今日は、生き方のお話です。
「自由な人を知れば、自由を重視する生き方もできる」、というお話をしてみましょう。
自由な人を知れば、「そうやって生きていい」と分かる
「自由に生きたい」という場合でも、なんとなく動けないことがありますよね。
そういう場合でも、自由な人を知れば、「そういう生き方をしてもいいんだ」と自分に許可を出せるようになるかと思います。
で、今日はそういう自由人をご紹介してみましょう。
「会社も化粧も家電も」全部やめて見えた世界(東洋経済ONLINE)
「会社に入れば安泰ではない」という現実
稲垣えみ子さんという方なんですが、ずっと周囲の「いい学校に入って、いい会社に入れば一生安泰だ」という神話を信じていたわけです。
それで大手新聞社に入って新聞記者として働き始めるんですが、少しずつ「なんか違うぞ」と違和感に気づき始めます。
それが、「会社に入れば安泰ではなかった」ということですね。
会社では、年齢を重ねるほどしんどくなるんだと。
というのも、会社にいれば給料は保障されるけれども、その給料に依存してしまうと、会社がなければ生きていけなくなるわけです。
そして給料が増えれば増えるほど、生活もその収入に合わせてしまうので、ますます会社に依存してしまうようになります。
そうやって会社に依存して年齢を重ねていくと、少しずつポストが減っていくので、何としてでも会社にしがみつかなきゃいけなくなって。
だから、会社の意向や命令に従わざるを得なくなり、プライドをどんどん会社に握られて、自分の意思に反することをしなきゃいけなくなります。
こうして年齢が高くなるほど自尊心を失っていき、生きるのがしんどくなってしまうんだと。
どうやって「脱会社」を実現するか
そんな未来を知って、稲垣さんは「会社を勤めきることは、自分のゴールではない」と気づきます。
で、会社から出ることを考え始めたわけです。
彼女は「脱会社」を実現するために、いろいろ手放し始めます。
というのも、なぜ会社が必要なのかというと、「会社からのお金」に依存しすぎているからですね。
なので、しがらみを手放して、お金をあまり使わなくなり、化粧をやめて、家電もやめてゆきます。
すると、不思議と自由を感じられていった、というわけです。
それまでは「お金をたくさん稼いで、好きなものを買えて、好きなところに行けること」が自由だと思っていたわけです。
でも本当の自由はそうではなくて、「しがらみをなくすこと」なんですよね。
その本質が見えれば、「会社(=しがらみ)で大金を稼いで、好きなものを買って好きなところに行くこと」は、自由ではないと分かります。
その根底に、大きなしがらみがあるんですから。
「工夫次第で、意外とうまくやっていけた」という気づき
しかも、そんな風に手放していくと、少しずつ「これがないと生きていけない」と思っていたことを手放しても、工夫次第で意外と多くのことをうまくやっていけると分かったわけです。
そして生活をスリムにしていって、お金への依存度を減らしてゆきます。
で、冷蔵庫をやめるのが一番ハードルが高かったそうですが、それをやめることで、「なら会社を辞めても大丈夫かな」と分かったと。
こうして東北の震災を機に会社を辞めて、ある意味無職になります。
まぁ実際は、好きに本を書いたり記事を書いているんですが。
お金に依存しない(お金をほとんど使わない)生活なので、ゆったりと自由気ままに、工夫で豊かさを作って暮らしている、ということですね。
まさに、私と似たような生き方で。
自由を好む人は、こういう生き方もいいんじゃないかと思います。
で、いろいろと学びになることが多いと思います。
「化粧」という常識から外れてみる
例えばこの人が化粧をやめたことだって、日本の習慣で考えると、常識からは外れてますよね。
実際に、日本では女性が化粧をやめるのはなかなかハードルが高いじゃないですか。
でも、世界的に見ると、そうでない社会も多いわけです。
例えば上記記事でも触れていますが、ニューヨークですら化粧をしない人がそれなりにいるようで。
ヨーロッパでも化粧をしない人は結構いて、しても「アイメイクだけ」とかいう形も普通にあります。
アフリカ系の黒人はあまり化粧をしませんし、オーストラリアのアボリジニ系の人もほとんど化粧をしないようで。
そういう社会も多くあると分かれば、「別にすっぴんでもいいんだ」と分かります。
なら、好きな方を選べますよね。
化粧って、しんどくない?
逆から見ると、そういうすっぴんでも当たり前な文化圏から見ると、「化粧をしなければ外出できない」なんて明らかにおかしいですよね。
それは、私たちが韓国社会の女性が「就職のために、整形をしなきゃ」と言っているのを見るのと同じです。
日本も韓国も「社会ではこう振る舞わなければならない」というしがらみが強い社会なんですが、自由な社会にいる人からすると、なんか変な思い込みのように感じますよね。
実際、化粧ってしんどいでしょ(笑
ちなみに私は、「化粧をするほど肌が傷む」と推測しています。
だって、「一晩化粧をしたまま寝ると、翌朝肌が悲惨な状況になる」なんて、明らかに肌に対して異常なものですからね。
それに、基本すっぴんの人の方が肌がきれいだというので、もはや化粧は「美しさの前借り」としか言えないように思います。
いや、私は化粧をしたことがないので、分かりませんが(笑
ブラもしんどいなら、やめてもいい
もっと言うと、ブラジャーだってそうで、私は乳がんの原因の一定率は、ブラにあるんじゃないかと思っています。
実際、ブラを12時間以上着用すると、乳がん発生率が21倍にもなるとかいう研究報告もあって。
というのも、がんはストレス(正確に言うと、がん細胞を殺す抵抗力の低下)によって起きるものだからですね。
がん細胞は、普通の人でもある一定率で作られます。
ならなぜ普通の人はがんにならないのかというと、免疫細胞ががん細胞を食べるからです。
でも、ブラで無理なストレス(圧力)を乳房にかけることで、胸部の抵抗力(免疫細胞たち)がそのストレスに対処するために、疲弊してしまいます。
すると、免疫細胞たちは、がん細胞まで食べきれなくなるわけですね。
だから、乳房でがん細胞が発達しやすくなるのではないか、という推測です。
まぁ起きている時はいいでしょうが、「形を整えるために、寝る時もブラをつける」とか、なんかおかしいですよね。
美を売り物にするモデルさんとかならともかく、そうでないなら、ブラもなくていいんじゃないかと思います。
いやまぁ、私はブラをしたことがないので、着用感は正直よく分からないんですが(笑
「自分の大きさ」が分かると、逆に楽になれる
面白かったのが、この人が会社を辞めた後、「自分の大きさ」が分かったということです。
「あ、私って、この程度なんだ」みたいな実感です。
そして「自分はこの程度なんだ」と分かることで、逆にすっきりして、怖いものがなくなるんですよ。
よく、「セルフイメージを高めよう」とか言うじゃないですか。
最近の私は、これは外向型の人にのみ通用する考え方じゃないかと思うようになりました。
というのも、外向型の人ほど確固とした個性を持たないので、セルフイメージに引きずられるんですよ。
でも内向型の人ほど確固とした個性があるので、「自分が望む自分像(多くの場合、それは社会が評価する人物像)」と「現実の個性」が大きく離れていることが多いんですよね。
だから、いくらセルフイメージを高めようとしても、現実にフィードバックできないんだと。
そういう場合、自分の大きさを理解できる方が、楽になれます。
というのも、「無理をしなくていい」と分かるからですね。
内向型の人ほど、「こうでなきゃいけない」と苦しみがちなんですが、それは「自分はありのままの自分よりも、優れている人(社会が求める人物像)でなければならない」と思っているからです。
でも、そこで「あ、私はこの程度なんだ」と分かれば、「こうでなきゃいけない」という理想像を手放せます。
すると、「社会が求める価値観」を手放せて、自分なりの価値観で判断できるようになります。
そういう「自分なりの価値観で判断できること」というのは、すなわち自由ですよね。
まとめ
なので、そんな風に自由に生きている人を知れば、「こんな生き方でもいいんだ」と分かって、動き出せるんじゃないかと思います。
自由(しがらみを取り除くこと)を重視して、工夫で豊かさを作り出していく、というのも一つの生き方ですよね。
すると、より楽な生き方が得られるかもしれません。
ということで今日は、「自由な人を知れば、自由を重視する生き方もできる」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。