今日は精神的なお話です。

「結論を先に言うようにすると、こじれることを回避できそう」というお話です。

 

こじれをどう解決するか

最近は時々語っていますが、「こじれている人」っていますよね。

こじれとは、「本心ではこうしたいのに、表面的な対応ばかりしていることで、逆に本当に欲しいものが得られなくなっている状態」だと言えるでしょう。

例えば、「本当は安心して生きられる状態が欲しいのに、SNSで反対意見を持つ人をたたくことで、逆に安心して生きられなくなっている」とか。

「本当は幸せになりたかっただけなのに、自分を苦しめる人に反論や復讐をしまくることで、逆に周囲からたたかれて幸せを得られなくなっている」とか。

 

本心ではとてもシンプルな欲求を満たしたいだけなのに、目の前にある「許せない」とか「腹が立つ」に振り回されて、逆に本当に得たいものを失っているんだと。

そういう状態に陥ってしまうことは、よくあるんじゃないかと思うんですが。

 

結論を先に言うと、こじれから回避できそう

こういう場合、結論を先に言うようにすると、こじれから回避できそうに感じます。

というのも、「結論は何なの?」とか「結局私はどうしたいの?」と考えると、自然と「一番欲しいもの」に目を向けられるからですね。

最初に「私はこれが欲しいです」とか、「私はこうしたいです」とはっきり1つにまとめてシンプルに言うと、そこに集中できるようになります。

すると、本当にそれが欲しいのかを検討できるし、自分に合うかどうかも判断できるわけです。

 

例えば、最初に「結論から言うと、私は休みが欲しい」と言ってみるといいでしょう。

なら、人によっては「そうだ、私は休みが欲しかったんだ」と目からウロコのようにすっきりすることもあるでしょう。

その場合、「結論は、私は休みが欲しいことだ」と設定することで、変ないいわけを使わずに、素直にその方法論に集中できます。

 

一方で、「結論は、休みが欲しいことなんだろうか?」と、違和感を覚えることもあります。

もしそういう違和感を持つ場合、その違和感は、「それは結論じゃない。もっと根源的な問題がある」というシグナルです。

するともっと根源にたどって、「休みが欲しい」のではなくて、結論は「常に休みを求めるような、嫌な仕事を辞めたい」だったと分かったり。

 

さらに違和感があったら、さらに根源にたどっていくと、最終的には「そうか、結論は納得して生きたいだけだったんだ」と分かったりするんですよね。

そうやって「根源的な欲しいもの」を見つめることで、こじれを解消できると。

 

他人に言うのではなく、自分に向かって言うこと

で、重要なのは、これは自分に向かって言うことですね。

目的はこじれを解消することなので、他人に言うことではなくて、自分に言うことが大切になります。

 

というのも、「他者に宣言や要求をして、他者から満たしてもらえるもの」というのは、だいたいがこじれた状態のものなんですよ。

裏を返すと、「そうしてもらえなかった」から、こじれ始めたわけです。

だから、「他者からこうして欲しい」という欲求は、その欲求そのものがこじれであることが多いように感じます。

 

実際に、他者からの反応が、こじれを生む原因になることが多いわけです。

「本当は私がこうしたとき、こうして欲しかった、こうしてもらいたかった、こう言って欲しかった、こう扱って欲しかった」

過去にその欲求を素直に満たせなかったから、他のこじれた手段に切り替えて、代用で何とかしようとしたんですから。

 

で、そういう「過去」というのは、多くの場合で「幼い頃」なんですよね。

過去の幼い頃は無力だったので、自分で環境を選んだり、変えることができませんでした。

でも、成長するに従って、環境を自分で選べるようになります。

 

「こういう意図が報われなかった根源」に立ち戻る

すると、そういう「本当は私がこうしたとき、こうして欲しかった」という、「私はこうした」という自分の中にある欲求に立ち戻れます。

これをより正確に言うと、「私はこういう意図を持って、こうした。だけど当時は報われなかった」という、根源の意図に立ち戻れます

なら、いろいろ環境を変えて試行錯誤できるようになった今、その根源となる意図に立ち返って、本当に必要な相手にそれをしてあげることができます。

 

「こじれた」ということは、多くの場合で「傷ついた」ということを意味します。

なぜ傷ついたのかというと、それは「誰かのためになりたかったから」じゃないかな、と思います。

本当は誰かのためになりたかったのに、逆に誰かを失望させたり、苦しめたり、期待に添えなかったという結果になってしまったと。

その落差が大きいほど、人は傷ついて、こじれを生むように感じます。

 

まとめ

そんな風に、「結論は何なの?」とか「結局私はどうしたいの?」と考えると、こじれから回避できそうに思います。

裏を返すと、「結論を先に言わない」というのは、「自分で自分をうまくごまかしている」、「自分で自分の本心を直視できないようにしている」とも言えるように思います。

 

人生を立て直したい場合とか、目先のことばかりにこだわってしまうようなこじれを解消したい場合は、そんな本心を直視することかなと思います。

「少し精神的に苦しんでも、内側を整理してみよう」とできると、よりダイレクトに自分の欲求を解決できるかもしれません。

 

ということで今日は、「結論を先に言うようにすると、こじれることを回避できそう」というお話でした。

今日はここまで~。

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