ここんとこ抑圧がらみについて多く語っていますが、だいぶ語り尽くしてきた感があるので、そろそろ結末っぽいお話です。

今日は、抑圧を解放するには、「眺めのいい自然の中で、毒を出す」というのもよさそう、というお話をしてみましょう。

 

抑圧をどうすれば解決できるのか

これまでも説明してきましたが、抑圧って、私たちに面倒なことをもたらすことが多いものです。

例えば「自分と他者の価値観を区別できなくなる」とか、「評価されたい欲求が強すぎる」、「嫌なことから離れられない」、「自分なりの生き方ができない」、「フラッシュバックが頻発する」みたいなことがあるものです。

 

それで、以前の記事で詳細を語っていますが、私は「ポジティブになるよりも、むしろネガティブになる方が、根本的な抑圧を解決できる」と思ってます。

大人になっても抑圧を持ち続けてしまうのは、私たちが14歳ぐらいからの反抗期で、うまく反抗できなかったからです。

なら、今からそういう反抗期を実現することで、抑圧を解放できると分かります。

 

じゃあ今日は、どうすればうまく抑圧を解放できるのか、という具体的な方法論のお話です。

そしてその方法論として、「眺めのいい自然の中で、毒を出す」というのもいいかと思います。

するとうまく抑圧を解放できて、楽になれるかもしれません。

 

「否定的なことばかりを言う人」の存在

少し話はそれますが、私はニコニコ漫画で漫画をよく見ているんですよ。

あれって、ページごとにコメントがあるのが面白いですよね。

私は普段はコメントは隠していますが、面白いページとかツッコミを入れたくなるページがあると、コメントを見たくなるわけで。

 

すると漫画に限らず、YouTube動画でも、たまに「やたらと否定的なことばかりを言う人」がいるじゃないですか。

そういうのを見ると、「みんなが楽しんでいる場なのに、やたらと否定的なことを言って、みんなをつまらなくしている」と感じるものです。

実際にそういう人には、「そんなに嫌なら、来るなよ!」とか言いたくなるでしょ(笑

 

でも実際は、そういう否定的なことを言う彼らも、「その漫画や動画が大好きで、愛しているし、見たい」なんですよね。

ただ、ネガティブなことしか吐き出せない時期があるんだ、ということです。

最近になって、ようやくそれが理解できたように思います。

 

「否定的なことばかり言う状態」のメリット

最近中二病の抑圧解放メカニズムを知ったんですが、ああいう「否定的なことばかり言う状態」が、まさにネガティブな波に乗れている状態なんですよね。

そしてそういう状態では、すべてのものを疑い、否定的になります。

そうすることで、自分の中にある「他者の価値観」を疑えて、必要のない価値観を手放せます。

 

その場合、完全に否定的な状態なので、言葉でもすべて否定的な言葉遣いになるんですよ。

これはもう生理的な現象なので、避けられないことなんだと。

言うなれば、反抗期の子に「そんな否定的なことばかり言うな!」と言うのは、「2次性徴を自力で止めろ!」と言っているようなものです(笑

それって、かなり難しいことだと分かります。

 

「毒を吐き出す」ための3ステップ

これは見方を変えると、そうやってすべてに対して否定的になることで、「自分の身体から、毒を吐き出している」と言えます。

幼い頃からたまった毒を、14歳ぐらいからの反抗期でどーっと吐き出して、内部を整えているわけですね。

 

つまり、「抑圧を解放するには、毒を吐き出していいんだ」ということです。

ただ、他人がいる場所で毒を吐き出すと迷惑になるので、私は「眺めのいい自然の中で、毒を出す」というのがいいように思います。

 

なので私が提案する流れは、次のような3ステップです。

  1. とりあえず、すべてに対してネガティブ(否定的)になる。
  2. 眺めのいい場所、できれば自然が多い場所で、一人になる。
  3. 自分の中にある毒を吐き出す。

以下で、それぞれのステップを簡単に説明しましょう。

 

ステップ1:ネガティブになる

まずはネガティブに、つまり物事に対して否定的になります

この場合、「これは自分の価値観か、他者の価値観か、代償欲求へのネガティブか」なんて分けて考える必要はありません。

むしろ、分けて考えようとするから、「自分の価値観と、他者の価値観を区別できない」と混乱するわけです。

だから、すべてに対してネガティブになります。

 

この場合、次のような口癖を作ってみるのもいいでしょう。

「なんでそんなことをする意味があるんだよ」、「クソ野郎ばかりだ」、「みんな嘘つきだ」みたいな。

いやもう、反抗期の子が使う言葉そのままです(笑

「美しく、きれいな言葉を使いましょう」というキラキラ系の高共感タイプが見たら、真っ青になって逃げ出してしまうほどです(笑

 

繰り返しますが、「抑圧を根本から解決するには、そういう毒を出すのが自然だ」ということです。

私から言わせると、「自分は何も汚れずに、汚さずに、自分の内面にあるドロドロを解決しましょう」というのは、とても幻想を追っているように感じます。

言うなれば、「アイドルはトイレに行かない。だからみんなもトイレに行かずに、キラキラきれいな人になろう!」というのが、とても不自然で不健康なことだと分かるのと同じです。

 

私の中では、「14歳ぐらいからの反抗期は自然だ。その時期に毒を排出するのも自然だ」というのが、自然なように感じます。

その自然な排毒作用を無視せずに、嘲笑せずに、存在の意味を理解する、ということですね。

だからネガティブも無視せずに、嘲笑せずに、その存在の意味を理解する、ということです。

 

ステップ2:眺めのいい場所で、一人きりになる

で、眺めのいい場所、できれば自然の多い場所で、一人きりになります

 

最重要なのが、一人きりになれることです。

周囲に人がいると、どうしても周囲を気にしてしまいます。

それは「社会を気にする」、「他者の価値観を気にする」と同義なので、最も離れたいものです。

だから必ず「一人きりになれる状態」を確保しましょう。

 

そして、眺めがいい場所、できれば自然の多い場所にいられるといいでしょう。

これは、せっかくネガティブになったのに、「でもそうしなきゃ生きられない」という条件反射的な拒絶を中和させるために必要です。

 

自分の中にある「他者の価値観」を否定する場合、最も避けたいのが「でも現実では、そうしなきゃ生きられない」という思い込みと恐怖心です。

その「現実」こそが思い込みの幻想なんですが、その恐怖があるから、他者の価値観を否定できなくなります。

 

ですが、眺めがいい場所や自然の中だと、現実を俯瞰的に見られるようになって、小さなことが気にならなくなるんですよね。

つまり、思い込みではなく、より現実側の立場から判断できます。

 

そして究極の現実は、「自然」という立ち位置です。

以前も振れましたが、「自然」は生命の存在や、自分の価値観でのびのび生きることを一切否定しません。

自然は生命が精一杯生きることを、ありのままに生きることを受け入れます。

 

私たちを否定するのは、「他者の価値観」、つまり「自分の中にある思い込み」です。

だから、自然な立ち位置から見ることで、安心して「他者の価値観」を否定できる、ということです。

 

ステップ3:毒を吐き出す

最後は、自分の中にある毒を吐き出します

愚痴、泣き言、不平不満、世の中への無意味さ、他者の偽善、他者の偽り、他者の嘘、人々の取り繕った表面、その内側にある腹黒さ、そういう黒いものをすべて吐き出しましょう。

 

ネガティブになれているほど、すんなりと吐き出せるかと思います。

逆にネガティブになりきれていないと、何も出てこないので注意しましょう。

 

すると最初は他者への毒でも、次第に「自分の中にある価値観」への毒へと変わってきます。

つまり、「自分の中にあるすべての価値観を、一度否定する」ということです。

 

すると自然と、自分にとって大切な価値観だけが残ります。

自然を前にすると、「こんなことにこだわるのは、無意味だ」と分かりますからね。

つまり、「他者の価値観」が消えて、「自分の価値観」が残る、ということです。

 

まぁ毒を吐き出す方が早いでしょうが、時間をかけてもいいのであれば、この「毒を吐き出す」というのはなくてもかまいません。

ネガティブになれて、自然の受容感を味わえれば、自然と「他者の価値観」は手放せます

ある時ふいに「それにこだわらなくても、生きていける」と理解できて、気がつくとボロボロと涙があふれているかと思います。

 

どれぐらいの時間が必要なのか

ネガティブな波に乗るのにどれぐらいの時間が必要なのかというと、これは「人と状況による」と言えるでしょう。

 

ネガティブな出来事があった直後なら、すでにネガティブになれているので、抑圧を解放しやすいかと思います。

そうでなくとも、今年の夏の私のように、じわりと落としてゆくことでも心地よく解放できます。

 

また、「普段から意味を問いかける習慣」があるネガティブ体質だと、比較的ネガティブな波に乗りやすいかと思います。

いやもう、まさに私がそういう体質なんですが(笑

 

ちなみに私の場合、以前に劣等感を解決したときは、いろんなクラッシュがあって強烈なネガティブになれていたので、毒を吐き出すことで数日で解決できました。

この夏の場合、よく海辺に行って、毒を吐き出さずに3~4ヶ月ぐらいでしょうか。

今年の夏の私は、「作るのはやめよう」と何もしない状態になったことで、うまくネガティブな波に乗れたように思います。

 

ちなみに世の中には普段から毒を吐いている人もいますが、多くの人が「抑圧的な社会にいながら毒を吐いているから、根本的に癒やされない」と言えます。

だから毒を吐いても、抑圧を持ち続けてしまうわけですね。

つまりそれは、「根本的な解決にならずに、周囲の迷惑にしかならない毒の吐き方」だということです。

 

だから抑圧を生む社会から離れて、そこで毒を吐くことが大切かと思います。

 

まとめ

そういう風に、抑圧を解放するためには、「眺めのいい自然の中で、毒を出す」というアプローチもいいように思います。

すると、ポジティブで頑張り続けるよりも楽に、根本原因を解決できるかもしれません。

 

この開放感というか、気楽さはとても心地よいものです。

「あれだけ苦しめられていたフラッシュバックが、ほとんどない」というだけでも、人によってはそのインパクトが分かるんじゃないかと思います。

 

すると「抑圧という根本問題を解決して、自分の価値観で生きる」という心地よさが分かって、気楽に生きられるかもしれません。

 

ということで今日は、抑圧を解放するには、「眺めのいい自然の中で、毒を出す」というのもよさそう、というお話でした。

今日はここまで~。

この記事をシェア:
Share