今日は、昨日のお話の補足です。
人間関係は、近づけばいいってものではないんだな、というお話です。
人間関係は、近づけばよいってものではない
昨日のお話を一言で言うと、「人間関係では、距離が近いほど親密なのではない。適度な距離感が保てる関係が、親密なんだ」ということです。
「距離を近くつきあえればいい」というわけではない、ということですね。
実際、「近づかれすぎる」って、しんどいですよね。
たまには一人になりたいこともあるし、誰にも言いたくないことだってあるものです。
そういう場合に、ずかずかと土足で入り込まれるのは、疲れるものです。
「SNS疲れ」とかありますよね。
あれはまさに、近づきすぎてしまって疲れてしまう典型例でしょう。
レスをしないといけなくなって、コミュニケーションに追われて、くたびれてやめてしまうと。
他にも、「友達を作りたい」という人ほど、意を決して「近づこう」として、無理に近づきすぎてしまうように思います。
そして、「自分が疲れる」か、「相手を疲れさせる」という形で終わってしまうと。
自分が疲れる場合、自分の適度な距離感以上に長時間近づくことで、人づきあいに疲れて、「やっぱり一人がいいや」となってしまいます。
相手が疲れる場合、近づきすぎて相手が疲れることで、「うざったい」となって離れられてしまうと。
適度な距離感を保つコツ
本当に大切なのは、近づくことではなくて、適度な距離感を保つことなんですよね。
それが、人間関係のコツなんだと。
それがうまくできる関係ほど、「友人」や「恋人」みたいな信頼関係が築けるんじゃないかと思います。
外向型でも内向型でも、これはできることです。
むしろ内向型の人の方が、相手の変化に気づけるので、距離感を保ちやすいかと思います。
で、「近づきすぎたな」っていう合図は、「相手の反応が鈍くなる」という現象として起こります。
相手の口数が少なくなったり、レスの頻度が落ちたり、感情表現が乏しくなってきます。
そういう合図を感じたら、「あ、ちょっと近づきすぎたな」と、距離を離すといいでしょう。
すると相手は元気になってきて、「この人は、私の距離感を保ってくれる、心地よい人だ」と信頼してくれるようになります。
もしくは、「距離感が近づきすぎたら言ってね」と伝えたり、「ちょっと距離感を踏み込みすぎたかな?」と相手に確認してもいいでしょう。
「友達を作りたい」という願いが強い人は、ここで「相手に嫌われたくない」と思うばかりに、逆にもっと近づいてしまうんですよ。
そして自分も相手も疲れて、結果として破局してしまうと。
だから、ある意味「この人とは近くならなくてもいい。適度につきあえればいい」というスタンスが、逆に相手からの信頼を得るようになる、とも言えるでしょう。
「近づきたい、近づきたい」という強い願いが、逆に信頼を遠ざけてしまうということですね。
距離感が分からない相手は、遠ざける方がいい
また、距離感が分からない相手とか、自分の内側までどんどん踏み込むような無分別な相手は、遠ざけるといいでしょう。
10年以上一緒に住んでいる家族でも、この距離感が分からない人がいますからね。
よく「長いつきあいがある人ほど、大切にしろ」とか言いますが、私はそうは思っていません。
「人との距離感が分かる人ほど、大切にしましょう。つきあいの長さや頻度は関係ありませんよ」と思ってます。
見知ってからたったの1週間でも、信頼できる人は信頼できるんですから。
過去の呪縛に縛られる必要はありません。
距離感が分からないような相手とは、距離を取ったり、縁を切ってもいいんです。
そしてどんどん信頼できる人を見つけて、新しい未来を作ってゆけばいいかと思います。
まとめ
そういう風に、人間関係の原理を知れば、気楽に信頼関係を築けるんじゃないかと思います。
近づくことではなくて、適度な距離感を大切にすると。
そして、適度な距離感が保てる間柄ほど、「親密な関係」だと言うと。
すると、心地よい距離感で過ごせるので、人間関係に疲れることもなく、楽しい毎日を送れるようになります。
すなわち、「幸せな人間関係」とは、私たちが自力で作ることができる、ということです。
ってことで、昨日今日と人間関係のお話をしてみました。
今日はここまで~。