昨日に引き続き、風水入門の第2回です。

今日は、風水の全体的な考え方についてお話ししてみましょうか。

「東洋医療を知れば、風水が分かる」というお話で、風水と医療への考え方を見てみましょう。

 

東洋医療と西洋医療の違い

東洋医療と西洋医療って、ありますよね。

今では、「病院」と言うと、西洋医療のことを指すぐらい、西洋医療が普通なわけです。

でも、風水を語る上では、東洋医療の考え方を知っておくと、分かりやすくなるんですよね。

 

西洋医療というのは、基本的に「対症療法」です。

対症療法というのは、お腹が痛くなったら、お腹の痛みを取り除こうとすることですね。

肩こりが出たら、肩に原因があるから、肩の違和感を何とかして取り除こうとします。

風邪で熱が出たら解熱剤を、のどがはれたらのどのはれを取り除こうとすると。

すると、西洋医療ではその分野に特化して、「内科」「外科」「神経科」「耳鼻科」みたいな、「○○科」というように、専門分野ができていきます。

 

一方で東洋医療というのは、「気の流れ」すなわち「循環」で考えます。

循環が悪くなったから、問題が起きたんだととらえるわけです。

例えば肩こりが起きたら、どこかで血流の循環が悪くなったから、肩に老廃物が溜まったとか、症状が出たと考えます。

すると、足の裏をもんだり、背中に鍼を刺したり、腕にお灸をすることで、「循環」をよくして問題を解決するんですよ。

西洋医療には全くない発想ですよね。

 

西洋医療には、限界がある

で、実はこっちの方が効果があることもあるんですよ。

例えば私は昔、不治の病を持っていました。

それは慢性的な下痢体質というもので、病院に行って診てもらっても、「慢性的な下痢ですね。これは一生の病気になるでしょう」と先生に言われたんですよ。

でも、ある日、座椅子をやめて普通の椅子にして、PC作業をするようになりました。

すると、その「不治の病」が一瞬で治ったんですよ(笑

ただ単に、姿勢が悪かったから、胃腸に負担がかかって下痢をしていたんですね。

 

こんな風に、「原因」と「症状」は全く違うことがあるんですよ。

「肩こり」の原因は、運動不足なのかもしれませんし、ならそれは歩くだけで治る場合だってあるわけです。

私の場合でも、下痢という原因は、胃腸が問題ではなくて、姿勢を作り出す椅子が問題だったわけです。

でも、西洋医療の対症療法では、肩こりなら「肩」しか見なくて、下痢なら「胃腸」しか見ないんですよ。

とても制限のある考え方だと思いません?

 

例えばうつだって、ストレスがある生き方をしていたり、食事が悪かったり、運動不足だったり、それこそ「姿勢が悪い」で便秘や下痢で、うつになることもあるわけです。

でも、西洋医療の病院に行けば、症状を先生に伝えて「うつですね」と診断されたら、それは「脳内のセロトニンの問題」になってしまうわけです。

だから、その人の生活習慣なんかまったくお構いなしに、「じゃあSSRIを処方しますから、飲んでください。問題はセロトニン不足です」となってしまうんですよ。

 

もちろん、西洋医療は素晴らしいものです。

特に外科治療と、救急医療では、西洋医療はとてつもない威力を発揮します。

ですが、特に慢性病になると、西洋医療はいきなり不得意分野になって、「薬漬け」みたいなことになりやすいんですよね。

そういう場合に、東洋的な考え方が役立つことが多いわけです。

特に慢性的な問題であったり、「気」という文字がつく分野(「元気」とか「やる気」とか)においては、東洋的な考え方の方がうまくいくことが多いものです。

 

東洋的な考え方で、問題に対処する

それと同じで、私たちは「人生をよくしたい」みたいに思いますよね。

「もっと元気に活動したい」でも、「もっとモチベーション高くいたい」でも、何でもいいでしょう。

そこで、西洋的な考え方だと、「やる気が出ない」という問題は、心の問題だと思ってしまうわけです。

それで解決できればいいんですよ。

でも、そうでないことも多いものですよね。

 

そこで、東洋的な考え方を加えるわけです。

東洋的な考え方では、「循環」を考えます。

私たちは、血液が体の中を循環してますよね。

他にも、「食べて、体の中を巡り、出す」という循環もあるでしょう。

「生まれて、育って、衰えて、死ぬ」という循環もあるでしょう。

そして出したものや死んだものが、次の命の礎(いしずえ)になってゆくと。

そんな循環が、私たちの体にも、木々にも、植物にも、動物にも、そして地球や宇宙にもあって、この世界の全てが「循環している」と考えます。

そして、うまくいかないこととか、不調とかは、「循環がうまくいっていないから起こる」と考えるわけです。

ちゃんとした循環に乗っていれば、自然と同じように、生まれて、育ち、衰えて死ぬまでを、自然にできると。

 

「風水」は、場の循環を考えた体系

で、それを「場」で考えたのが、風水という体系になります。

壮大な前振りで、ようやく風水に戻ってきましたが(笑

私たちの住んでいる場や、家なども、「気の流れ」で循環していると考えるわけですね。

すると、「リビングにいても、どうも落ち着かなくて」みたいな問題があったとしても、リビング以外に解決策を見いだせるんですよ。

それはひょっとすると「庭の木が、日差しを遮ってるから」かもしれません。

「玄関が悪いから、外の空気が入りにくくて、換気が上手くできていないから」かもしれません。

すると、そういう「全体的な流れ」から、私たちの人生を改善してゆけるんですよ。

「リビングが悪いなら、リビングに原因がある」ってのは、可能性を狭めますよね。

 

例えば「元気が出ない」なら、普通は「もっとポジティブに考えなきゃ」とか思いますよね。

でも、「元気ややる気が欲しい」場合における「考え方」のウェイトなんて、私から言わせると、「肩こりで肩だけをいじって治そうとする」のと同じなわけです。

あまりにも、制限された考え方ですよね。

他にも、いろんな原因や解決策があるものなんですから。

その人の食べ物から起床時間とか、睡眠時間とか、交友関係とか、それこそ姿勢とか、あるものです。

ひょっとすると、陰気な場所に居続けているから、元気がなくなってるのかもしれません。

だったら、風水で「場」を変えて、陰気な場所を陽気な場所にすれば、元気になることもあるんですよ。

 

まとめ

そういう風に、より全体的な観点からも考える。

そのための「循環」っていう発想なんですよ。

そして、その一つの方法としての「風水」です。

場所をも、循環ととらえて、治療してゆくわけです。

場所がよくなることで、私たちのエネルギーもUPさせようと。

 

ちなみに運には「天運」、「地運」、「人運」、「時運」とありますが、風水は「地運」をよくする体系です。

だから、風水を学んで取り入れれば、不思議といい場所に巡り会えたりするんですよね。

 

ってことで、今日は風水を語るために、東洋医療についてお話ししてみました。

こういうことを知ると、世界が広がりますよね。

そして、新たな可能性を手に入れられるものなんですよ。

また気が向いたら、風水の続きをお話ししましょう。

今日はここまで~。

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