、鍛えられたんじゃないかと思います。

そして書道も、小1からやってましたが、ずーっと面白くなかったのに、小5ぐらいから急に面白くなり始めましたからね。

それはやっぱり、その時期から「厳しい環境に入りたい」と思うようになったからかと思います。

 

「社会性を持ち始める時期」で「男の子が変わる」と知っておく

そんな風に、男の子には、ある時期を境に「社会性を持ち始める」という変化が起きます

社会性を持つ前に厳しくしても逆効果ですし、社会性を持ち始めた後に優しくばかりしても逆効果です。

 

女性であるママさん方には、この「男の子の仕組み」が理解できないことが多いんですよ。

女性にはそういう過程がなくて、いきなり精神年齢の高い大人になりますからね。

 

この「社会性を持ち始める時期」という切り口で男の子を把握すれば、男の子を扱うのが分かりやすくなるでしょう。

そして、母親と子どもとの信頼を作って、男の子を将来「いい男」にできるんじゃないかと思います。

 

小3ぐらいまでは、しっかりと甘えさせるぐらいでいいかなと思います。

それまでは社会性は芽生えていないので、そこで「社会は厳しい場所なんだ!」と幼い頃からスパルタをしても、無意味でしょう。

 

「小学校に入ったのに、うちの子はべったりで甘えてばかりで、このままだと将来が自立できるのか不安」と思うかもしれませんが、大丈夫です。

小3~4ぐらいになって社会性が芽生えてくれば、自然と大人の男になっていきます。

むしろ、それまでしっかりと甘えさせていた方が、自発的に甘えを断ち切り、厳しい場所を求めるようになります

すなわち、「厳しい環境で努力ができる男」になるわけですね。

そして、しっかりと愛情を受けているほど、女性を大切にするようになります

 

逆に、それまでにしっかりと甘えさせていなければ、「自分は守られている」という感覚が作れなくて、挑戦できなくなります。

そして現状から出られなくなり、挑戦や努力をせずに、女性を見下したり、暴力を振るったりするような、ひどい男になってしまうでしょう。

一方で、社会性が芽生えた後で、「母子としての愛情のつながりを持とう」としようとしても、逆効果なんだと。

だから、こんな変化が始まる時期があると、知っておくことですね。

 

変化の最初は、「小さな冒険」、「小さな一人旅(もしくは少数の友人たちとの旅)」という形で、それが出てくるでしょう。

で、母親の知らない場所で、少しだけ外の厳しい場所に出て、帰ってきたら今まで通りに甘える、というスタイルになります。

時に無謀なことや危険なことをするように見えるかもしれませんが、それも成長には必要なことです。

もしあまりにも無謀なことをしようとしたり、危険なことをするようであれば、「力のある大人の男性」がいる場所(クラブ活動や習い事)に放り込むといいでしょう。

すると、そこでは大人の男性が導いてくれるので、無謀なことや危険なことはだいぶ軽減されるでしょう。

 

そして、少しずつ「外の厳しい環境」の比率が増えてゆき、「家の守られた環境」の比率が減ってゆく、という流れになります。

男の子が母親を拒絶するようになったら、「ああ、男の子から、男になり始めたんだな」と思って、好きにさせるぐらいでいいかなと思います。

 

まとめ

そんな風に、男の子の扱いは、女性が持たない「社会性を持ち始める時期」という概念を取り入れると、分かりやすくなるでしょう。

男の子は、ある時期を境に変わり始めます。

 

まず第一弾は、小学3~4年生ぐらいから、社会性を持ち始める時期で起きます。

この時期から、少しずつ母親を拒絶するようになるので、覚悟しておきましょう。

それまでが愛情を与えられるチャンスなので、しっかりとスキンシップをして、愛情を与えておくとよいでしょう。

そして母親を拒絶するようになると、少しずつ厳しい環境へと置いてゆくといいでしょう。

愛情を与えていればいるほど、その子は自発的に、より厳しい場を求めるようになります。

 

で、変化の第二弾は、高2ぐらいから起きます。

この時期に男性の成長ホルモンが収まってきて、クリアな思考ができるようになってきます。

そして、今までアホばかりやっていたのが、ぐっと精神的に大人になると

 

そんな感じで男の子を把握すると、いつ、何を与えていればよいのかが分かるんじゃないかなと思います。

「勉強さえできれば、子どもの将来は安泰」みたいな考え方をする教育ママの場合、きっと将来、痛い目を見るかと思います。

男の子は、女の子のように放っておいても大人になるわけではない、ということですね。

特に小学3~4年生ぐらいから高校2年生ぐらいまでの時期を勉強ばかりに費やしていた男の子は、勉強はできても、「男」としては三流品になってしまう、ということです。

女性を優しくできて、女性から好かれて、努力できて、挑戦してゆけるような男にしたい場合、母親は男の子の性質を知っておくことが大切だということですね。

 

ということで、昨日と今日で、「男の子の扱い方」ということで、お話ししてみました。

今日はここまで~。

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