今日も思いっきり精神的なお話です。

今日は、「ゴールにつながりそう」という道が分かれば、モチベーションは上がる、というお話です。

 

「これさえできれば、うまくいくのに」という状態で、どうするか

先日、こういう質問をいただいたのでご紹介。

先日、少数部ですが、念願の自費出版をできました。

作品をSNSでアップしたら、「面白い」「続きが気になる」というコメントや、私の作品を買えないか、と問い合わせをいただき、少し自信が出て、試しに自分の作品を売ってみたい!と思うようになりました。

しかし私は公務員で、兼業は認められません。

貯金に余裕があるわけでもなく、いきなり仕事を辞めて作品作りに専念というわけにもいきません(いずれ出来たらとても嬉しいですが…)。

今の状況だと、作ったものを売ることは出来ず、作品作りから更にプラスαチャレンジしてみたいという気持ちが削がれてしまう感じで、行き詰まりを感じています。

こんな時、どのように考えていけば良いのでしょうか?

 

こういう状態って、もどかしいですよね。

ちなみに公務員の場合、「副業は認められない」という制約があるようです。

ちょっと調べてみると、たとえ赤字であったとしても、副業はアウトのようで。

そんなときに「好きなことでビジネスをしたい」と思うと、「この副業規定さえなければ、うまくいけそうなのに!」と感じるものですよね。

 

こういうもどかしさを感じていることってよくあるんじゃないかと思います。

「この人が認めてくれれば、すんなり進められるのに」とか、「これができるお金さえあれば、うまく進められるのに」、「これができる時間さえあれば、うまくできそうなのに」、「こういう人と知り合えたら、うまくできるのに」みたいな。

でも、たいていの場合、それはそろわないものなんですよね。

なら、そういう時にはどう考えればいいのか、というお話です。

 

道は、いくらでもある

実は、道はいくらでもあります

すなわち、ゴールにたどり着くまでの「回り道」というのは、数限りなくあります。

で、「この道、ゴールにつながりそう」と分かれば、モチベーションは上がります

だから、とりあえず最初の一歩は、落胆してもいいから「回り道をしよう」と受け入れることじゃないかな、と思います。

 

例えば私たちが旅行をしていて、ある温泉宿に行きたかったとしましょうか。

で、車で進み始めると、使おうと思っていた高速道路が通行止めになっているわけです。

すると、「この道さえ進めれば!」とすっごくもどかしくなりますよね。

「せっかく高速入り口まで時間をかけて来たのに!」みたいな。

 

でもここでちょっと、広い視野で見てみましょうと。

理想の道は通れなくても、実は道は多くあるものなんですよ。

で、やっぱり私たちは、「あの道さえ使えればなぁ」とため息をつきながらも、後ろ髪を引かれる思いで回り道を選ぶわけです。

すると、回り道をした直後は「すぐにはたどり着けない……」とじめじめ状態になるものです。

でも、いざ道を進み始めて「温泉宿まであと何キロ」とか表示が出ると、「あとこれぐらいでたどり着ける!」と分かると、俄然嬉しくなるものなんですよ(笑

そういう経験、ありますよね(笑

 

目的地が実感できれば、元気になる

モチベーションというのは、その程度のものだということですね。

一度は「回り道しなきゃ」と落胆したとしても、目的地が見えればそんな落胆なんか忘れて、いきなり元気になりますから(笑

で、回り道したことすら忘れて、車の中で「あそこに行こう! あそこにも行ける!」と、家族や友達と言い合ったりして、ワクワクドキドキで道を進めます。

質問者さんの現状も、これと同じです。

「仕事をしながらビジネスを立ち上げる」というメインの道路が使えないと分かって、一時的に落胆しているだけですね。

 

目下のゴールは、とりあえず「大好きな作品作りで、豊かに生きられるだけの収益を得る」ことだとしましょうか。

なら、実際には、道はいくらでもあると分かります。

 

結局のところ、大好きなことで生きていくには、「作品を毎回買ってくれるファンを、十分な数ほど確保すればいい」だけです。

もっと簡単に言うと、「ファンの数を増やせばいいだけ」ですね。

ただ、その指標(「売上金額」という分かりやすい指標)に目隠しをされているだけです。

すなわち、「あと何キロで目的地」かという標識が見えない状態と同じです。

 

数値で分からなければ、五感で判断する

で、数値で残り距離が分からない場合は、五感で判断するといいでしょう。

「なんか硫黄(いおう)のにおいがしてきた!」とか、「なんか遠くに湯煙が立ってるような気がする!」、「なんか山に入ってきて、それっぽくなってきた! あと山を2つぐらい越えたら、到着かな?」みたいに感覚で予測するわけです。

 

実はこういう「数値が分からず、五感で判断する」というのは、日常的にやっているものです。

好きな人がいたら、「あの人とはこれぐらい仲良くなれたみたいだから、そろそろ食事に誘ってもいい頃合いかな?」とか思うものですよね。

それとか、駆け引きをする場合は「あの人にはこれぐらい恩を売っているから、今回これぐらいの要望をしても、受け入れてくれるかな?」とかあったり。

これらは数値としては分かりませんが、なんとなくの嗅覚で感じられるものです。

それと同じ感覚ですね。

 

すると、次第にその感覚が分かってきて、「そろそろ行けそうだな」というのが分かるようになります。

今まで数値に頼ってきたから最初は分からないだけで、少し慣れればこれはすぐに分かるかと思います。

 

道が見えていれば、歩き続けられる

繰り返しますが、もう本当にシンプルに考えれば、「ファンを増やせばいいだけ」です。

ならば、作品を分かち合うのは、どういう形だってできます。

 

最初は指標が見えなくてじめじめっとするでしょうが、次第に五感を通して「なんとなくこれぐらいかな?」と見えてきます。

「前回はこれぐらい反響があったけど、今回はこれぐらい反響があった!」みたいに、感覚で分かってきます。

すると、既にそれで収益を上げている同業者とか、似たような他業種の人の情報も参考にすると、なんとなく残り距離が見えてくるものなんですよね。

で、「なんか少しだけど、それっぽい風景が見えてきたかも!」と実感できれば、もう回り道をしたことなんかころっと忘れて、超ウキウキ状態で作ってますから(笑

 

私は結構長期的にモチベーションを保てる人ですが、なぜそんなにモチベーションを保てるのかというと、これが分かっているからじゃないかと思います。

すなわち、「ゴールが近づいていることが実感できれば、どうせウキウキ状態になる」と分かっているからなんだと。

確かに、「この道はダメだったか」と分かったときは、落ち込むんですよ。

そして、その直後はじめじめもすると。

でも、「どうせ歩いていれば、じきにまたワクワクウキウキする状態になる」と分かっていれば、歩き続けられると。

 

モチベーションを失って足を止めるのは、「もうダメだ」と絶望したときじゃないかと思います。

でも、「道はいくらでもある」と分かれば、絶望することはありません。

後は、どれだけ早く実現できるかという、時間との闘いにできますからね。

 

まとめ

そんな風に考えれば、「一時的に落胆すること」や「一時的にモチベーションを失うこと」も怖くなくなるんじゃないかなと思います。

「回り道をしても、大丈夫なんだ。むしろ回り道をすればいいんだ」と理解することですね。

数値で分からなくなっても、ファンを増やしていけば、次第に五感を通じて「いけそう」というのは感じられるようになります。

で、「いけそう」と希望が見えてくれば、がっつりとワクワク状態になれます。

 

どれぐらい売れそうかとか、そういうのを知る方法なんていくらでもありますしね。

アンケートを採ってみるのもいいでしょうし、実際に予約注文だけ試しに取ってみたり、自分の収入にせずに他の人に売ってもらったり、何でも計測できるかと思います。

あと、これは私の経験ですが、ファンとなるフォロワー(身内とか宣伝を除いた、ちゃんとしたファンのフォロワー)が500人ほどいれば、ビジネスとしてやっていけるかと思います。

その辺で判断してみるのもいいかもしれませんし、もしそこに達していないのであれば、それを一つの指標に目指してみるといいかもしれません。

 

で、それまでは盛大に分かち合うぐらいでいいんじゃないかな、と思います。

 

質問者さんの場合、実は私は、質問者さんがしていることを聞いたとき、それだけで「なにそれすごい!」と強烈なワクワクを感じたんですよ。

「こんなことをやってる人がいるのか!?」みたいな。

もう人の心をつかむ部分はばっちり素晴らしいので、お金を得られなくてもどんどん分かち合っていさえすれば、うまくいくのは時間の問題じゃないかと思っていたりします。

分かち合えば分かち合うほど、きっといろんな場所から「欲しい!」という声が上がるかと思います。

そういう反響やファンからの感謝が、「売り上げ額」に替わる新たな道しるべになるんじゃないかな、とも思います。

 

それをたどっていくと、「公務員で副業不可」という状態からでも、ワクワクと共に進めるんじゃないかなと思います。

むしろ売り上げ額が分からない方が、反響や喜びをダイレクトに感じられる感性が磨かれるので、いいことなのかもしれません。

 

ということで、今日は「ゴールにつながりそう」という道が分かれば、モチベーションは上がる、というお話でした。

今日はここまで~。

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