今日は、精神的なお話です。

「ビジョンを持てると、クオリティUPが楽しくなる」、というお話をしてみましょう。

 

どうすればクオリティUPができるのか?

「もっとクオリティを上げたい」とか思う人って、多いんじゃないかと思います。

でも、なかなかモチベーションが上がらなかったり、クオリティが上がらなかったりするものですよね。

 

その一方で、短期間にすごい勢いで能力を上げる人もいるわけで。

もしくは、時間をかけてでも、着実に成長していく人もいますよね。

 

「じゃあ何が違うんだろう?」って思うわけです。

私はその要因として、「どんなビジョンを持っているか」という要素あるんじゃないかと思います。

ということで今日は、そういうビジョンとクオリティのお話をしてみましょう。

 

雑誌風のデザインを作るクリエイターさん

興味深いツイートを発見したので、ご紹介。

 

画像を見ると、なんか「雑誌だ!」とか感じるじゃないですか。

でもこれ、普通の同人誌なんですよ。

それでもプロのデザイナーが作った観光向けパンフレットと似たようなクオリティで、びっくりですよね。

 

でも、この人が最初に作ったコピー誌は、こんな程度だったという。(文章は関係ないので、画像のみどうぞ)

 

「うわ、市役所が自前で作って配布してるパンフレットだ!」みたいな、手作り感があふれるデザインですよね(笑

こういうのを作っていた人が、あんなにすごいデザインを作れるようになるとか思うと、「すごいな」と感じるものです。

 

努力や継続だけでは、モチベーションは上がらない

それとか、こういう画力のビフォーアフターを見ると、なんか「やればできそう」とか感じますよね。

 

で、こういうのを見ると、多くの人が「やっぱり努力が大切なんだなぁ」とか、「継続は力なりだなぁ」とか言っているんですが、そういうのは本質を外しているように感じます。

だいたい、努力をしていても、続けていても、伸びない人はいますからね(笑

まぁ、もちろん伸びた本人も、そういう「努力で仕上げた」とか「根性で仕上げた」、「続けていたら能力が上がった」と感じる部分はあるんですよ。

制作には当然しんどいことはつきもので、「自分は努力した」という感覚になることは多いものです。

でも、実はそれだけではモチベーションが上がらないし、続かないんですよね。

 

じゃあ何がクオリティUPを決定づける本質なのかというと、それが「どんなビジョンを持っているか」じゃないかと思います。

これは言い換えると、「どういう妄想を持っているか」だろうと思います。

 

なぜ「作りたい」と思うようになるのか

そもそも、なぜ私たちは「作りたい」と思うようになるんでしょう?

絵や漫画を描きたかったり、小説や文章、ブログなどを書きたかったり、ゲームを作りたかったり、いろいろ熱狂的な「作りたいもの」がありますよね。

普通に考えるならば、わざわざ現実に作り出す必要なんかないじゃないですか。

頭の中でイメージするだけで十分なら、手間暇かけて作り出す必要なんかないわけです。

 

でも実は、「作りたい」と思う時って、「頭の中だけでは作りきれないから、現実に出さなきゃ気が済まない」っていう状態なんですよね。

実のところ、私たちの頭は、あんまり容量が大きいわけではありません(笑

「頭の中の容量だけではとうていイメージが追いつかなくて、むずがゆい! だから実際に作らなきゃ気が済まない!」となるから、作らずにはいられないわけです。

実際に作っている人なら分かるでしょ、この感覚が。

すなわち、妄想をすればするほど、頭の中では処理しきれなくなるから、作らざるを得ないわけです。

 

こうして「作りたい」と思うようになる

以前もお話をしましたが、例えば街中で可愛い服のウィンドウディスプレイを見つけて、ぶわーっとイメージがわいて、妄想の世界に入ったとしましょう。

デザインが好きな人なら、「こんなデザインの服なら、家はこういうデザインで、寝室はこういうデザインで、食器はこんな感じで……」とか思い浮かべるかもしれません。

もしくは、物語が好きな人なら、「こういう服なら、こういう主人公が着こなして、こういう恋人役と出会って……」みたいにイメージするかもしれません。

すると、その妄想が自分の好みにはまればはまるほど、楽しくて楽しくてしょうがなくて、いつまで経ってもそれを頭で楽しめるわけです。

 

でも、頭の中だけでイメージするには、限界があるんですよ。

例えば服のデザインをするにしても、「襟元にこういうフリルをつけて、スカートにもフリルをつけたいけど……あれ? バランスが合うかな?」とか思い始めると。

ストーリーにしても、「ここでこう出会って、こう会話して……あれ? これでうまくつながるかな?」みたいになって、記憶容量が明らかに足りなくなるんですよね。

すると、「ああ、頭の中だけじゃ限界だ。書かなきゃ気が済まない」となって、現実に書き出したり作り出すことで、妄想を満足させるわけです。

 

そして細かい部分までこだわり始める

そしてそういう妄想を楽しんでいると、次第にもっと細かい部分までこだわり始めるんですよ。

それは当然で、細かい部分まで楽しめる方が、面白いですからね。

すると細かい違いが見えてきて、それがクオリティUPにつながります

 

上記の雑誌風デザインの例で言うと、雑誌デザインで妄想ができる人は、いろんな場所から妄想のヒントを得られます。

駅前にはいろんなパンフレットがあるでしょうし、美容室とか病院の待合室とか、いろんな場所に雑誌があるので、自然とデザインが目につくようになります。

コンビニやスーパーに行けば、いろんなパッケージが並んでいて、フォントや配置を学べるでしょう。

すると、「こういうデザインもアリだな。取り入れてみよう」と、普段の生活をしているだけで、自然と妄想クオリティが上がるんですよね。

 

服のデザインにしてもそうで、服のデザインなんて、現実でもネットでも、いろんな場所にあります。

ストーリーにしても、漫画でもドラマでも、ドキュメンタリーやニュース番組ですら、見ていたら「ああ、こういう流れにするんだ」とか、いろんな構造が見えるようになります。

だから、もっとバランスが取れるようになって、クオリティを上げられるわけですね。

 

まとめ

なので、クオリティUPしたければ、ビジョンを持つといいでしょう。

いわゆる、妄想をすることですよね。

 

「うはーっ、こういうカップリングでこういう構成をするのとか、たまらんっ!」という妄想(ビジョン)を突っ走らせて、自分で満足するわけです。

それが自分のツボに合っていればいるほど、「もっと細かく、もっと作り込んだものを味わいたい!」と願います。

で、自分の頭の容量では限界が来たときに、「作らなきゃやってられない。作らずにはいられない!」となると。

そしてそういう妄想を楽しんでいると、普段の生活からでも、どんどん細かい違いが見えてきます。

その「細かい違い」が、クオリティUPをもたらすわけですね。

 

この過程を見てみると分かるでしょうが、「努力する」とか「継続は力だ」とか、全然そんなことありませんよね。

もちろん現実にする段階で、「頭の中だけでできたらいいのになぁ」と感じて、もどかしい部分があるかもしれません。

でも、一つ一つを書き出して現実にするほど、それだけ別のディテールにこだわれることになりますからね。

だからモチベーションが続いて、しんどい作業でも乗り越えられると。

逆を言うと、暇つぶしで作っていたり、ビジョンがない継続をしたとしても、クオリティは上がらないんですよね。

 

そういう風に、クオリティUPしたい人は、学ぼうとすよりも、まずは自分の妄想を強化するといいでしょう。

自分の妄想を強化できる、そんなものに触れると。

するとモチベーションが出てきて、楽しくクオリティUPできるんじゃないかな、と思います。

 

ということで今日は、ビジョンを持てると、クオリティUPが楽しくなる」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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