今日は、ビジネスというか、お金についてお話ししてみましょうか。
「大きな花ほど大きな実をつける」というわけではない、というお話です。
プロ野球選手の生存率
ちょっとした記事があったので、ご紹介。
プロ野球選手の「10年生存率」 2005年ドラフト組は「47%」
内容はというと、光り輝くプロ野球選手でも、結構影がありますよ、ということです。
結構強烈なメッセージがあるので、引用してみましょう。
「光栄です。今の気持ちを忘れずに強気のピッチングをしていきたい」
指名されて胸を躍らせながらこうコメントしたのは、2005年大学・社会人ドラフトの希望枠で入団した福田聡志投手である。そう、今秋、野球賭博で解雇されたうちのひとりである。(中略)
まさか10年後に、「軽はずみに興味本位で始めてしまった。今後はわからない。野球しかしてこなかったので……」という羽目になるとは、本人も想像していなかったに違いない。(中略)
2008年ドラフト5位指名の笠原将生投手は、「歴史ある球団で目標としいた球団だったので、指名されて嬉しいです」と語っていたが、
7年後に解雇処分を受けて、「いろんな人の人生をメチャクチャにしてしまった。償いきれない思いは、死ぬまで引きずるだろう」とコメントしている。
最近分かってきたんですが、「スポットライトが当たる人」っていますよね。
多くの人が「ああなりたい」とあこがれるわけなんですが。
でも実は、そういう「スポットライトが当たる人」の陰で、「スポットライトを作り、当てている人」がいるんですよ。
じゃあ、「なんでわざわざ自分じゃなくて、他の人をスポットライトに当てるの?」ってことですよね。
普通なら自分にスポットライトを当てて儲けたりするのに、なぜわざわざ他人にスポットライトを当てるのか。
ここで、花と実の話が出てきます。
結論から言うと、スポットライトを受ける人は「花」を得ているわけです。
その一方で、「スポットライトを作り、当てている人」が「実」を得ています。
花と実、どちらが欲しいか
ならば、「実と花、どちらが欲しいですか?」、ということです。
私は花を後回しにするタイプなんですよ。
花があれば、スタッフさんに持たせるタイプです。
で、私は実を取るタイプだと(笑
だから、このカラクリを作る側の気持ちが本当に分かるんですが。
スポットライトを当てて、「この人は、こんなに大きな花を得ました!」と発表すると、多くの人が「すごい!」とあこがれるんですよ。
すると、「私もそんな花を持ちたい」という人がどんどんやってきます。
でも彼らの本心は、「私もそんな花を持って、大きな実を得たい」なんですよね。
彼らは「大きな実を得るには、大きな花が必要」だと思っています。
こうして、「スポットライトを当てた側」は、彼らのような「吸い寄せられた人」から上手く吸い取るわけですね。
これは宝くじと同じです。
「3億円当たりました!」みたいな人にスポットライトを当てて、人々を集めると。
で、吸い寄せられた人からうまく密を吸い取るわけです。
そもそも宝くじなんて、確率を考えれば、1000円で100円の商品券を買っているようなものなんですよ。
それを、「夢を買う」なんて言葉でごまかしているわけです。
で、面白いのが、多くの人が進んで「夢を買いたい」と願っているんですよね。
この場合、夢というよりも、「幻想」だと言えるでしょうが。
そして最も「実」を得ている人は、絶対に表舞台には立ちません。
「夢を実現する」だけが「好きなことをして、自由に生きる方法」ではない
すると人は、「あんな大きな花をつけることが、成功する唯一の方法だ」なんて勘違いしちゃうんですよね。
だって、他に成功する方法を知らないんですから。
これは言うなれば、「桜の花がすごい!」って言っているようなものです。
でもよくよく見てみれば、街路樹だったり、その辺の木々でも、地味に花は咲かせてるんですよ。
それで十分な実を得ている人が多いんですよね。
例えば柿の木とか、花はすっごい地味なんですよ。
でも、一本の木から食べきれないほどの柿が取れるわけです。
日本には億万長者(資産1億以上)が300万人以上います。
100人いれば、3人は億万長者です。
実はその辺のちょっとしたビルを所有していたり、何店舗も店を経営している人で億万長者の人って、その辺にごろごろいます。
いわば、億万長者なんて身近に山ほどいるんですよ。
でも、誰が億万長者なのかを見抜ける人って、少ないんじゃないかと思います。
というのも、そういうビルを所有している人とか、何店舗も店を経営している人って、結構地味に生きてるんですよ(笑
だって、「私はお金を持ってます」、「私は大成功をしています」ってスポットライトの中に入っても、いいことなんて何もないんですから。
それで来るのは詐欺師と寄付依頼と税務署職員だけ、みたいな感じですからね。
まとめ
「大好きなことで豊かに生きていく」という場合、それを見抜けることが重要なんじゃないかと思います。
人が当てているスポットライトに入ろうとしても、実は得られませんよと。
それは宝くじと同じです。
で、「花は地味だけど、実を多く作る木」に意識を向けるといいでしょう。
すると、意外と多くの実をつける木が、ごろごろ世の中に転がっていると分かります。
今まで見えなかった木々が、実は結構地味な花を咲かせて、地味に多くの実を作っているんですよ。
街路樹の木とかでも、アホほど実をつけるものとかあるんですよ。
でも、誰もそれに気づかないと。
それに気づいて、見抜けるかどうかかな、と思います。
すると、「新人賞で勝つ」、「ベストセラーになる」、「この選考で勝つ」、「一躍有名になる」なんてことは、全然必要ないと分かるでしょう。
「実を作る木」を見抜ければいいだけなんですから。
そうすれば、今の自分の力と、身近にできることだけで、十分に大好きなことをして自由に生きるだけの収入は得られるかと思います。
ってことで、今日は「大きな花ほど大きな実をつける」というわけではない、というお話をしてみました。
今日はここまで~。