今日は、精神的なお話をしてみましょう。
「何かを始めるのに必要なものは、全て持っている」、というお話です。
好きなことが分からない場合、どうすればいい?
こういう質問をいただいたので、ご紹介。
私の夢は、講演と執筆なのですが、書く内容やメソッドが、なにも浮かびません。
私は統合失調症と頭痛持ちで、本もあまり読めません。
お金もないし、健康も体力も、人脈もない。まさにゼロというか、マイナスからのチャレンジです。とりあえず、ブログを始めてみて、種を撒いてみたいと考えています。
本やブログ記事において、内容のあるものを、書くには、どうしたらよろしいでしょうか?
自分がワクワクできて、人にも有益な内容の文章を書くためには、どう発想していけばよろしいでしょうか?
どんな勉強をして、どんな経験を積極的に積めばよろしいでしょうか?
「書けない呪縛」、というか、「書けない書けない病」から脱出して、自分も読んだ人もハッピーになる文章は、どうしたら書けるようになりますか?内容、視点、枠組みを独特なものにしたいと考えています。
こういう内容を感じている人は、結構いるんじゃないかと思います。
簡単に言うと、「表現してみたいことはあるけど、何を表現すればいいのか分からない」という状態ですね。
自分も何かをしたいから、とりあえずブログでも始めてみて、動いてみようと。
でも、何を書いたらいいのか分からないし、内容があって有益で、自分も人も喜んで、独特なものにしたいけれども、どうすればいいのか分からない……みたいな。
答えは全て持っている
私から答えを言う前に少し触れておくと、今回の内容で言うと、実はこの答えは、質問者さんの書いている質問の中に全部含まれています。
質問者さんは、既にその答えを持っているんですよ。
そして、既にその答えを実行しています。
ただ、それが答えだと気がついていないだけです。
本当はすっごい高価なダイヤモンドを持っているのに、なぜか「こんな石ころは無価値で、誰も喜ばない。こんなことをしてもゴミになるだけだ」と思い込んでいるだけです。
まぁ遠回しな言い方はやめて、結論となる答えを先にお伝えしておきましょう。
その答えが、「質問していることそのものを書けばいい」ということです。
「ゴミ」を価値に転換する具体例
この質問はfacebookのダイレクトメッセージでいただいたんですが、質問は超長文だったんですよ。
上記の質問文は、相当内容を削っているわけです。
すごい内容量がありますよね。
で、「頭痛と統合失調症持ちで、お金も健康も体力も人脈もなくて、だけど何かを始めてみたい」、と。
すっごい個性があって、今まで人とは違う経験を多く積んできている人じゃないですか。
そして「自分も読んだ人もハッピーになる文章は、どうしたら書けるようになるのか?」という知りたいことを持っています。
ほとんどの人が持たないような、独自の視点がありますよね。
質問者さんは「書けない病にかかっている」とか言いつつ、既に超長文で、独自の視点で、個性ある面白い内容を書いているわけです(笑
それを、自分で気づいていないんですよ。
「こんな考えは、ゴミだ」、「こんな悩みを持つことは恥ずかしいことで、公開するものではない」と思ってしまっていると。
質問者さんは、「自分は多くの欠点を持っている。マイナスばかりからの出発だ」と言っていますよね。
でもその「マイナス」こそが、価値あるダイヤモンドなんだ、ということです。
その価値に気づきさえすれば、何かをするのに必要なものは、全て持っていると分かります。
欠点だと思っているダイヤを出せば、人はダイヤだと認識する
で、思い切ってありのままの自分を出してしまえばいいんですよ。
自分が欠点だと思っているダイヤを、「これが自分の魅力なんだ」と信じて出してしまうわけです。
すると、周囲は「この人はダイヤを持っている」と分かります。
そして人は、「この人のように、私もダイヤを持ちたい」と、質問者さんにあこがれるようになります。
例えば私の場合、私はあまり愛情のある家庭で育ったわけではないと。
幼い頃は劣等感の塊で、成長してからはフラッシュバックに悩まされて、「自分は誰からも愛されない」と思い込んでいました。
で、あまり幅広い交友はしませんし、親友と呼べるようなすっごい親しい人もいませんし、今もいい歳して独身なわけです。
さらには神戸大学の大学院を出て、日本人なら誰もが知っているような有名大企業に入り、幹部コースに入るほどの成功ロードを歩いていたのに、「大好きなことをして生きたい」とそのメリットを全部投げ捨てて独立して、小さなビジネスを始めたと。
これらの特徴は、欠点にも見えますよね。
はみ出し者ですし、社会をドロップアウトした典型例みたいなものです。
でも、私は「好きでこの道を選んだんだから、どんな結果でも受け入れるよ」、「今度は、これに挑戦しよう」、「こうすると、こんな風に幸せを味わえるんだ」、みたいに、私が感じたことをブログで言うわけです。
すると、なんか読んでいる側は「あやえもさん、カッコイイーっ!」って思いません?(笑
いや、別に狙ってやっているわけではないんですが(笑
私はよく悩むし、苦しむし、失敗も多いわけです。
でも、それが私の魅力でしょ。
「この過去や境遇は、プラスだよ」と、涼やかに笑えばいい
いっそのこと、それをマイナスではなくて、「この過去や境遇は、プラスだよ」と、涼やかに笑えばいいんですよ。
すると、その過去や境遇がしんどければしんどいほど、「この人カッコイイ!」って感じるじゃないですか。
今、私は「僕だけがいない街」という漫画にはまってます。
これは久しぶりに触れるいい物語なんですが、この主人公は終始悩み苦しんで、もがき続けているんですよ。
でも、読んでいる側は、そんな主人公が格好よく感じるわけです。
自分の運命を受け入れて、それに立ち向かっていく主人公は、どんなに劣勢でも、どんなに能力が乏しくても、格好いいと。
私たちは、そんな主人公と同じです。
自分の境遇を受け入れたとき、すなわち自分の人生での主人公になったとき、人は見栄を捨てて、ありのままになれます。
それはどんなに欠点を持っていたとしても、大きな魅力となります。
むしろ、欠点こそが、魅力になると分かります。
ありのままを出せば、欠点が魅力になる
質問者さんは、質問で「有益なことを書きたい」と言っていますよね。
それはすなわち、「少しでも、誰かのためになりたい。誰かを助けたい」ということです。
だから、素直にこう言ってみるといいでしょう。
「私は頭痛と統合失調症持ちで、お金も健康も体力も人脈もない。
だけどそんな私だからこそ、できることがあるんだ。
それは多くの人には受け入れられないかもしれないし、たった一人しか助けられないかもしれない。
それでも、実現したいことがあるんだ。助けたい人がいるんだ」
すっごい格好いいじゃないですか!
なんでその魅力を出さないんだ!みたいな。
既にすごい覚悟を持っているのに、その魅力を出さないから、「何を出したらよいのか分からない」になるわけです。
言うなれば、ドル建てで膨大な資産を持っているのに、「日本円がないから私は貧乏だ」と言っているようなものです。
すなわち、日本円を「長所」と言うならば、ドル資産は「欠点」とも言えます。
ドルに価値があることと、それを両替できることを知れば、「私は十分に豊かだったんだ」と気づきます。
「世界で一人だけ、自分と全く同じ境遇の子を助けるため」に書く
そして、「世界で一人だけ、自分と全く同じ境遇の子を助けるため」に書こうとするといいでしょう。
世界中の全ての人を助けようとするのではなくて、たった一人、自分と同じ境遇の子を助けるんだと。
これは自分と似たような、同性の子どもをイメージするといいでしょう。
すると、自分も幸せになれて、他の人にも役立つ気づきや、伝えたいことがどんどん出てきます。
それを伝えてゆけばいいわけです。
質問者さんと同じ境遇の人は、必ずその悩みをネットで検索します。
そして、同じ悩みや苦しみを持っている人ほど、そのキーワードに触れて、質問者さんのサイトなりブログなりSNSなりに来ます。
そうやって、たった一人でも誰かの生き方を楽にできたならば、それは素晴らしいことではないでしょうか。
まとめ
これに気づけば、質問者さんだけでなく、私たちは必要なものを全て持っていると気づきます。
独特な個性をもち、有益で、価値があって、自分も楽しくて、他の人のためにもなる、そういうものに気づけます。
そして、今すぐにでも始められることでしょう。
後は、どんどん自分を幸せにしてゆく気づきを得てゆけばいいんですよ。
そしてそれを、周囲に分かち合えばいいと。
すると、ありのままで、自分の人生をリアルでよくしながら、他の人にも喜ばれる、そんな心地よい作品を送り出すことができるでしょう。
私がこのブログを書いているのも、過去の作品も、まさにそういう感覚で作っています。
だから、私に共感してくれる人がいてくれるんじゃないかな、と思います。
ということで、今日は「何かを始めるのに必要なものは、全て持っている」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。