最短距離で成功することが、スマートに生きることだと思っている人は、多い。
しかし実際は、遠回りをした人ほど、自分だけの生き方ができるものだ。
「最短距離」とは、人の手垢にまみれた、「誰もが知っている道」でしかない。
それは旅で言うなれば、ガイドブックに載っている王道の観光地を巡るだけだ。
しかし実際は、隠れた名店や、その人しか知らない経験をしている人を、人はうらやむものだ。
遠回りをすると、思いがけずにオアシスに出くわすことがある。
そのとき、「遠回りをした意味があった。よかった」と思えるものだ。
人生80年。20~30年ぐらいの遠回りも、十分にありだ。
2~3年の遠回りなど、言うに及ばずだ。
「どうして私だけ」という、そんな苦しみは、未来へのギフトになる。
自分なりの苦しみを、自分なりに工夫して乗り越えた時、その経験は顔に美しい「しわ」となって刻まれる。
そのようなしわのある顔を持つ人は、美しい。
20年、30年と迷ってもいいんだ。
すると、20年後や30年後、「貴方だけの道」ができる。
それは、ガイドブックには絶対に載っていない、誰もがうらやむ道になるんだ。
今の苦しみは、必ずいつか、「遠回りをしてよかった」と分かる日が来る。
むしろ、「思いっきり遠回りして、楽しんでやろう」ぐらいのノリの方がいい。
すると、「最短距離」を求めていた時に見つからなかったオアシスが、ふいに見つかるものなんだ。
最短距離を求めてうまくいかない場合、ちょっとだけ、脇道にそれてみよう。
答えは意外と、そんなところに落ちているんだ。
(補足)
これはここ一週間で切に感じた、体験談です(笑