今日は、泣くことについてお話ししてみましょうか。

泣きたいときは泣いたほうがいいですよ、というお話です。

 

子どもはよく泣く、ということ

今日散歩していたら、公園で、小学校に入ったばかりかどうかっていうぐらいの、小さな男の子二人が遊んでいたんですよ。

ブラウンの髪で彫りも深くて、すぐに「外国の子だな」と分かる顔立ちで。

うちは近所に米軍施設があるので、アメリカンな人は普通にいる環境なんですよね。

どうでもいいんですが、明らかにアメリカ人の子が、べらっべらに流ちょうな日本語をしゃべっていると、違和感を覚えたりもするんですが(笑

 

まぁそれはさておき、そんな男の子二人が「野球をする」、「これして遊ぶ」とケンカをし始めて、で、片方が泣き始めたんですよ。

「うえーん、野球したかったのにーっ」みたいな。

でも、十秒ぐらい泣いたら、すぐに泣き止んで、別のことをし始めるわけです。

 

私はこの光景を歩きながら見て、「あ、素直に泣けるっていいな」と思ったんですよ。

私たちはつい、「泣くことはよくない」っていう、常識というか考え方をしてしまうものじゃないですか。

でも、「本当に泣くことはよくないことなの?」ってことですよね。

 

「泣く」のは、ストレス発散のため

そもそも「泣く」というのは、人間にとってのストレス発散方法なんですよ。

お金もかからずに、さして時間もかからずに、しかもわざわざ遠出もせずに、道具も必要なしにできる、人間本来に備わったストレス解消システムなわけです。

 

ストレスの本質とは、「思い通りにならないこと」かなと思います。

思い通りにならないことって、あるものですよね。

赤ん坊が積み木を積み上げるのだって、子どもが自転車に乗ろうとするのだって、思い通りにならないと「うわーん」って泣くものですよね。

人間は全てのことを思い通りにはできないので、必ず「ストレス」と「達成の喜び」との間を行き来するわけです。

すなわち、何かを実現しようとしている人にとっては、ストレスは不可避のものであると。

 

なら、そこでちゃんと泣けばいいと思うんですよ。

できなくて泣いて、ストレスを発散して、そしてまた挑んで、達成してゆけばいいわけで。

ならば、なぜ「泣く」が悪いことなのか。

「泣いてはいけません」っていうのは、「ストレス発散をしてはいけません」ってことと同義ですからね。

 

まぁ確かに緊張感を持続させないといけないような緊迫した場面においては、ストレスは保持しておいた方がいいかもしれません。

でも、「ずっとストレスを持ち続けなさい」なんて、おかしいですよね。

そういう優れたストレス解消機能を使わないから、ストレスが溜まって、「お金を使ってストレス発散する」みたいな無駄で遠回りなことをするようになるんじゃないか、とも思ったりもします。

 

「思考で納得する」では、引きずることになる

また、思い通りにならなくてストレスを抱えたのに、「私は負けたわけじゃない」とか、「この結果でよかったんだ」と強引に思考で納得するのも、ちょっとずれていると分かりますよね。

だってそれは、思い通りにならなかったのに、「思い通りにならなかったわけじゃない」って言っているようなものですから。

 

ほとんどの場合、そんな風に考えても、納得しきれずに引きずりますよね。

なぜ引きずるのかというと、それが嘘だと、自分でも分かってるからでしょう。

本当は、ストレスを抱えてストレス発散をしたいのに、「泣いてはいけない」という変な思い込みというか、勘違いがあるから、ストレス発散ができないでいると。

だから、次の日もさらにその次の日も、悩んだり落ち込んだり、恨みに思ったりするわけです。

まぁ、「運をよくする方法」とかいう本を書いている私がこんなことを言うのも何ですが(笑

 

まとめ

だから、思い通りにならなかったら、素直に泣きましょうと。

新人賞に落ちたり、売れなかったり、批判されたり、挑戦している人には多くの「思い通りにならないこと」があるものです。

逆を言うと、次々と挑戦していくには、ストレスへの対処法が欠かせなくなるわけですね。

もしストレスをどんどんため込んでしまうと、どこかでそれがいびつな形で現れることになります。

それは病気になることかもしれませんし、他の代替手段でストレスを発散しようとすることかもしれません。

ストレスを抱えれば抱えるほど、自分の内側に爆弾を抱えていくようなものですね。

 

そう考えると、「泣く」っていうのは、人間が気楽に生きていくためには必要な能力じゃないかなと思います。

子どもって、毎日が挑戦ですよね。

だから、毎日泣いているんじゃないかな、とも思ったりもします。

なぜ大人になると泣かないのか。

それは、挑戦しなくなるからじゃないかな、とも思ったりもします。

 

挑戦する人は、泣きたくなることは多くあるものです。

泣いてもいいんですよ。

私自身も、思い通りにならないことがあったら、泣くようにしてます。

すると、たった10秒でも「うえーん」とできると、驚くほどすっきりして、引きずらなくなりますから。

そうやって上手くストレスを発散できるようになると、挑戦することとか、新たな一歩を踏み出すことが、怖くなくなるんじゃないかなと思います。

 

ということで、今日は泣くことについてお話ししてみました。

今日はここまで~。

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