今日は、考え方のお話です。
「混乱期ほど、生き残った人が歴史を作る」というお話です。
我慢をしがちな人への、楽になれる考え方
今は、コロナウイルスで世の中が混乱している状態ですよね。
それで、人を責めたり、「こうするべきだ」みたいに主張とか、批判をする人が多くいて。
すると、そういう主張とか批判に疲れることもあって。
そして自分を殺しがちな人ほど、「今まで以上に我慢をしなきゃいけないのか」と思って、お先真っ暗になったりして。
そういう場合、どう考えればいいのか、というお話です。
そこで、今のような混乱期ほど、「生き残った人が歴史を作る」と思うのもよさそうに感じます。
混乱期ほど、何が正しいのか分からなくなる
安定期ほど、「正しいこと」とか、「善良であること」が重要になります。
それは、正しかったり善良であることで、周囲からの信頼を得られるからですね。
でも、混乱期になるほど、何が正しくて、何が善良であるのか、分からなくなります。
若者を生き生きとできるように助けようとすると、老人に対してしわ寄せが行ったり。
旅行業界を助けようとすると、ウイルス拡散の問題が出てきたり。
善意で野菜を無料で配ろうとすると、農家がダメージを受けたり。
相手に安易にお金を与えると、相手は「主張すれば、もらえる」と学習して、「私は被害者だ」と声高に主張するばかりで、自分では何も動かなくなったり。
そんな風に、何が正しくて、何が善良であるのか、分からなくなるわけです。
「生き残った生命が、未来を作る」
ただ、いろいろ考えてみると、こういう混乱期では「生き残った生命が、未来を作る」と分かります。
例えば1500~1800年ぐらいまで、スペインやポルトガルは中南米を侵略して、多くの原住民や国家を滅ぼしてきました。
マヤとかアステカも、その一つです。
じゃあマヤとかアステカは正義や善良さで勝利したのか、侵略者であるスペインやポルトガルが滅んだのかというと、そうではないですよね。
むしろ混乱期において、自分を殺そうとする相手に善良であることは、滅びを意味するわけで。
これが分かれば、正しさとか善良さというのも、「安心して、心地よく生きるための一つの手段」でしかない、と分かります。
自分なりに考える、ということ
なので、こういう混乱期では、「正しさなんて分からない」と思うぐらいでいいかと思います。
そして、「生き残った人が、未来を作るし、歴史を作る」と思えばいいかなと。
すると、周囲の「ああすべきだ、こうすべきだ」という主張や批判から距離を取れて、自分なりに考えることができます。
そして、「相手は、そう周囲に対して主張や批判をすることが、自分の生存には最適な方法だと思っている」と、相手の主体性を理解できます。
なら、「私はそういう手段が、生存には最適だとは思わない」と感じれば、別の手段を執れます。
相手の主体性を尊重できるから、相手の行動を許せるし、だからこそ「自分はこう考えるから、こうしよう」と自分の主体性を発揮できるわけです。
「因果応報」と分かると、自分が裁きを下す必要はなくなる
相手が適切な手段を執っていれば、相手はうまくいくでしょう。
ですが、不適切な手段であれば、相手は滅ぶと。
一方で私たちが適切な手段を用いていれば、私たちはうまくいくでしょう。
でも、それが間違っていれば、私たちは滅ぶでしょう。
そして、私たちの手段が、相手にも合うとは限りませんからね。
それに、「私にはこの手段が合っていて、相手には相手の手段が合っている。それで二人とも生存できる」という可能性もあると。
なら、「この世は因果応報だ」と分かって、自分が裁きを下す必要がなくなります。
で、自分のことに集中できるようになるかなと。
自分を犠牲にするから、相手をコントロールしたくなる
裏を返すと、自分を犠牲にして相手の価値観に従うから、相手をコントロールしたくなるように思います。
「私は無理をしてでもお前の価値観に従ったんだから、次はお前が、無理をしてでも私の価値観に従え」と感じて、相手を動かしたくなるわけですね。
それはそれで一つの取り引きですが、取り引きがしんどい場合、「無理に取り引きをする必要はない」と分かります。
親であろうが上司であろうが周囲であろうが、取り引きが嫌なら、「もう取り引きはしない」でいいんですよね。
そして、自分なりの方法で、生き残る道を模索すればいいと。
まとめ
なので、今のような混乱期ほど、「生き残った人が歴史を作る」と思うのもよさそうに感じます。
生き残るための手段なんて、人によって違いますからね。
すると、「相手は相手、自分は自分。相手は自力で幸せになればいい」と分かって、自分のことに集中できるかと思います。
大成功する必要もないし、一躍有名人になる必要もありません。
「生き残ればいい」と分かれば、だいぶ楽になれるし、いろんな新たな手段が見えてくるかもしれません。
ということで今日は、「混乱期ほど、生き残った人が歴史を作る」というお話でした。
今日はここまで~。