今日は、思いっきり精神的なお話です。
「ライオンではなくて、鳥を目指す生き方」、というお話をしてみましょう。
競争や比較を好まない性質の場合、どう生きればいいのか
「競争社会にいることが、苦しい」とか、「比較される世界が、苦しくてたまらない」と感じる人は多いんじゃないかと思います。
毎日毎日競争に明け暮れて、心安まることがなかったり。
優れている人と常に比較されて、劣っている人として扱われて、成果を出せずに落ち込んだり。
そして頑張って人並みになろうとしても、できなくて。
私もそんな、競争とか比較に苦しんだ人でした。
私はあんまり競争とか戦いを好まない人なんですよ。
戦っても勝てないし、勝っても次に負けるのが怖くて安心できない性質で。
「奪う」とか、「人を蹴落として自分のポジションを確保する」というのも、なんか自分の気質とは違うわけですね。
このブログを見ている方は、そういうタイプの人が多いんじゃないかと思うんですが。
じゃあ、そういう性質を持つ人は、どういう生き方をすればいいのか。
それが、「ライオンではなくて、鳥を目指す」という生き方です。
「メジャーな強さ」戦略と、「ニッチな進化」戦略
昨日の記事で、「メジャーを目指すか、ニッチを目指すかは、生命の進化でも同じ」って触れたじゃないですか。
それをもう少し掘り下げて言うと、私たちが生きていくための戦略は、大きなもので二つあります。
一つはライオンのように、「四本足で巨大な肉食獣」という風に、メジャーな強さを求めることです。
地上では、四本足の動物が強い力を持っていて、弱肉強食の戦いをしています。
すると、ライオンとかバッファローのように「体が大きい方が優れている」、「力が強いほど優れている」という価値観が生まれます。
そんな風に、「強さ」と「大きさ」を求めるのが、メジャー的な生き方ですね。
一方で、鳥のように「翼を持つことで、空という独自の世界を得る」というニッチな進化を遂げる戦略もあります。
地上では、どう戦っても勝てない。
なら、どうするのか。
そこで鳥の祖先は、空を見上げたんじゃないかと思うんですよ。
「あそこなら、敵はいない」みたいに思いながら。
「ニッチ」と「進化」は、切っても切り離せない関係
そして彼ら鳥たちは、そういう風に「進化」したわけですね。
メジャー的な「強くなること」と、ニッチな「進化」は、全くの別物です。
そして「ニッチ」と「進化」は、切っても切り離せない関係にあります。
メジャーの「強くなる」というのは、前例があるので、過去と現在の延長線上でできます。
四つ足動物が「強くなる」というのは、「敵を退けるために、体を大きくして、強くなればいい」と、過去の経験からすぐに分かります。
でもニッチな「進化」は、過去の延長線上に未来を描くのではなくて、全く別種の未来を思い描くことで、それを実現することになります。
「空を目指す」という進化は、過去にはないことを実現しようとするので、知恵と工夫が必要になるわけですね。
その「過去にはない未来を、大空という独自のポジションを、自分で作ってゆく」というのがニッチな生き方であり、進化をしてゆく生き方です。
ニッチを目指す生き方
そのために、鳥たちは強き動物とは、徹底的に戦うことを避けるわけですね。
四つ足動物とは、徹底的に戦わないと。
すると、重たい体重とか、大きな体はむしろ邪魔になります。
「強さ」や「重さ」は鳥たちにとって無駄なものでしかなくて、重たいものを捨てて、すぐにでも飛び立てるように身軽になった方がいいと分かります。
小さな体の方が優れているし、身軽な方が優れていると。
もちろん、鳥であったとしても、食べ物は地上にあります。
だから、地上とは切っても切り離せません。
それと同じで、ニッチを攻めるとしても、人間社会とは切っても切り離せないものです。
今の時代、たった一人で完全に自給自足をできる時代ではありませんからね。
必ず、どこかで「地上という名の社会」とつながっていなければいけないわけで。
ただ、四つ足動物のように「最強になることで安心する」というアプローチでなくとも、鳥のように「地上から距離を取ることで安心する」というアプローチもあるわけです。
ニッチを目指すというのは、だいたいこういう生き方ですね。
まとめ
だから、「競争社会にいることが、苦しい」とか、「比較される世界が、苦しくてたまらない」と感じる場合でも、「優れた存在」にならなくても大丈夫なんですよ。
その場合、ライオンではなくて、鳥のような生き方を目指せばいいと。
それは、世間が認める「強さ」を手放して、独自の場所を目指すわけです。
それはほとんどの場合、四つ足動物にとっての空のように、「そこでは生きられない」とか「そこにはたどり着けない」という場所になりやすいものです。
でも、そこで知恵と工夫で進化を遂げて、その環境に適応できる翼を得るわけですね。
そこでは、強さも大きさも重さも必要ありません。
競争も比較もありません。
自分なりの適したサイズで、身軽に、自由に大空を飛び回る世界があります。
そして身軽なので燃費もよくて、地上のえさを少し食べれば満足できます。
地上という「競争や比較の世界」からは距離を取って、似たような空を好む鳥たちと木々にとまって、「高いところの景色はいいな~」とほんわか(*´ω`*)としている、みたいな世界です。
私はある時期から、そういう鳥のような生き方を目指すようになった、ということですね。
そしてこういうニッチな生き方も、いいんじゃないかなと思います。
ということで、今日は「ライオンではなくて、鳥を目指す生き方」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。