今日は、挑戦するマインドについてお話ししてみましょうか。

「年齢不相応なことをするからこそ格好いい」、というお話です。

 

「私はもう、歳を取りすぎているし……」

先日、とある「独立したい」という人とちょっと話をしたんですよ。

で、その中でその人が漏らした一言が、すっごい私の中で引っかかったんですよね。

それは、こういう言葉でした。

「でも私、もう28歳なんです。独立を目指すにも、もう歳を取りすぎてるし……」

 

私は「28歳で年寄りって、どういうことやねん!」とか、思わずツッコミ入れてしまったんですが(笑

ビジネスでは、40代とか50代から独立するような人も多い中で、20代で「歳を取りすぎている」とか、ありえないですよね。

でも、これは「本人の住んでいる世界」では、それが常識になってしまっているんですよ。

 

その人の中では、きっと「20代前半で独立して、成功しなければならない」みたいな思い込みがあるんでしょう。

これは言うなれば、「全ての経営者かつ創業者は、20代前半で独立している」んだと、心から信じているわけですね。

まぁ多少譲ったとしても、「世の中にいる90%以上の経営者は、20代前半で独立している」なーんてことを真実としてしまっているわけです。

 

ちなみに創業者の起業時平均年齢は43.9歳で、下は14歳から、上は70代までいるようです。

で、昔(1980年代以前)は20~30代の起業が多かったですが、今では圧倒的に50代での独立が一番多い状態です。

20代で独立する人とか、実は少数派だったりします。

 

まぁそんな平均とか数値の事実なんてどうでもいいんですよ。

70代までなんてことはなく、80歳とか90歳からビジネスを始めてもいいものです。

「自分が世界最年長記録を作ってやるぜ」っていうノリでいいんですよ。

ある心理科医の母親は、「92歳から山登りを始めた」とか言いますしね。

 

何を「格好いい」と思うか

重要なのは、自分の中での「格好いい姿」と「恥ずかしい姿」ですよね。

それは究極を言うと、「年齢不相応なことをするのは、恥ずかしい」という思い込みにあるような気がします。

でも、それは本当に「恥ずかしいこと」なんですか?ってことですよね。

 

とりあえず言っておくと、そんな感性が通じるのは、「夢を持っていない人たちの社会」だけです。

夢を持っている人は、いつからでも格好良くなれます。

むしろ、年齢不相応だからこそ、格好いいと言えます。

 

例えば、今までずっとろくでもない生き方をしていた。

でも、50代ぐらいになって初めて「生き方をやり直そう」と決意して、「医者になりたい」とか思ったとしましょうか。

それで、50代になってから、働きつつも、高校の夜間学校に入って勉強する。

いわば、50代の高校生なわけです。

そして、そんな状態から医者になることを目指す。

めちゃくちゃ格好いいじゃないですか!

 

Bell’sというウイスキーのCM動画があるんですが、この2分の動画が素晴らしいんですよ。

とある老人が主人公なんですが、老人になって、「ある一冊の本」を読みたいと、切に思うわけです。

そして、その老人は、「A、B、C」というアルファベットから学ぶことを始めます。

で、その学ぶ姿が感動的なんですよ。

いわば、幼稚園児がするようなことを、老人が真剣に立ち向かうわけです。

すっごい格好いいでしょ。

この動画には、ラストに愛情あふれる素敵なオチがあるので、オススメなんですが。

 

これは逆も言えます。

40代とか50代でなければできないようなことを、若い状態から挑む。

逆風があるのは当然です。

それを理解した上で立ち向かうから、格好いいんですよ。

 

そんな風に、年齢から明らかに外れているからこそ、年齢不相応だからこそ、格好いいんじゃないですか。

 

ハンディキャップは、ハンディキャップなのか?

これは年齢だけではありません。

車椅子に乗っている大人が、自力で立ち上がろうとする。

立ち上がるのなんて、1歳前の赤ん坊がすることですよね。

でも、それを大人になって真剣に挑むからこそ、格好いいんじゃないですか。

 

自分には、「こういうものができない」、「こういうハンディキャップがある」、「こういう過ちを犯してきた」、「こういう間違った道を歩いてきた」っていうものがあるかもしれません。

逃げたり言い訳をするから格好悪いんですよ。

格好良さというのは、そういうんじゃないと。

間違って、苦しんで、ハンディキャップを背負って、それでも前向きに生きるから格好いいんですよ。

 

そんな姿を笑う人は、間違いなく「夢を持っていない人」です。

夢を持っている人で、そんな真剣な姿を笑う人は、一人もいません

むしろ、年齢不相応だからこそ、多くの人から真剣に、心から応援されるようになるわけです。

「ファンになる」って、そういうことですよね。

 

だったら、自分が持つハンディキャップの、何がハンディキャップなんでしょう?

誰かから応援してもらう。

声援をもらう。

自分にファンができて、応援してもらう。

「自分なんかのファンになる人って、本当にいるの?」と思うかもしれません。

そうじゃないんですよ。

 

「自分『なんか』」じゃないんだと。

自分のすごさを知りましょうと。

老人になってから文字を学び始める、その素晴らしさに気づきましょうと。

そのハンディキャップを受け入れた上で、前向きに生き始めたときに、初めて応援してくれる人、すなわちファンができるわけです。

 

「貴方のファンなんです!」

最初にそう言われたときは、信じられないことでしょう。

「こんな自分のファンになる価値なんかないよ」と疑うことでしょう。

そうじゃないんですよ。

50代になってから医者を目指して高校の夜間学校に通える素晴らしさ、老人になってから文字を学べる素晴らしさ、それに気づくことですね。

 

まとめ

その自分の魅力に、自分が気づくことです。

「年齢不相応だ」なんて必死で自分の魅力を否定して、どうするんですか。

魅力はどんどん輝かせてゆくものですよね。

 

すなわち、「前向きに生きる人には、ハンディキャップなんてない」、ということです。

だから、思い立ったときから始めればいいんですよ。

早すぎることも遅すぎることもないと。

前向きに生きていさえすれば、その人はどんな状態であったとしても、格好いいってことです。

 

いや~、今日は少し熱く語ってしまいましたが(笑

ということで、今日は生き方の格好良さについてお話ししてみました。

今日はここまで~。

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