今日も精神的なお話です。
「自分も他人も、実は何も分かってない」と思う方が、現状から出られることもある、というお話をしてみましょう。
「自分は分かっている」認識は得策なのか?
SNSとか見ていると、特に政治分野では、「こうすべきだ」、「いやこうすべきだ」とかいう争いが多いですよね。
そして彼らは、「こうしなければならない!」と強く断言しているわけです。
もちろん、中には物事の本質が分かっていない人もいて、「見当違いなことを断言しているな」ということもそれなりにあって。
おそらくそういう政治的な発言は、断言するほど「自信がある」とみなされて、周囲の人がついてくるんだろうと思います。
つまりは、「周囲の人を変えたい」という場合ほど、断言する方がいいと。
「分かっていない」方が、自分から行動できる
一方で私の場合、こういうのを見ると、「『自分は分かっている』って思うのは、あまり得策ではないことも多いな」と感じるんですよ。
というのも、自分から豊かになりたい場合とか、現状から出たい場合ほど、「自分も他人も分かっていない」というぐらいの方が、うまくいく道を見つけやすいように思うからですね。
この理由は簡単で、「もし『世の中を分かっている』のなら、なぜ今その人は不満を持っていたり、貧しいの?」ということです。
世の中について分かっているのなら、チャンスを見つけられて当然だし、豊かになれて当然です。
なのに、「こうすべきだ! お前は完全に間違っている!」と狂ったように断言している人ほど、幸せでもないし、実際に貧しいわけです。
工夫ができる人、できない人の発想
これ、客観的に見たら、とても奇妙な姿でもあるように思います。
怒りに支配されている人が、「こうすれば幸せになれるんだろうが! お前は間違っている!」と、不幸そうに言っていたり。
それとか、貧しい人が、「こうすれば豊かになれるんだろうが! お前は世の中を何も知らない!」と、欠乏感からそう言っていると。
なので、工夫ができる人からすると、とても矛盾しているように感じるかと思います。
だって、「知らないのはどっちなんだろう?」と感じるからですね。
もし世の中だとか、自分や他人、そしてチャンスについて「より知っている人」がいるならば、そのチャンスに集中しているからで。
工夫できない人ほど、自然に感じる
一方で、工夫ができない人からすると、これがとても自然に聞こえるんですよ。
それは、他者を変えることでしか、自分が豊かになれないからでしょう。
チャンスの見つけ方も知らないし、新たなことを学ぶ発想もないし、新しい商品も発想できないし、未来も予測できずに、そもそも自分を変えられないんですから。
だからある意味、そういう風に「自分は分かっている」と断言するのは、「自分だけでは豊かになれないと、無力感を持っているから」かな、と思います。
すなわち、「私は、自分から豊かになることができません。だから私の言うことを聞きなさい」と言って、世の中をコントロールしようとしているのかなと。
今はチャンスがある時代
それはそれで革命を起こす一つの手段でしょうが、チャンスがある時代ほどそういう必要はないように思います。
というのも、チャンスがある時代ほど、社会を変えるよりも、自力でやる方が早いからで。
むしろ、安定しきった場所ほど、既得権益とか先行者が有利なので、なかなか「弱者が知恵でのし上がる」というのは難しくなります。
そして、今のような混乱した時代は、チャンスが多くなった時代です。
チャンスというのは、変化がある時代や場所にほどあるものです。
それに、今ではYouTubeや電子書籍で学ぶこともできるし、インターネットがあることで、世界中に情報を伝えて売ることができますからね。
今のような時代ほど、世界に目を向けて、「いろんな場所で生きていい」とできるほど、チャンスは見えやすいように思います。
他者を変えようとして苦しい場合、そういう別の選択肢もある、ということです。
まとめ
なので自分から豊かになりたい場合、「自分は、世の中について分かっていない」と思う方が、行動しやすくなるように思います。
そもそも、もし今が不幸だったり生き方に納得できないなら、「今の自分」を疑う方がいいですよね。
私たちは、「今の自分」が最高な状態だとは言い切れない、ということです。
もし世の中について誰よりも分かっているなら、簡単に豊かになれるんですから。
「自分も他人も、実はよく分かっていない」
「大人は断言しているけど、本当のところは何も分かっていないし、コントロールしようとしているだけだ」
これぐらいのノリだと、「どの辺に豊かになる道があるだろうか?」と、いろいろ試行錯誤できそうに思います。
すると、世界中にあるいろんなチャンスが見えてきて、希望が持てるかもしれません。
ということで今日は、「自分も他人も、実は何も分かってない」と思う方が、現状から出られることもある、というお話をしてみました。
今日はここまで~。