今日は、好奇心についてのお話です。
「好奇心が生まれる3ステップ」ということで、説明してみることにしましょう。
どうすれば現状から出られるのか
私たちって、現状から出たいじゃないですか。
嫌な仕事は避けたいし、未来に希望が欲しいし、いろんな新たな豊かさを得たいもので。
で、そういう場合に、好奇心ってとてもいい原動力になるように思います。
というのも、好奇心って、「楽しく心地よく、新たな世界に出られる原動力」だからですね。
実際に「好奇心」って、「未知なる世界や領域を、もっと知りたい」という意味です。
だから、好奇心を追いかけるほど、新たな世界に出やすくなるし、新たな価値を得やすくなると。
恐怖や不安は、現状に居続けやすくなる
一方で、恐怖や不安は、むしろ現状に居続けやすくするように感じます。
というのも、恐怖や不安を感じたときって、「より安全を確保しておきたい」という方向に動くからですね。
そもそも恐怖や不安は、余裕がない時とか、余裕を失いつつある時に生まれます。
すると、「見知らぬ世界に出よう。見知らぬものに価値を見つけよう」なんて手間がかかることは、しなくなります。
だから、「現状の価値観での豊かさ」ばかりにとらわれてしまって、新たな世界には動けなくなると。
普通は、「恐怖や不安みたいな危機感があるほど、行動できる」と感じますよね。
確かに恐怖や不安では「行動」はできるんですが、それは「現状にしがみつくための行動」ばかりで、「新たな価値を見つける」ことはできないわけです。
好奇心を生む3ステップ
だから、現状から出たければ、恐怖や不安ではなく、好奇心を利用する方がいい、ということですね。
焦りを手放して、安心している方が、新たな世界には出やすい、ということです。
そして昨日の記事を書いた後で、ふと「好奇心が生まれるには、それなりに法則性があるな」と感じたんですよ。
で、いろいろ考えてみると、次のような3つのステップで好奇心が生まれるように思います。
- 常識外の「ありえない」に出会う
- それを「こういう感じかな?」と、自分が経験したことある楽しみと結びつけてイメージする
- 自分の価値観とは違う、新たな価値観を理解する
以下で、一つずつ説明してみましょう。
(1)「ありえない!」に出会う
まずは、常識外の「ありえない!」という出来事に出会うことですね。
ニュースでも何でも、いろんな「ありえない!」ということって、ありますよね。
それを意識して見つめることです。
それはほとんどの場合で、最初はマイナスの感情を引き起こしやすいでしょう。
驚きだけでなく、怒りとかねたみとか、場合によっては「そんなことをするなんて、許せない」という気持ちになるかもしれません。
というのも、現状の外というのは、ほとんどの場合で、何らかの「思い込み」を外す必要があるからですね。
自分が「それをしてはいけない」という「現状の思い込みの世界」にいるから、そう感じるわけです。
「それをすれば、不幸になる」を疑う
例えば昨日の記事の場合、「みかんを皮ごと食べる」とか聞くと、私の中では「甘くないし、苦いものを、なんでわざわざ食べるんだ!」と拒絶してしまうわけです。
ある意味、「自らまずい物を食べようとしている」、「自ら不幸になろうとしている」と同義なんですから。
場合によっては、「そんなものを人に勧めるなんて、周囲を不幸にしている」と感じて、許せなくなるかもしれません。
そんな風に、常識から出るものって、「それをすれば、明らかに不幸になる」と感じてしまうようなたぐいのものです。
だけど、「自分は思い込みの世界にいる」と理解できていれば、そういう「ありえない」という気持ちが「現状から出るきっかけになる」と分かります。
そもそも、じゃあなぜ他の人は、喜んで現状の外にいるんでしょうか?
「みかんを皮ごと食べる」って、もし確実に不幸になるなら、なぜそれを進んでする人がいるんでしょうか?
そこで、「あれ? 自分の思い込みと、現実とで、何か違う部分があるかも」と、「認識のズレ」を認識できるかどうかじゃないかと思います。
「ひょっとすると、何かメリットがあるのかもしれない」
「自分の知らない、別の価値観があるのかもしれない」
この客観性と、心理的な余裕を持てるかどうかが、最初のポイントかなと思います。
(2)楽しみと結びつけてイメージする
で、次が「こういう感じかな?」と、自分が経験したことある楽しみと結びつけてイメージすることですね。
これは、いろんな推論ができるかと思います。
例えば「みかんを皮ごと食べる」という場合、「美容のためかな?」とか、「むしろ、苦みを楽しむのかな?」、「栄養があるからかな?」、「お腹いっぱいになりたいのかな?」とか、いろいろ思いつくかと思います。
すると、いろんな仮説が思いつくでしょう。
「確かに、レモンは皮ごと料理に使うから、香ばしさは楽しめるな。甘さを求めない、大人向けの味になるのかも」
「ジャガイモでも大根でも、皮により多くの栄養があるから、栄養があるのかも」
「サツマイモのつると同じで、食べられる部分は食べることで、精進(しょうじん)料理とか、貧しい時代の工夫なのかも」みたいに、いろいろ思いつくかと思います。
(3)新たな価値観を得る
最後が、その仮説を元に、「自分の価値観とは違う、新たな価値観を理解する」ことですね。
例えば「みかんを皮ごと食べる」でも、いろいろ別の価値観はあるでしょう。
「コーヒーやお茶でも、苦かったり渋い方が好きな人もいるし、より香ばしさを楽しめるなら、大人向けの楽しみとして利用できるかも」と、苦みや香ばしさに価値観を置いたり。
「栄養満点なら、苦みも薬と同じだ。実際に陳皮(ちんぴ)は、みかんの皮からでいている漢方薬だから、健康にいいのかも」と、健康に価値観を置いたり。
「食べられるのにゴミとして捨てているなら、それを利用して何か食品を作れるかも」と、再利用に価値観を置いたり。
すると、今までの私は「みかんには、味しか考えていなかった」と分かります。
他にも、苦みが価値だったり、健康や再利用性が価値だったりするわけです。
なら、そういう「別の価値観」に興味を持てると、「面白そう」とか、「試してみようかな」とか思いますよね。
こうして、好奇心が生まれるように思います。
まとめ
なので現状から出たい場合、好奇心を利用して、うまく作るのもいいかと思います。
恐怖や不安よりも、安心を確保して、現状の外に出るわけですね。
その場合、次の3ステップを意識するのもいいかと思います。
- 常識外の「ありえない」に出会う
- それを「こういう感じかな?」と、自分が経験したことある楽しみと結びつけてイメージする
- 自分の価値観とは違う、新たな価値観を理解する
すると、楽しみつつ、どんどん現状から出られるかもしれません。
ということで今日は、好奇心が生まれる3ステップということでお話してみました。
今日はここまで~。