人によっては意味不明なタイトルかもしれませんが(笑
今日は、「なければ作れ」という発想についてお話してみましょうか。
ところで昨日、新作の電子書籍「お金は『最もやりたくないこと』から使いなさい」を、期間限定で無料配布開始しました。
まだダウンロードされていない方は、お早めにどうぞ。
で、この本では、「欲しいものがあったら、お金よりも先に、クリエイティビティーで解決するといいですよ」と提案しています。
というのも、何か不満とか欲しいものがあった場合、全部お金で解決しようとしてしまうと、お金がいくらあっても足りなくなるためですね。
逆に、まず最初はお金では解決せずに、工夫(クリエイティビティー)で解決することで、お金を効果的に使うことができますよ、ということです。
「なければ作れ」という考え方
これは言うなれば、「なければ作れ」っていうことなんですよね。
「なければ買ってこい」じゃないと。
この習慣を身につければ、自然とお金の使い方は上手くなるものなんですよ。
この「なければ作れ」という文化は、私は幼い頃にパソコンに触れることで知りました。
私が小学生の頃、兄(7つと5つ差という年の離れた兄)がパソコンを買ってもらったんですよね。
で、当時はWindowsマシンはメジャーではなくて、PC-9801とかMSXとかFM-TOWNSとか、いろんなOSのパソコンがありました。
そして、兄が買ってもらったパソコンは、最初はMSX、次はX68000というマイナーなパソコンだったんですよ。
もちろん、ウィンドウシステムなんてろくなものではなくて、ほとんどコマンド入力で処理するようなもので。
そして、兄がよく「マイコンBASICマガジン」という雑誌を買ってきては、それに掲載されていたゲームプログラムを打ち込んで、ゲームを実装するわけです。
そこで私は、「うわー、プログラムを打てばいろんなゲームをタダで作れて、いっぱい遊べるなんて、すごい! しかも改造もできるなんて!」と感動したんですよ。
こうして私は、パソコン(当時は兄が打ったゲームで遊ぶ専門でしたが)にはまってゆくことになります。
周囲の友人はファミコンばっかりだったんですが、私は「ファミコンはうらやましいな~」と思いつつも、親はファミコンは買ってくれなかったので、パソコンで遊んでいたと。
で、私が高校生ぐらいになったら、兄からそのX68000というパソコンをもらって遊ぶわけですが、マイナーなので、ゲームがほとんどないんですよ(笑
しかも、私が住んでいる場所は田舎なので、ゲームを売っている場所すらないと(笑
あったとしても、定価でしか売っていないので、やたら高いんですよね。
でも、雑誌だけは兄が買って溜めていたのがあったので、それでいろいろ遊んでいたんですよ。
すると、その雑誌に「なければ作れ」という文字があったんですよね。
「クリエイティビティーで問題を解決せざるを得ない環境」が人を育てる
結構古いPCユーザーとか、マイナーなPCを持っていた人なら分かるでしょうが、当時は今のようにソフトウェアはほとんどなかったんですよ。
で、何かやりたいことがあれば、一番最初に「お金で解決する」という選択肢がなくて、「自分で作る」しかなかったわけです。
私はそれで、「これがない。でも欲しい」→「なら作ろう」っていう、条件反射のような思考を身につけることができました。
私は、こういう「クリエイティビティーで問題を解決せざるを得ない環境」というのが、人のクリエイティビティーを育てるんじゃないかなと思っていたりもします。
すなわち、お金では解決できない環境に放り込まれると、自然とクリエイティビティーは発揮されると。
実際、私は山口県の田舎に生まれましたが、子どもの遊びでもそうですよね。
田舎ではものがなくて、広場とか川、山だけは無駄にあるので、遊ぶにしても工夫せざるを得ないものです。
すると、お金よりも先に、「工夫して願いを叶える」と考えるようになるんじゃないかと思います。
すると、「欲しい」という強い願いを持てば、「自分で実現をすればいい」と考えるようになりました。
そして、「じゃあ、自分に何ができるのか」を考えて、自分にできる部分は自分でやって、できない部分は部品を買ってきたりする必要がありますよね。
私の兄は電子工作も好きでしたが、ハンダとか基盤回路、ダイオードとかコンデンサなどは安く売ってるわけです。
じゃあ、そういう最低限必要なものを買ってきて、自分なりに工夫して仕上げると。
制約があること自体が、楽しくなる
すると、「作る」こと自体がすっごく面白くなるんですよ。
だって、自分の「欲しい」を実現できる上に、工夫次第でいくらでもクオリティを上げられるわけです。
もちろん買えるものとか予算的な制約はありますが、その制約の中で最高のものを仕上げる、その工夫する部分が最高に面白いんですよ。
すると、「制約がある」ということ自体が楽しくなるわけです。
これは言い換えると、「お金が十分にない」という状態であったとしても、人生を楽しめる、ということです。
その制約の中で、自分にとっての「欲しい」を、クリエイティビティーで作り上げてゆくんですから。
すると、「お金がない」という制約すら、面白くなる要素にできるわけです。
さらには、自分の能力を高めることすら楽しくなりますし、能力を高めれば高めるほど人生がよくなるので、ますます人生が楽しくなってゆくわけです。
この感覚は、女性でも分かるかと思います。
例えばアクセサリーが欲しくて、でもそんなものを買えるほどのお金がない。
なら、自分好みのアクセサリーを作っちゃえばいいわけです。
ビーズでアクセサリーを作ったことがある人は多いと思いますが、あれのすごいバージョンみたいなものですね。
デコ電(デコレーションされた携帯)みたいなものでも、イメージ通りに仕上がったら、すっごく嬉しくなったものですよね。
もしくは、「こういう漫画描きたい」とか思ったことあるんじゃないかと思います。
で、描いている時って、すごくワクワクドキドキしたでしょ。
あれが面白くなくなるのは、「つまんない」とか評価が入った時だけで、評価抜きで考えると、自分が物語にどっぷり入って、すっごく楽しかったですよね。
その感覚と同じです。
自分の人生は、他者が評価するようなものではありません。
だから、「自分の人生を作り上げる」というクリエイティブなことは、純粋に楽しいことなんですよ。
それは、お金が豊富になかったとしても、それを楽しさに転化できると。
まとめ
だから、最初にクリエイティビティーで解決することをオススメします。
最初に「お金があれば」と考えると、面白さがなくなっちゃうんですよ。
その上、お金がいくらあっても足りなくなると。
でも、最初に「工夫して作ろう」と思うと、最低限のお金で、満足を作り上げることができるようになります。
そしてその状態では、「お金が豊富にない」という制約ですら、楽しさの一要素になります。
これが分かれば、「人生を作り上げる」という喜びを最大限に味わいながら、しかもお金を節約できるようになるんじゃないかと思います。
何でもお金で解決しようとすると、人生の面白さをなくしかねませんからね。
ということで、今日は「なければ作れ」というお話をしてみました。
こんな内容が書かれている新作の電子書籍「お金は『最もやりたくないこと』から使いなさい」は、期間限定で無料配布中なので、是非どうぞ。
今日はここまで~。