今日は、クオリティについてお話ししてみましょう。
「1つ1ついいものを仕上げていると、後が楽になる」、というお話です。
1つ1ついいものを仕上げていると、後々が楽になってくる
私はいろんなものを作ってきましたが、常に「自分にできる最高のものを」と、自分で納得できる最高のものをリリースしてきました。
当然売れなかったものとか、大失敗したものも多くあるんですが、1つ1ついいものを仕上げていると、後々が楽になってくるように思います。
というのも、過去にしっかりとしたものを作っていると、時間が経ってから評価されることが多いんですよね。
例えば本でも、私は「これはいい内容だ」と自信を持ってリリースできるものばかりを出しているつもりです。
すると、半年経ってからどかんと売れたり、1年以上経ってから再びどかんとブームが来たりするんですよね。
というか、私の場合、「リリースしてすぐに売れる」ということはほとんどありませんでした。
一番売れたゲームにしろ、本にしろ、制作技術にしろ、どの作品もロングセラーになってます。
しかも時間差で、4~12ヶ月おきぐらいに、どかんとブームになることが結構あるんですよ。
「ロングセラーになるものを作る」という発想
そういう風に作っていると、作れば作るほど、後から楽になるんですよね。
というのも、売り上げがどんどん「積み重なってゆく」からですね。
ほら、メジャーの作品とかでは、ごく一部を除いてだいたい「リリース後2~3ヶ月ぐらいでほとんどの収益を得て、後は全然売れなくなる」とかじゃないですか。
でも、ちゃんとしたものを作っていて、しかも作り続けていれば、ロングセラーになるように思います。
漫画作りで言うと、漫画の公開を続けていたら、新しいファンが古い作品を買ってくれるのと同じです。
お客をだますかのように、見た目やあおり文句だけで売るのではなくて、中身をしっかりすると。
むしろ、最大限にお客を満足させるには、「多くの人に期待と幻想を抱かせる宣伝文句」よりも、「ごく少数の、分かる人にしか分からないような宣伝文句」の方がいいように思います。
その良質な顧客満足が、他のお客を連れてきてくれるわけです。
いわゆる、宣伝広告費をかけられないような弱小チームは、クオリティ重視にするといい、ということです。
ある意味、短期間で収益を上げるメジャーは前者重視で、長期間利益を確保したいニッチやマイナーな人は、後者重視になりやすいかと思います。
まとめ
だから、「丁寧に仕上げた過去作」というのは、未来に助けてくれるんですよ。
私が作った写真加工技術でも、未だに売り上げはありますし、2年前に書いた本も、今でもリリース当時とほとんど変わらないほどの売り上げはコンスタントにあります。
それどころか、時に当時よりも売れる時期もありますからね。
だったら、後は積み重ねれば積み重ねるほど、豊かになるわけです。
そういう「積み重ねになるもの」というのは、「ちゃんといいものを仕上げること」かなと思います。
「面倒でも子どもにしっかりと向き合ったら、今は大変でも、後々で子どもが大きく成長することで、結果として楽になれる」、みたいな感覚です。
そういう風に作ってみるのも、いいかな~と思います。
ってことで、今日は「1つ1ついいものを仕上げていると、後が楽になる」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。