今日も今日とて、ビジネス的なお話です。
「技術の無駄遣い」という戦略もあるよ!というお話です。
食品サンプルを、アクセサリーにしちゃった!という例
面白い商品を見つけたので、ご紹介。
「食品サンプルの㈱畑中」さんが制作しているアクセサリー。私にはわかりませんが、sold outが続出中。欲しい方は急げ!https://t.co/2ki3NZp23j pic.twitter.com/ekuXDcLq7l
— 合田ノブヨ (@goda_nobuyo) October 9, 2016
ここのページにあるホイッププリンのカチューシャとか、「これ受けそう!」とか思ったり(笑
食品サンプルを作っている会社の商品なんですが、もう全力でネタに走ってますよね(笑
その会社のツイッターでも、まじめにネタに突っ走っていて、もう止められない!みたいな(笑
まさに「技術の無駄遣い」ですよね(笑
で、こういうのを見ると、「技術の無駄遣い」というのは一つの有効な戦略だと分かります。
今は、圧倒的なクオリティを持たなければ、売れない時代
今の時代、圧倒的なクオリティを持たなければ、売れない時代になりました。
というのも、お客は「そのジャンルで最も優れたもの」を楽しむようになったからですね。
例えば私たちだって、何かを家電でも買おうとする場合、価格.comみたいな価格比較サイトで最安な場所を探すものです。
他にも、例えば漫画や映画を見たい場合でも、「このジャンルで、まだ自分が見ていない一番有名な作品」とか、「今、一番売れている作品で、まだ自分が見ていない作品」を探して見るようになりました。
すなわち、情報があふれることで、ナンバーワンの作品を集中的に選ぶようになったわけです。
こうして、「勝者総取り」という傾向が飛躍的に高まったと。
「中途半端なプロ」であるほど、下落率が高くなる
インターネットが登場する前までは、「ある程度のクオリティを実現するほど稼げる」というのが常識でした。
どんな業界でも、「プロレベル」という言葉がありますよね。
で、お金を稼ぐには、その「プロレベル」に達することが重要な条件でした。
でも、「勝者総取り」が強まった今では、「中途半端なプロ」であるほど、下落率が高くなる時代です。
勝者総取りの世界では、「プロレベル」でなくとも、「圧倒的なクオリティ」が一つあれば売れる時代です。
「平均的に優れている」よりも、「何か一つで優れている」が重視されるようになったわけですね。
だからこの時代変化が分からないプロほど、今、悲鳴を上げていると分かります。
Twitterでも、悲鳴を上げているプロを見てみると分かるでしょう。
そういうプロは全員、圧倒的なものを何一つ持たない人たちですから。
「技術の無駄遣い」というのは、その分野で圧倒的なクオリティを作り出すこと
だからこそ、「技術の無駄遣い」が有効な戦略になるわけです。
「技術の無駄遣い」というのは、その分野で圧倒的なクオリティを作り出すことを意味します。
しかも、それは競合をはるかに引き離す要素を持っているわけで。
ニコニコ動画を見ている人なら分かるでしょうが、「技術の無駄遣い」というのは大いなる褒め言葉ですよね。
で、見る側にとって、技術の無駄遣いをして圧倒的なものができれば、どんなジャンルのものでも楽しめるんですよ。
私たちだって、最初に説明したような食品サンプルアクセサリーを見ると、「なんかネタとして使えそう!」とか思いますよね。
そんな風に、使い方はお客側が勝手に考えて、決めるわけです。
もう何でもアリなんですよ。
だから、SOLD OUT続出しているわけで。
圧倒的なクオリティを実現していれば、それが人生や世の中に1ミリの役に立たないようなものでも、お客側が使い方を考えて、面白がって買ってくれるんですよね。
まとめ
なので、今からの時代は、「技術の無駄遣い」ができる分野を狙うのも、一つの戦略になるかと思います。
それは、自分の能力を圧倒的に見せることができるので、有利な土俵になります。
それで作ったものが、人生や世の中に1ミリの役に立たないようなものでも、使い方はお客さんが見つけ出してくれます。
作品も同じで、「プロレベル」の作品なんて、もはや世の中にあふれかえっていて、面白みも何もありません。
そうじゃなくて、「圧倒的なもの」が作れているかどうかです。
この戦うルールが変わったことに、気づくことですね。
この新たなルールに早めに気づいた人ほど、能力がほとんどなくても、欠点ばかりでも、売れるようになります。
画力がなくても、ストーリーがうまく作れなくても、コミュ力がなくても、引きこもりでも、うつ状態でも、問題ありません。
自分の特徴から、「圧倒的なもの」になる要素を探し当てればいいだけです。
圧倒的であれば、マイナスやネガティブなものでもかまいません。
すると、自分が持っている「圧倒的な欠点」が、実は最高の恩恵を与えてくれるものだと気づけるんじゃないかと思います。
ということで、今日は「技術の無駄遣い」という戦略もあるよ!というお話をしてみました。
今日はここまで~。