最近は、「失敗学」で有名な畑村洋太郎氏の「回復力」という本を読んでいるんですが、この本で面白い内容があったのでご紹介~。

それは何かというと、「うつに至る3つのパターン」という話です。
うつ状態になるには、次の3つの代表的なパターンがあるようで。

以下で、私の経験や、私なりの回復方法の考え方も交えながら、その3つをご紹介します。

 

1.目標を喪失してしまうこと

一つ目は、目標の喪失ですね。
大きな目標を達成した後に、がつーんとやる気がなくなっちゃって、うつになっちゃうと。

こういう場合は、早めに新しい目標を見つけましょうということですね。

実際に私も、制作途中はひーひー言いながら「早く終わりたい」と思いながら作っているものなんですよ。
でも、制作が終わったら、「作っていた時は、充実していたな」って思って、ぽっかりと穴が開いた感じがするものなんですよね。

私が幸せなことは、初めてゲーム制作を完成した日から、「今日は暇だな」っていう日がなくなったことですね。
それぐらい「これやりたい」っていう目標みたいなものは、何というか充実感があるものなんですよね。

もし私が目標を持っていなかったとして、これから全く経験のないけど何か新しいことをやってみたい……という場合、「とにかく行き先を決める」ってのをやります。
そして、「やりたい」「やりたくない」に関係なく、「やり始める」わけですね。

すると、最初は超しんどいんですが、動き始めると、次第に勢いがついてきて、面白くなってくるものなんですよ。
途中で面白くなくなる部分もあるんですが、それでも「とにかく行き先に近づき続ける」をし続けると。

だったら、「自分で選んだ道だからな」って思うようになって、全く新しいことでも、いつの間にか集中して楽しんでできるようになるものなんですよ。
それが、私なりの目標を作り出すコツかなと。

 

2.超えられない高い壁があること

うつに至る二つ目のパターンは、自分の力量では超えられないような、高い壁があることですね。
これは、周囲にそれを求められることもあるでしょうし、自分が「こうであらねばならない」と自分自身に押しつけていることもあるでしょう。

すると、「どうせ、やったってできないよ……」と思うようになって、やる気が出てこなくなると。

自分にできないことを周囲から求められることってありますよね。
でも実は、それは最終的には「自分で自分を脅迫している」ようなものなんですよ。

というのも、「できません」と言うのを恐れているということで、その源には「周囲の人にもっとよく見られたい」という劣等感があるわけです。
だから、周囲の期待に応えようとして、同時に自分も「そうであらねばならない」と自分に押しつけて、そして押しつぶされてしまうと。

この場合は、「だめでもいい」と自分に許すことですよね。
ええ格好したいから、自分の力量よりもはるかに大きく見せようとしたいから、つぶれるわけで。

でも適正量(ほんの少しだけ背伸びする程度)の壁にすれば、工夫と集中次第で乗り越えられるわけです。
すると、乗り越えられたことが嬉しくて、また次に挑戦したくなり、エネルギーが出てくると。

そんな風に、「超えられない高い壁」ってのは、「自分が周囲の人によく見られたいっていう劣等感が、自分にそれを押しつけているんだ」と気づくことですね。
すると、目標値を下げることができて、乗り越えられるようになるんじゃないかと思います。

 

3.先が見えないこと

うつに至るパターンの最後は、「先が見えないこと」です。

これはありますよね。
私の場合、就職活動をしていた頃とか、就職が決まって入社前に、「これからどうなるんだろう」ってすごくうつ状態になった記憶があります。

先が見えないのは、不安なものですよね。

私の場合は、同じように「先が見えない状態の人」を知ることで、受け入れられたことが多いですね。

経営者をやってる人は、誰もが暗中模索をしているものなんですよ。
経営の本を読んだり、経営者の本を読むと、「トップは孤独だ」とほんと多くの人が言っているんですよ。
それだけ、「自分で自分の道を決める」というのは、孤独感がつきまとうものだと思うんですが。

そういう人の本を読むと、「みんな、真っ暗の中を手探りで進んでいるんだな」って分かって、安心できるというか。
私自身も、今でも真っ暗の中を進んでいる感じですからね。

私はまだ独身なので気軽でいいですが、うちの近所の、私より一つ年上の知り合いは、もう三人も子どもがいるんですよ。
そして彼は、去年に一つの観光ビジネスがうまくいかなくて終わらせて、今年から新しく教育ビジネスのベンチャーを始めたわけで。
しかも、山口の田舎ではだめなので、広島に単身で乗り込んで。
そういう人を見ていると、暗中模索をして当然なんだな……って感じられるものなんですよね。

それぐらい、 今の時代は先が見えない時代なんだと知って、受け入れることですよね。
つまりは、「いつ死んでもいい」という覚悟を持つことですかね。

「いつ死んでもいい」というのは、言い換えると、大好きなことをやって、やり残したことをやって、今日を精一杯生きる……ということでもあると思いますが。

 

まぁそんな感じで、「うつに至る3つのパターン」というところから、その回復方法を私なりに説明してみました。
エネルギーを出す方法は、他にもまだいろいろあると思うので、思いついたらまた書きます。(=▽=)

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