さて、今日も質問への回答です。
少し前に、メールでこのような質問をいただきました。
ビジネス本で、「イケてる(売れてる)社員や憧れの人のトークのみならず、
仕草や口癖、声色なんかも観察して真似る事が、自分も向上する秘訣」…という
内容をよく目にするんですが、モノマネしようとすればするほど似てない&売り上げ・モチベーション・
周りの評価も特に上がらないという現象はなぜ起きてしまうと思いますか?
ということで、今日はこのお話から「個人で売れ続けたいなら、大きなブームは乗るな、小さなブームを作れ」というお話をしてみましょう。
真似をする方が売れる時代、売れない時代
営業をやっている人とか、「売れている人の真似をしろ」って言われますよね。
営業だけでなくマーケティングでもそうですが、売れるセールストークとか、売れるPOP、売れるキャッチコピーっていうのはあるものです。
でも、それは大量生産、大量消費時代の大企業にのみ当てはまることだと思うんですよ。
今の時代は逆に、そういうのは通用しなくなったんじゃないかと思います。
大量生産大量消費時代って、「みんなに合うもの」をどこまで作れるかが重要になります。
だから、できるだけ多くの人に当てはまる、その究極のポイントを見つけて、みんながそれをやることで生産性が最大になります。
お米だって、一番実がなる究極の時期、究極の品種をひとつ作れば、あとはみんなが同じように田植えをして、同じ量の肥料を同じように与えればいいわけです。
でも、情報社会になると、「ニッチなもの、特化したもの」が重要になりました。
「みんなが欲するもの」がある程度満たされてきたら、次は「自分だけが欲しいもの」に移ってゆくわけです。
すると、「自分だけにぴったり合うもの」の方が、価値が出て、求められるようになったと。
こういう社会になると、「みんなに合うもの」は大企業しか作れなくなり、個人のような体力のないところは、そういうものを作れば作るほど売れなくなっていきます。
で、今はもう完全に特化したものを求められる時代になってきたので、「みんなに合うもの」に沿おうとすればするほどうまくいかなくなり、売れなくなり、貧しくなっていきます。
こういう理由ですね。
なので、大企業であれば、まだ真似は通用するでしょう。
ですが、個人とか中小企業では、もう真似は通用しないかと思います。
大きなブームに乗らずに、小さなブームを作る
言うなれば、ブームには乗らない方がいいかなと。
そのブームが大きければ大きいほど、乗らない方がいいでしょう。
というのも、この「ブーム」という性質こそ、「みんなに合うもの」、すなわち大企業的な性質になるからですね。
すぐに大手資本が入ってくるので、瞬く間に体力勝負になります。
しかも、ブームが大きければ大きいほど、すぐに終わりますからね。
逆に、「小さなブームを作り、長続きさせる」というアプローチだと、小さなチームや個人にとって恩恵となるでしょう。
ブームに乗るんじゃなくて、ブームを作るわけですね。
そのブームが自分にしか当てはまらないもので、競合がほとんどなくて、それが地味に続く。
そういう考え方がいいかと思います。
まとめ
今は完全に、特化したものが求められる時代になりましたからね。
あんまり真似はしない方がいいかと思います。
で、「特定の求められるもの」を攻める方がいいかなと思います。
ということで、今日は「個人で売れ続けたいなら、大きなブームは乗るな、小さなブームを作れ」というお話をしてみました。
とりあえず、質問については出尽くしたかなという感じなので、今日でいったん打ち止めですかね。
また機会があれば、質問を募集します。
そのときはよろしくお願いします~。