今日は、精神的なお話です。

自分のスタイルに合った成功をしよう、というお話です。

 

なぜ「幸せなはずなのに」と思うようになるのか

昨日、「当てる」と「外さない」は違うって説明したじゃないですか。

で、メジャー向けかニッチ向けかで、スタイルが変わると説明しました。

 

私はというと、見ての通り、だいぶニッチ向けに傾いています

というのも、「短期間で売れる」というものに、あまりメリットを感じなくなったからなんですよね。

むしろ、長期的にじっくり売れる方が、私にとってはスタイルとして合っていると分かりました。

 

人にはいろんなスタイルがあって、自分のスタイルに合った成功をすることが大切かな、と思います。

「多くの人が望むこと」が、必ずしも自分の幸せになるわけではない、ということですね。

ほら、よく「幸せなはずなのに」とか言う人がいるじゃないですか。

それは、自分のスタイルには合っていないのに、「みんなが感じる幸せ像」を実現してしまうと、こう感じるようになってしまいます。

 

じゃあ、どう考えればいいのか。

ということで、今日はそんな、「自分のスタイルに合った成功」ということでお話してみましょう。

 

「メジャーでブレイクしたら、最高だな」という思い

よく、「メジャーでブレイクしたら、最高だな」とか思うじゃないですか。

「ベストセラーになって、Amazon売り上げ1位になって、アカデミー賞の赤じゅうたんを歩けたら、どんなにすごいだろう」みたいな。

で、私もずっと、「一躍有名になったら、どんなに自尊心を得られるだろう」と思ってたんですよ。

 

私は元々ニッチを攻めるタイプでしたが、それでもある程度はメジャー向けを意識していました。

そしてスタッフさんが優秀だったこともあり、それなりの成果を出せたり、「将来有望だ」とチヤホヤされたこともありました。

例えばFPSゲーム制作時では、ちゃんとメディアやニュースサイトにも連絡を取って、話題性やツッコミどころを作って、ショップイベントに参加させてもらったり、販促資料もたくさん作って。

で、ショップではランキング1位を取って、ゲームサイトの年間インディーズランキングでトップ5に入ったり。

 

それとか、過去にアニメを作った際は、新聞取材やテレビ出演、ラジオ出演、雑誌取材とか、いろいろ受けたわけです。

そして、実際に町でも近所でも、「テレビ見ましたよ」、「新聞見ましたよ、すごいね」と、見知らぬ人から声をかけられるほどになりました。

それで世間的な信頼ができたのか、県や市の会合とかも出させてもらったり、中学校からの講演依頼なんてものもありました。

 

「一躍脚光」は、いいことばかりではない

ここまで見ると、すごいチヤホヤされて、成功しているように見えるじゃないですか。

でも現実では、私にとってそんなメディアへの露出や人とのやりとりは、ストレスでしかありませんでした

 

だいたい、私はそんなに表に出るタイプでもないし、文章は書けても会話は得意ではないんですよ。

それに私は「狭く深く付き合う」というタイプなので、見知らぬ人とばかり、しかもリアルタイムでやりとりするのは、ただただ「しんどい」の一言でした。

それとか、どうしても周囲の声が気になるので、批判とかやっかみにも敏感になってしまったり。

すると、落ち込むことも多くなって、心がただただ乱れるだけでした。

 

で、私には、「こんなの成功でも何でもないな」と分かったわけです。

多くの人が願うような、「ベストセラーになって、Amazon売り上げ1位になって、アカデミー賞の赤じゅうたんを歩く」みたいなのは、私にとっては成功の形ではなかったと。

私は静けさの中で、想像をしたり、ロジックとか論理を考えている方が性に合っていたし、その方が気持ちよかったんですよね。

なので、私にはむしろ、「Amazonランキングの中位ぐらいを長期間維持する。普通の人は知らないけど、知る人ぞ知る、という存在になる。熱心な固定ファンとだけやりとりをして、感謝と感激の声だけをもらう」ぐらいの方が、心地よく生きられたと。

そういう「静けさのある、維持された幸せ」の方が、私には合っていたわけです。

 

「一生遊べる状態になったら、どうしたいか?」

当時はよく、「億万長者になって一生遊べる状態になったら、どうしたいか?」と自分に問いかけていました。

すると、メディアとのやりとりとか、メディアへの露出、話題作りなどは、私にとってストレスが大きくて、やりたいものではなかったと。

それに、どーんと売れてランキング1位になっても、チヤホヤされても、自尊心が満たされることはありませんでした。

嬉しいのは嬉しいんですが、喜びが長続きしないんですよね。

むしろ、その後で「そんなに期待しないで!」とプレッシャーを感じることの方が、しんどいことでした。

 

そういう場合、やはりニッチ向けの方が合っているように思います。

長期間、地味でも長く売れるように、クオリティ重視で攻めると。

特にクリエイター気質の人で、人づきあいが好きではない人ほど、「一躍売れる」というのはしんどいことのように思います。

 

大金がなくても、幸せに生きられるスタイルもある

「大金が欲しいから売れたい」ということがあったとしても、クリエイターさんって質素な生活でも満足できる人が多いと思うんですよ。

私たちみたいなクリエイターの幸せって、「24時間自由に生きられて、ついでにいい機材をそろえて、大好きな本や資料を山ほど買えたら幸せ」っていう感じでしょ(笑

別に年がら年中世界中を豪遊する欲求なんてなくて、たまにちょっとした旅行をしたり、おいしい食事を味わえればいい、みたいな。

その願いを実現するには、億万長者とか大ヒットを飛ばす必要もなくて。

その時々に興味があるものを学んで、どんどん新しいことをして成長していれば、十分に充実できると。

 

で、知恵と工夫で小さな豊かさを積み重ねていけば、着実に「見えない資産」が積み上がります。

すると、さほどお金に頼らなくても十分な満足を得られて、精神的な余裕もできるようになります。

だからこそお金の余裕もできて、「お金がなくなると人生が楽しめなくなる」というプレッシャーからも解放されるんじゃないかとも思います。

 

良質なものは、当たらなくても外さない

で、良質なものは、当たらなくても外しはしないかと思います。

分かる人には、ちゃんと分かりますからね。

すると、「最先端の話題作り」は必要なくて、時代に合った適度な方法論で間に合うようになります。

 

例えばSEO対策(検索エンジン対策)については、私はほとんどノータッチです。

このサイトはAvadaという世界的に有名な有料テーマで構築していて、常に最新バージョンを得られるんですよ。

だから、最新のSEO対策とか最適化はそれがやってくれるんですよね。

 

で、例えばGoogleにしても、検索システムが変わったからといって、何かすることもありません。

というのも、Googleのコンセプトは「ユーザーにより良質で高品質なコンテンツを届けること」ですからね。

良質な内容を提供していれば、システムが変わろうが仕様が変わろうが、Googleは人を送り続けてくれます。

そういう点でも、安心してクオリティに集中できるようになる、ということです。

 

まとめ

まぁそういう経緯もあって、今の私はだいぶニッチ向けに傾いている状態です。

メジャー向けが好きな人はそれでいいんですが、私みたいに静かに安定して生きたい場合、「一躍売れる」というのはさほどいいことではないかな、と。

まぁ実際に、少し小さいジャンルで「一躍売れる」というのを試してみるのも、いい経験になるかと思います。

 

そんな風に、自分に合った成功スタイルを考えれば、「幸せなはずなのに」という落とし穴を回避できるんじゃないかと思います。

 

ということで、今日は「自分のスタイルに合った成功をしよう」というお話でした。

今日はここまで~。

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