今日は、精神的なお話をしてみましょう。
「今の時代は努力をするほど貧しくなる」、というお話です。
苦労や努力って言う人は、才能がないだけ
ちょっとした記事を見つけたので、ご紹介。
所ジョージさんの名言「苦労とか努力っていう人はたぶん才能ないんだと思う」から考える諦めの重要性(らふらく)
記事の内容はシンプルで、所ジョージさんが次のようなことを言っていたと。
苦労とか努力っていう人はたぶん才能ないんだと思うよ
まさにこれじゃないかなと思います。
「頑張れとか努力しろって教えって、なんか違うよね」という感覚
「大好きなことをして生きていきたい」とか、「元気いっぱいに、充実感を味わいながら生きていきたい」と思う人は多いんじゃないかと思います。
でも、世の中では「頑張れ」とか「努力しろ」という言葉が当たり前のようにありますよね。
そして、私たちは小学校や中学校の頃、教えに従って、頑張って頑張って、そして努力したと。
だけど、全然幸せを感じられないし、豊かにもなれない。
それどころか、どんどん追い詰められていって、貧しくなり、劣勢に立たされている。
会社はしんどいし、うつになっていくし、元気はなくなっていくし、「そもそも一度きりの人生を、こんな風に生きていいんだろうか?」という疑問すらあると。
すると、「頑張れとか努力しろって教えって、なんか違うよね」、と感じて当然のように思います。
これは若者の考え方を見ていれば、未来への流れは分かります。
ラノベ業界では、「最近のラノベでは、主人公が努力するシーンが減ってきた」と言われているようで。
主人公は「頑張って能力を得て、その能力で勝つ」よりも、「既にある能力を、どう実戦で応用していくか」というスタンスで、問題を解決していくわけですね。
若者ほど新しい時代に合った考え方をするので、こういうところから時代の流れを読み解くことができるかと思います。
頑張りや努力をする時代は、終わった
私は既に、頑張りや努力をする時代は、もはや終わったと思っています。
むしろ、これからは頑張ったり努力をするほど、貧しくなる時代だろうと思います。
「頑張って画力を上げよう!」とか、「頑張って物語のスキルを身につけよう!」と修行や苦行をすればするほど、落ちぶれていくと。
そうじゃなくて、自分の既に持っている特徴を才能として生かして、価値を作り出しましょうよ、ということですね。
すると、努力をすることもなく、ありのままの自分で人に喜んでもらえるわけです。
それが、幸せや充実の実感だとか、使命感になるんじゃないかと思います。
職業選択の幅と、起業可能性の幅によって努力が必要なくなる
なぜこういう変化が起きたのかというと、これはただ単純に、職業選択の幅と、起業可能性の幅によって決まります。
例えば産業革命期以前のように、社会階層が固定してしまっていて、自由に職業を選べない時期では、努力や頑張りが必要になります。
というのも、多くの人が、親から受け継いだ職業以外を選べる機会が極めて乏しくて、それで起業して成功する可能性もほとんどありませんでした。
農民が自分の畑や土地を捨てて出ても、何もできずに、のたれ死ぬしか道はないわけです。
そういう職業的な流動性や起業の可能性が少ない場合、生きて行くにはその職業しか道はないんですよね。
だから、そういう時代や社会では、豊かになるには「頑張れ」、「努力しろ」というのが効果的な戦略になります。
ですが、産業革命後、そして二次大戦後に少しずつ流通が活発になり、職業選択の幅と、起業可能性の幅が広がってきます。
で、ついにインターネットの登場によって、爆発的に多くの仕事の形態と、起業の可能性が生まれました。
インターネットの登場によって、ファンに簡単に届けられるようになった
インターネットの登場によって、個人が情報発信をして、お客やファンに簡単に届けられるようになりました。
例えば私の場合、「こういう珍しいFPSゲームを作ったよ!」と、好きなことをしたとしましょうか。
ならネット上には必ずそういうFPS好きなコミュニティがあるので、めざとい人が見つけて、そのコミュニティに私の作品を紹介します。
その作品が特徴的で、圧倒的に目立っていればいるほど、すぐに私の作品がそのFPS好きなコミュニティに広がります。
すると、あっという間にそのコミュニティ間に知れ渡って、買ってもらうことができて、収益を得られるわけです。
インターネットが登場する以前は、このコミュニティがほとんどなくて、あったとしてもメジャーなもののファンクラブ程度しかありませんでした。
だから、当時は「自分が好きでニッチなこと」で高い価値を作り出していたとしても、それを欲する人たちにその「こういう作品や商品があるよ!」という情報を届けることができませんでした。
ですが、今では超ニッチな趣味趣向でも、ちゃんとSNSでつながっています。
すると、相当ニッチなものだとしても、圧倒的なクオリティを作って話題になりさえすれば、収益を上げられる時代になりました。
すなわち、起業する幅が飛躍的に広がった、ということですね。
どんなものでも売れる時代なら、「好きなこと」や「自分の特徴」を生かした方が有利
これはある意味、「どんなものでも、圧倒的にできれば売れる」ということを意味します。
世の中にはいろんな価値観の人がいて、それを求めるような人は必ずどこかに一定量ほどいるわけです。
そんな人たちが、ネット上でつながるようになりました。
すると、どんなものでも一定量のお客を見つけることができるようになって、売れるようになったわけですね。
なら、わざわざ努力をする必要なんかなくて、「好きなこと」や「自分の特徴」を生かした方が有利だと分かります。
どんなものでも売れる時代であれば、「自分にとって有り余っているもの」に価値を見つけて、それを圧倒的なものにして目立たせて、それを欲している人に売ればいいだけです。
すなわち、身近なところにこそ売れるものがある、ということです。
「職種」という考え方すらなくなった時代
こういう個人が主体の時代になると、もはや自分の働き方を「一つの業種として言い表す」ことなんてできなくなってきます。
実際、スモールビジネスでうまくやっている人ほど、「あなたの仕事は何ですか?」と言われても、よく分からないんですよ。
例えば私の場合、ストーリー理論を売っていますし、自己啓発本も書いていますし、写真加工技術の教材も売っていて、ゲームからの収益もあって、なおかつブログが引き金でそれらの収益があるわけです。
私の知っている人では、ある程度主となる収入はネット販売やアフィリエイトで稼いでいるけれども、自己啓発本を書いていて、それでセミナーなんかもして喜んでもらって、それで喜んだお客(ファン)が「じゃああなたの店で買おう」となっていたりするんですよ。
最近知った事例では、漬け物屋なのに、畑でハーブ狩りを企画してファンを確保して、売り上げを伸ばしている店もあったり。
全てが有機的につながっているけれども、「何の業種か」と言われると、少し困ってしまうわけです。
集客と収益とリピーター確保でやっていることが、全く違うことだったりするんですよね。
言うなれば、今は「カテゴライズできないような、小さな業種が爆発的に生まれた時代」だと言ってもいいでしょう。
「どういう業種になろうか」なんて考える時点で、既に方向性を間違っている
すると、「どういう業種になりたい」なんて考える時点で、既に方向性を間違っているように思います。
例えば「漫画家になりたい」、「小説家になりたい」と思っている時点で、それは既に時代遅れな発想のように感じます。
それらは既に、メジャーなビジネスモデルとして成り立っている、古いモデルです。
今の時代は、「好きなことを、どう有機的につなげていくのか」という部分が大切になってきていると。
だって、「圧倒的にできれば何でも売れる」のであれば、「業種」なんて必要ありませんよね。
ミズクラゲのベレー帽を作って売れたのであれば、クラゲのアクセサリーを同時に売ってもいいし、クラゲのブログを書いてもいいし、クラゲの水族館ツアーを企画したっていいわけです。
漫画が売れたなら、複製原画を売ってもいいし、複製原画展をしてもいいし、自分が作ったブラシを売ってもいいし、LINEスタンプやグッズを作って売ってもいいし、技術を教えてもいいと。
すると、「帽子職人」とか「漫画家」になる必要なんてなくて、いろんなところで収益を上げることができます。
なら、「好き」で選んで、それを有機的につなげればいいだけです。
「職種」を考えたり目指すことなんて、全然必要ないと分かります。
まとめ
そんな風に、今の時代は職業選択の幅と、起業可能性の幅がぐっと広がった時代です。
インターネットが登場する以前の世代は、なかなかそうではなかったんですよね。
だから、インターネットの可能性を知らない世代ほど、「頑張れ」、「努力しろ」一辺倒になっています。
ですが、そんな時代は終わりました。
どんなものでも一定量のお客がいて、圧倒的なクオリティを実現できれば、売れる時代になりました。
すると、頑張るよりも、自分が持っている特徴や才能、有り余っているものに目を向けて、それを売る方がはるかに簡単です。
だから、若い世代ほど「頑張ったり努力をするのは、間抜けがやることだ」と感じているし、それが時代に合っているわけですね。
これが分かれば、頑張ることも、努力することも必要ないと分かるでしょう。
そして、自分の特徴(長所と欠点)をうまく生かした人ほど、簡単にうまくいくと分かるかと思います。
逆に、頑張れば頑張るほど、自分の特徴を否定するので、価値が見えなくなって、落ちていくわけですね。
ということで、今日は「今の時代は努力をするほど貧しくなる」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。