ここんとこ、よく「田舎で人目を気にせずに生きる」みたいなお話をしていますが、今日もそういうお話です。

「社会と距離を取って生きるライフスタイルもあるよ」、というお話をしてみましょう。

 

社会から離れて暮らす、魔女のお話

面白いツイートというか漫画があったので、ご紹介。

 

社会から距離を取って生きる、という魔女の生き方

ツイートが削除されたときのために内容を書いておくと、社会から離れて暮らす魔女のお話です。

魔女は森の中でひっそりと暮らしているんですが、村からは「魔女の家には近づくな。食べられるぞ」と言われています。

でもあるとき、その家に「この子を食べてください」という手紙と共に、小さな男の子が捨てられます。

仕方ないので魔女は、おいしく食べるためにしっかりと食事を与えて、知識も与えて、自立できるようにその子を育てます。

で、その子からなつかれて、結局「誰かのいいなりになるのはムカつくから」ということで、ずーっと食べようとせずにハッピーエンド、みたいな。

 

こういうのが、まさに社会から距離を取って生きる人の生き方かな、と思います。

で、こういう「自分と同じように、社会から捨てられた子がいる」と分かると、「社会の外で、意味ある生き方をする」という道もあると分かります。

ということで今日は、そういう「社会と距離を取って生きるライフスタイルもあるよ」、というお話しをしてみましょう。

 

社会で生きる「社会維持型」、社会から離れて生きる「境地開拓型」

私たちが住んでいる社会では、2種類の人がいるように思います。

一つは社会の中で集団になって生きることで、人間の種を保とうとする「社会維持型」というタイプです。

この社会維持型は、とにかく社会の中で調和して生きるのが得意なんですが、裏を返すと個性を持ちません。

そのため、みんなと同じように生きて、集団でいることで安全を確保しようとします。

 

もう一つは、単独もしくは少数で社会から出て、新たな生息環境を見つけて、可能性を切り開く「境地開拓型」というタイプです。

こちらは強い個性を持って、「こっちに行きたい」、「こうやって生きたい」という、自分なりの「行きたい方向性」を持ちます。

しかも、単独で動けるので、一人でいることも苦にならないどころか、むしろ集団でいる方が疲れてしまうぐらいです。

だから、社会から少し離れた自由な場所で、「自分なりの生きるスタイル」を確立することで、安全を確保しようとします。

 

このブログを見ている人のほとんどが、後者の境地開拓型になると思いますが、実はこういう境地開拓型はすごく少数派なんですよ。

だいたい世の中では、社会維持型と境地開拓型は、8:2ぐらいの比率です。

だから、世の中では「社会の中で生きる人が当たり前」、「みんなと調和して生きるのが当たり前」、「わがままを言わず、そしてみんなに迷惑をかけずに生きるのが当たり前」という常識です。

そしてそれが常識だからこそ、境地開拓型の人までもが「我慢して社会について行かなきゃ、社会が望む形にならなきゃ」と思い込んでいるんですが。

 

「社会から少し距離を取って生きる」というスタイルもある

でも実は、「社会から少し距離を取って生きる」という道もあるんですよね。

それはまさに、上記魔女のようなスタイルになります。

基本的に、もう自分で自分を「悪い魔女だ」と認めてるんですよ(笑

自分にとってそれが変えられないなら、もう「悪でいいや」、「変人でいいや」と、自分の性質を完全に認めてしまうわけです。

 

で、「私は村の人々にとっては悪だ。だから村とは距離を取って生きよう」というスタイルです。

私からすると、そういう魔女って、とってもいい人のように見えるんですが(笑

変に周囲を攻撃することなく、周囲を無理に変えようとすることもなく、よりすがすがしくて、無害ですよね。

そして、人がいないような森の奥、すなわち不便な場所で、自分好みの「お菓子の家」を作って生きているわけです。

自由にできるからこそ、好きなことができると。

 

ただ、一人で生きている場合って、結構苦しいものなんですよ。

というのも、一人だからこそ、「自分は社会のはみ出し者だ」、「社会不適合者だ」と感じて、自分の命に意味を持てないからなんですよね。

そういう状態では、どれだけ好き放題ができたとしても、やはり魔女は不健康になるものです。

だって、自分のためだけに生きたとしても、本当に望んでいる「意味ある生き方」はできないからですね。

 

「社会から捨てられる子」を知った時、自分の命に意味を得る

でも実は、社会で生きられないような人って、結構います

魔女だけでなく、時に男の子のような「社会から捨てられる子」も出てくるわけです。

 

それに気づくことができれば、魔女は生き生きできます

というのも、その子のために生きられて、自分の生命に意味を持てるからですね。

人は、誰かを幸せにできるだけで、自分の命に意味を持てる生き物なんですから。

 

そんな哀しんでいる男の子がいると分かれば、「村から離れて暮らしている」という自分の特徴が、欠点などではなく、全て長所になると分かります。

というのも、その子も社会では生きられないので、社会から離れて暮らすしかできないわけです。

なら、今まで社会から離れて暮らさざるを得なかった自分のスキルやノウハウ、作ってきた環境って、全てその子を守り育てることになるんですから。

すなわち、「今まで生きてきたことに、意味を持てる」ということです。

 

まとめ

そういう風に、社会と距離を取って生きるライフスタイルもアリかと思います。

社会と戦わなくてもよくて、自分の存在意義を見せつけなくてもよくて、頑張る必要もない、そんな生き方です。

 

「自分は悪でいいや」、「変人でいいや」と認めて、社会とは少し距離を取って、まずは自分が快適に生きられるようにノウハウを組み立てます。

そこで穏やかに生きていると、やっぱりいろんなきっかけがあって、「自分と同じように、社会で生きられない子」がいると分かります。

すると、「今までの自分の生き方には、意味があった」と分かり、誰かに貢献できて、充実できます。

それは少数の人だったとしても、深く喜びと安らぎを与えてくれるんですよね。

 

社会で頑張って、周囲に合わせて、苦しむばかりが生きる道ではありませんよ、と。

上記の魔女の漫画だと、男の子と出会った後での、魔女の胸の内にある喜びと安らぎが感じられますよね。

そうやって充実感を得ながらも、生きる道がある、ということです。

 

ということで、今日は「社会と距離を取って生きるライフスタイルもあるよ」というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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