今日は、精神的なお話です。
「自分が欲しいもの」の因果関係を整理しよう、というお話をしてみましょう。
バフェットが本当に欲しかったもの
短めですが、いい記事があったので、ご紹介。
【短信】本当に得たかったもの:ウォーレン・バフェット(Financial Pointer)
世界一の投資家でもあるウォーレン・バフェットが、テレビ番組のインタビューを受けて、語った内容の一部が紹介されています。
で、そこでは、バフェットが「本当に欲しかったもの」を語っていると。
じゃあ、何が本当に欲しかったのか、ということですね。
バフェットたちは大金を稼いだんですが、本当に欲しかったものは、「独立(自立)」なんだ、ということです。
自分の人生で独立・自立ができていれば、やりたいことができるし、嫌な人とは距離を取れますからね。
「25部屋ある家、6台もの車を持つよりも、好きなように生きて、付き合いたい人と付き合える方がいい」と。
一番に独立を目指す、ということ
まさにこれが、私好みの生き方ですね。
一番に目指すのが、「独立(自立)」ということです。
私の言葉で言うと、「自由」でしょうか。
バフェットの言う「独立」も、私の言う「自由」も、どちらも同じものを指しています。
で、それを実現できれば、後は結構楽になるんですよ。
好きなようにやっているからストレスもなく、だから無駄な浪費をする必要もなくなって。
特に、私は何か作ることが趣味だし、バフェットはいろんな本とか、会社の財務報告書を読むのが趣味なので、さしてお金がかからないと。
むしろ、そういう趣味が、さらに収入を作ったりして、余力を生んで。
すると、無理に「成功しなきゃ、大金持ちにならなきゃ」となる必要はなくなるわけです。
「独立」を目指すか、「お金持ち」を目指すか
よくある誤解が、「独立」を目指すのではなく、「お金持ち」を目指してしまう、ということでしょう。
「独立するには、多くのお金がなきゃいけない」とか、「お金があれば、独立できる」という思い込みです。
で、こういう誤解が、いつまでも独立できない原因になっているように思います。
というのも、お金は一つの手段でしかないからですね。
例えば「絵描きとして独立したい」という場合、「お金がなきゃ、絵描きになれない」、「お金があれば、絵描きになれる」と言っているようなものです。
私たちからすると、「いやいや、そもそも絵のスキルが必要だし、お客やファンもいないと」とか思うでしょ(笑
だけど、そんなのそっちのけで「お金があれば、なんかいろいろ学べるし、画材も入手できて、きっと私はプロの絵描きになれる」と思い込んでいるようなものです。
何というか、とても非現実的で、幻想的な夢物語を語っているように感じますよね。
だから、お金の奴隷になってしまう
まぁ確かに、お金があれば自由に絵を描いて生きられるでしょう。
ただ、そこには大問題があって、「お金がなきゃ、独立していられない」ということですね(笑
だから、お金の奴隷になってしまうと。
嫌な会社に毎日行かなきゃいけなかったり、上司や取引先に頭を下げなきゃいけなかったり、無意味なことや不条理を受け入れなきゃいけなかったり、不本意なことをしなきゃいけなかったり。
一方で、例えば「お金以外の方法」でも、独立を保てると分かります。
絵のスキルを得たり、販売先を見つけたり、収入を生む資産を持ったり、生活コストを安くできたり、畑で野菜を作ったり、近所のじーちゃんばーちゃんと仲良くなって食べ物を得たり、みたいな(笑
そういう能力とかスキル、知恵、知識、経験、人脈、周囲にある余ったもの、お金以外の資産みたいな、いろんな豊かさを持って利用することでも、好きに生きられるわけです。
そして、そういう「いろんな方法」を持つ方が、安全だし安心ですよね。
だって、一つの方法がダメになっても、他の方法でカバーできるからで。
裏を返すと、「お金さえあれば」は、「お金がなくなるとすべてアウト」だと言えます。
だから、「お金さえあれば」という人ほど不安を抱えるし、前述のようにお金の奴隷になってしまうように思います。
欲しいものを得る、道筋を考えよう
もっとシンプルに言うと、こう言えるでしょう。
「好きなことをして、嫌な人と離れて生きたいのに、『好きなことができずに嫌な人と付き合わなきゃいけないお金持ち』を目指すのはおかしいよね」
そういうことです。
もちろん、最終的に目指すところは、「好きなことができて、嫌な人と離れられて、なおかつお金持ちである状態」かもしれません。
でも、「好きなことができて、嫌な人と離れられる状態」と「お金持ちである状態」は、時にどちらを優先するのか、決めなきゃいけないことがあって。
なら、前者を優先すれば、より早くから満足度を高められて生きられそう、ということです。
すなわち、「好きなことができて、嫌な人と離れられる状態」を満たしてから、「お金持ちである状態」を目指すのがいいですよね。
逆に、「お金持ちである状態」を目指して、その後に「好きなことができて、嫌な人と離れられる状態」を目指すのは、「満足できる状態」になるまでにだいぶ時間がかかる危険がある、と分かります。
「自分が本当に欲しいものは何か」を見抜こう
「生きることに要領がいい人」というのは、そういう「自分が本当に欲しいものは何か」をうまく見抜けているように思います。
で、私の場合は、根本的に欲しいのは、そういう「好きなことができて、嫌な人と離れられる状態」かなと思います。
「お金が欲しい」は、その一つの手段でしかなくて、他にも手段は山ほどあるわけです。
でも、そこで「お金がなければ、何もできない」、「お金さえあれば、何でもできるのに」とすると、だいぶ人生の難易度が高くなりそうですよね。
だって、自分で強烈な自縛プレイをしているんですから(笑
「自分が欲しいもの」の因果関係を整理しよう
もちろん、最初からすべて見抜けることはないんですよ。
ただ、要領のいい人は、なかなか満たされない場合に、「そもそも自分は何が欲しかったんだろう?」と自分に問いかけられるんですよね。
すると、「お金よりも、自由が欲しかった」と分かって、因果関係を整理して、軌道修正できると。
裏を返すと、いつまで経っても満たされない人は、「欲しいもの」の因果関係がごっちゃになっていると分かります。
例えば、本当は「好きなことができて、嫌な人と離れられる状態」が目的なのに、「お金」を一番の目的としてしまったり。
もちろんそれでもうまくいくこともありますが、長期的に満たされない場合、目的と手段が間違っていると分かります。
まとめ
この辺が分かると、何を実現してゆけばいいのかが見えてくるかと思います。
「自分が欲しいもの」の因果関係を整理する、ということですね。
実のところ、それなりに自由を得て、好きなことができて、嫌な人と付き合わずにすんだら、「それ以上のお金」は必要なくなるんですよね。
なら、「無理に嫌なことをして稼ぐよりも、より好きに熱中できる部分に集中して、喜んでくれる人に喜んでもらおう」とするようになるかなと思います。
で、私の場合は、「より個人で、小さく、長期的に安定させる」というのが好みだったので、そういう方向に進んだと。
私は、他人の人生まで責任を負いたくないので、「人を雇う」とかはしなくなかったわけですね(笑
そういう風に、「小さい方が、心地よい」というスタイルもあるように思います。
そんな風に「自分が欲しいもの」をしっかりと見据えられると、変にこじれることもなく、早い段階から人生を満足しつつ、少しずつ豊かさを広げられるかなと思います。
ということで今日は、「自分が欲しいもの」の因果関係を整理しよう、というお話をしてみました。
今日はここまで~。