今日は、思いっきりスピリチュアルなお話です。
「なぜワクワクに従うとうまくいくのかを、私なりに説明してみる(2016年版)」という内容で、お話ししてみましょう。
なぜワクワクに従うと、うまくいくのか?
「ワクワクに従うと、うまくいく」と聞いたことがある人は多いかと思います。
まあ今までこのブログでも、さんざん「ワクワクに従うといいよ!」とか触れてますし、他の本でも山ほど「ワクワクに従いましょう」みたいな内容が書かれていますしね。
でも、こういうスピリチュアルなものって、なかなか納得できる原理の理屈付けがないじゃないですか。
なので、できるだけ納得しやすくするために、私なりにその原理を説明してみようかと思います。
まあ今までこのブログや私の本で触れてきた内容の、総集編みたいな感じだと思って読むといいでしょう。
じゃあ、なぜワクワクに従うとうまくいくのか、ということです。
これを知る上で、人間だけでなく、生物の持つ機能に着目してみましょう。
生命は本来、快楽に従う生き物
いきなり大きな話になりますが、生命は40億年前に生まれました。
最初は海底火山の周辺だけで、バクテリアだったり、単細胞生物として生きていたんでしょう。
ですが、少しずつ多細胞になって、いろんな場所で生きることができるようになりました。
生命は基本的に、「種の発展、繁栄をしたい」という欲求を持つものです。
だから、生命は自然と、自分の種が発展・繁栄をする方向に動くようにプログラミングされています。
そうでない種は簡単に絶滅して、生き残ることはありえませんからね。
で、そのプログラミングのお話です。
生命は、「種が発展・繁栄する方向」に向かう場合、それを「楽しい」とか「気持ちいい」、「ワクワクする」と感じるようになりました。
一方で、「種が絶滅する方向」に向かう場合、それを「痛い」とか「苦しい」と感じるようになりました。
まあこれは当然で、分かりますよね。
自分が生きながらえたり、種が繁栄することを快楽だと感じないと、簡単に絶滅しちゃいますから。
一方で、自分や種にとって害になることを「痛い」と感じるから、「それをやめよう」とフィードバックを得ることになります。
だから、生命というのは基本的に、「楽しい」、「気持ちいい」、「ワクワクする」という方向に向かって、心地よい程度に従っていれば、うまくいくようにプログラミングされています。
これが基本原則です。
人間は元々、遊んで暮らしていた
じゃあ、なぜ人間は「苦しんで成功する」ということをするようになったのか。
それは、1万2千年前に起こった大きな変化にさかのぼります。
実は地球は、結構変化が大きい環境だったりします。
「全球凍結」とか言って地球が赤道まで凍り付くぐらい気温が寒くなったり、北極や南極に氷がないほど暖かい状態だったりする状態が、何度もあったぐらいですから。
近い時代で言うと、例えば縄文時代でも、日本とユーラシア大陸が地続きだったぐらいですからね。
今、「世界気温が少しずつ上昇している、どうしよう」、「海面が1メートル上昇しそう、どうしよう」とか言っていますが、本来地球というのはそういうダイナミックな環境変動がある場所です。
そんな中で、500万年前に人間はサルから分化して、人間になりました。
地球は先述したように大きな変化がある環境ではありますが、この500万年は、幾度の氷河期はあっても、比較的安定していた時期なんですよ。
だから、この500万年間、人間は狩猟をしたり、木の実を拾って食べるだけで、十分に豊かに生きられました。
そんな狩猟採集時代の人々は、現在の先進国レベルの栄養レベルと平均寿命があったというのが、1970年代ぐらいからの発掘調査で判明しています。
言うなればそれは、鳥が木の実だけで生きたり、獣が他の草食動物を狩るだけで生きられるのと同じように、「天が与えたものだけで、十分にバランスよく生きてゆける」という状態だったわけですね。
寒冷化によって、苦しい農耕を始めざるを得なかった
ですが、1万2千年前に、大きな事件が起きます。
それが、「急激な寒冷化によって、食べるものがなくなってしまった」、ということですね。
当時はたった10年で、8~15度という気温変化があったようです。
それで、世界中で数百万人はいた人口が、短期間にたった数千人にまで激減してしまいます。
そこで人間は進化して、農耕を始めました。
「穀物を食べることでも、人は生きながらえる」と知った人間は、自分で作物を作るようになります。
この農耕文化が、私たちの苦しみの発端となりました。
それまでの人間は、「落ちているものを食べるだけで、豊かに生きていける」というような、まさにアダムとエヴァ(イブ)がいた楽園のような状態でした。
言うなれば、ほとんど働かなくてもいい状態だったわけですね。
そして当時の人間には、その狩猟や採集などの「食べ物を得るために働く」という内容も、心地よく感じるようにプログラミングされています。
生命の原理ですからね。
だから、1万2千年前までの人間はずっと、生まれてから死ぬまでを「心地よい」とか「ワクワク」に従って動いていたと言えるでしょう。
ですが農耕を始めることで、人は土を耕し、灌漑をしなければならなくなりました。
これがもうしんどいんですよ。
そして栄養価が低いので、健康状態も悪くなり、平均年齢はぐんぐん落ちてしまい、ひたすら働いてわずかな食料しか得られなくなってしまいました。
でも、人口が増えすぎてしまって、今さら狩猟採集に戻ることもできません。
人間500万年の歴史の中で、農耕はたった1万2千年前から始めたので、ついさっき始めたようなものです。
この急激な変化が、今の私たちが持っている苦しみの根源です。
「本当は、食べ物がふんだんにある場所で、遊んで暮らしたい。でも、食べるために作物を作らなければならない」
本来は豊かな狩猟採集で生きていた人間が、農耕をすることによって、こういう苦しみを持つことになったわけです。
農耕的価値観の進化
私たちは、「働かざる者、食うべからず」という常識を持ってますよね。
でもそれは、たった1万2千年前に生まれた、「つい最近できた思い込み」でしかありません。
40億年という生命の歴史から見れば、「働かずに、天が与えたものだけで生きる」というのが自然な状態だと言えるでしょう。
その諸悪の根源のようにも見える農耕文化ですが、ついにここ十~二十年で、さらに大きな転機を迎えるようになりました。
それが、「生産性の増大」です。
200年前に起こった産業革命と、20年前から起こった情報革命によって、先進国の一部では、既に少しの労働だけで狩猟採集時代の栄養価と健康状態を得られるようになりました。
日本に住んでいる私たちも、この中に含まれます。
すると、そんな生産性が上がった地域や人々の世代から、次第に「食べるために働く」という概念が薄れてきます。
生産性が高くなったから、農耕時代の「食べるために働く」という必要がなくなってきたからですね。
ただし、現代社会は経済(お金)で動いているので、何らかの価値を与えることで、お金を得る必要があります。
個人個人が完全に自給自足できるほどまでに生産性を高めればいいんでしょうが、まだその段階ではありませんからね。
ならば、どのような価値を与えればいいのか、ということです。
「ワクワク」というプラスの価値が必要とされている時代
そこで、「ワクワク」という感情が出てきます。
「ワクワク」というプラスの感情を提供することが、これからの世の中で重視になってくる、ということです。
言うなれば、人類の状態をマイナスとプラスで言うと、農耕は「マイナスをゼロに戻す」ということで始めたものです。
環境変動によって食料が得られなくなったので、農耕でその穴埋めをしようとしたと。
で、ようやく先進国の一部では、ゼロに戻って来ました。
すると、人は「ゼロからプラスを増やしてゆく」ことを重視していきます。
これが、「昔していたような、狩猟採集的なライフスタイルで生きる」という生活スタイルになります。
この「狩猟採集的なライフスタイル」こそが、「ワクワクして生きる」という生き方です。
だから、今の豊かな地域の人々は、「マイナスをゼロに戻す」というニーズはあまりないわけですね。
どんどんプラスにしてゆきたいわけです。
すなわち、1万2千年前から始めた「生き延びるために、苦しむことを美徳とする」という農耕的な価値観ではなくて、「自然に生きて、自然に楽しむことを美徳とする」ということを重視すると。
すなわち、人間が本来の慣れたスタイルに戻したくなってゆく、ということです。
ワクワクという感情は、40億年前から生命が持っている、生命の基本的なプログラミングです。
ようやく先進国の一部では、そのプログラミングに戻したいと思う人が出てきた、ということです。
だから日本でも、ここ10~20年ぐらいで「ワクワクを大切にしよう」という価値観の転換が起きてきました。
すなわち、そういう感性や価値を与える人を求めるようになってきた、と言えます。
そして「ワクワク」は、人々がお金を払ってでも欲しいほどの、価値が高いものになります。
だから、「ワクワク」を追いかけて分かち合うことができるだけで、価値を与えてお金になる、ということです。
もちろん、世界中ではそんな豊かさを持たない地域や人々が多いものです。
発展途上国では、まだまだ「頑張る」、「苦しんで努力する」ことが必要でしょう。
でも、少なくとも私たちが住んでいる日本で、このブログを読める人ならば、十分にその豊かさは得ているように思います。
そして、今はまだ貧しい途上国でも、今の日本レベルになってくれば、自然とその地域でも「ワクワクを大切にしよう」という価値観が生まれてきて、主流になってゆくでしょう。
まとめ
だから、今の日本においては、ワクワクに従う方がうまくいく、ということですね。
もし私が50年前の日本にいたり、途上国で生まれたら、「働かざる者、食うべからず」と言っていたでしょう。
もし近いうちに地球環境が変動して、作物が確保できなくなったら、やはりそのときには「働かざる者、食うべからず」、「苦しんでも努力しろ」と言うでしょう。
でも、今のところ日本にいる私たちにとっては、その必要はないように思います。
むしろ、ワクワクに従う方が、うまくいくように思います。
そういう条件が重なっている時期なんだ、ということですね。
これが、2016年現在の、私なりの「なぜワクワクに従うとうまくいくのか」という理屈ですね。
ま、参考にしてくださいませ。
ってことで、今日はここまで~。