今日も今日とて、私の大好きな精神的なお話です。
「人脈のチャンスは、意外と身近にある」、というお話です。
下の人に分かち合っていて、どうやって上に認められるのか
昨日の記事で、「困っていない人よりも、困っている人に与えましょうよ」というお話をしましたよね。
で、ここで人によっては、「じゃあどうすれば、力がある人とつながることができるの?」と思うかもしれません。
自分よりも弱い人とばかり付き合っていると、上の世界に行けないんじゃないか、みたいな。
でも実際はそうではなくて、自分よりも持っていない弱い人に与えるからこそ、自分のレベルが引き上げられてゆく、という現象が起きます。
それはあたかも、ふわりと浮き上がるかのように、「下から支えられて、上に浮き上がっていく」という感覚です。
これについて、ちょっと説明してみましょうか。
志ある実力者は、直接のアプローチを受けない
力がある人って、いますよね。
昨日も触れたように、編集長や新人賞選考員、有名クリエイターやプロデューサーのような、力がある権威者がいるものです。
もしそういう人に認められれば、一気に成功できるじゃないですか。
だから、多くの人がそういう人とつながろうとするんですが。
でも実際のところ、そういう力がある人たちは、「私を成功させてください」という積極的アプローチを山ほど受けていて、うんざりしているものなんですよ。
そういう場合、志(こころざし)ある人で、かつ力がある人たちは、「私を成功させてください」と直接申し出てくるクリエイターを採用することは、ほぼありません。
というのも、そういうクリエイターたちって「上に受け入れられること」ばかりを考えているから、「下と分かち合うこと」をしていない人だと分かるからですね。
これはクリエイターに限らず、何らかの社会的な活動をしている人なら全て当てはまります。
世の中にどんどん分かち合うタイプのクリエイターは、自分から上に対して積極的に「支援をください」と言うことは、ほとんどありません。
彼らは自分なりにできる範囲で、最大限の分かち合いを実現しようとしています。
そして志のある実力者は、そういう「世の中でひっそりと活動している、下の世代に分かち合っている人を見つけ出したい」と思っています。
そういうクリエイターに、支援をしたいんだと。
そういう「上に認められなくても、分かち合う」というクリエイターならば、「その意思は本物だ。この人にお金や地位を与えても、適切に世の中のために使ってくれる」と分かりますからね。
人脈のチャンスは、意外と身近なところにある
じゃあ、志ある実力者は、どうやってそういうクリエイターとつながるのか。
それが、「信頼できる人からの、口コミ情報」ですね。
実は、人脈のチャンスは、意外と身近なところにあります。
新人賞とかで有力な編集長とつながらなくても、SNSとかで有名なクリエイターと知り合わなくても、身近なところにそういう人はいるんですよ。
これを、私の経験からお話ししてみましょう。
私がテレビ局の重役と出会えた経緯
私は以前にアニメを作っていましたが、その活動を通じて、中国地方では誰もが知るような民放放送局「○○テレビ(一応伏せ字)」の番組プロデュース総責任者と知り合う機会がありました。
いわゆる、そのテレビ局において、番組の作成では一番の実力者で、副社長ぐらいの地位にいる人ですね。
力がありまくりの人です。
でも私は、一切自分から売り込んでもいないのに、そういう人と出会うことができました。
なぜかというと、それが「下から支えられて、上に浮き上がっていく」ということですね。
私のファンの方が、あるとき地元ラジオ番組に「こういうクリエイターさんがいるんです。とてもすてきな人なんです」と、私のことを投稿してくださったっていうんですよ。
で、そのパーソナリティの人は「地元で頑張る人を、応援したい」みたいな熱い系の人だったんですよ(笑
そこで「そういうクリエイターもいるのか」と私に興味を持って、わざわざ会いに来たり、その方が持つ番組で私に出演依頼をしてくださったりしました。
私はお礼だけはすぐに、お礼状(もしくはお礼メール)でしっかり伝える人なので、それで「この若者を喜ばせると、感謝されて気持ちいい」と思われたのか、どんどんチャンスを与えていただいたんですよ。
そして、そのパーソナリティの方から「こんどこういう有力者が集う場があるから、是非君もどうぞ」と誘われるようになったりして。
で、そのパーソナリティの方はテレビでも出ている人だったので、そこからテレビ局番組プロデュースの総責任者さんを紹介していただいた、という流れになります。
なんかすごい、とんとん拍子でしょ(笑
当時の私は、既にアニメ制作からは撤退を決めていたのでさらりと受け流しましたが、もしアニメ制作で稼ぎたいチームや会社であれば、これは強烈なチャンスだと分かります。
なにせ、地元で一番の巨大資本&メディアとつながるチャンスですからね。
「人脈は、ファンが与えてくれる」という考え方
実は、こういうことはしょっちゅう起きます。
それも当然で、人脈というのは、意外と身近なところにあるからですね。
「6次の隔たり」という言葉がありますが、これは「知り合いの知り合い……」みたいに人づてでつながりをたどってゆくと、だいたい6人以内ぐらいで世界中の誰もがつながる、という現象を言っています。
日本人なら、6人までいかずとも、2~3人ぐらいで有力者と知り合うんじゃないかと思うんですが。
それぐらい、人脈というのは、身近なところにあるんですよね。
で、どんどん困っている人に分かち合っていれば、それを持たない弱い人、すなわちファンの人であるほど感激します。
すると、そういうファンの人は、「こういうすてきな人がいて」と感激を伝えたくなるんですよ。
それが、その人の周囲に伝わって、有力者の耳に入る、ということです。
有力者はそういう「信頼できる人からの口コミ」を信頼していて、もういきなり「信頼ありき」で話が進むので、知り合ったらとんとん拍子に話が進むんですよね。
分かち合っていれば、ファンの人が私を引き上げてくれる
だから私は、実力者に直接アプローチをすることはまずしません。
「分かち合っていれば、ファンの人が私を引き上げてくれる」と分かっているから、信頼して分かち合うことができるわけです。
それはあたかもふわりと下から持ち上げられるかのように、私はチャンスを得ていくんですよね。
そういうのって、すてきじゃありません?
私は、「頑張って上に認められる」とか、「努力して競争に打ち勝つ」ということをしません。
目上の人に「お願いします、私を使ってください!」と頭を下げることもありませんし、お客に「買ってください」頭を下げることもありません。
それなのに、相手から「お願いします」と申し出てくれるわけです。
誰に頭を下げることもなく、それなのに私はチャンスを得て、楽に上昇していくんですから。
まとめ
だから、私が提案している分かち合いビジネスというのは、あんまり頑張ったり努力をすることはありません。
ただただ、自分よりも持たない人に分かち合うばかりです。
すると、感激したファンの人たちが、ふわっと私を持ち上げてくれるわけですね。
与えれば与えるほど、喜んでもらえば喜んでもらうほど、私は浮き上がっていきます。
楽しいサイクルですよね。
むしろ、「人に認められよう」、「上に認めてもらおう」と思えば思うほど、私のビジネススタイルは合わなくなります。
それでつながる権威者というのは、やはり同じように「努力した人のみ受け入れる」というスタイルだからですね。
努力や頑張りが好きな人で、競争に勝てる人ならそれでもいいでしょう。
でも、努力や頑張りが苦手で、競争とか人を蹴落とすのも苦手な場合でも、大丈夫です。
それが、「分かち合う」という方法ですね。
ということで、今日は「人脈のチャンスは、意外と身近にある」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。