「できる」というイメージは、体にも大きなパワーを与える。
例えば、前屈で試してみよう。
まずは最初に、普通に前屈してみよう。
そして、どこまで手が届いたかを覚えておく。
次に、足下に「ティッシュの箱」を置いているイメージを思い浮かべよう。
そして、前屈をする前に、指先でそのティッシュ箱を勢いよくぐしゃっと押しつぶす、そういうイメージを何度も思い描き、指先のつぶす感覚をリアルに味わおう。
そんなイメージを描いた後で、前屈をしてみると……あら不思議、普通に前屈をするよりも、多く曲がるのだ。
その昔、オリンピックの100m走では、10秒台を切ることはできないと言われていた。
「10秒を切ると、体がバラバラになる」と言う専門家までいた。
だから、ずーっと10秒台を切ることはできなかった。
しかしあるとき、ひとりのアスリートが9秒台を出した。
すると、その後にどっと9秒台を出すランナーが出た。
これも、それまで持っていた「人は10秒を切ることはできない」というイメージが覆された瞬間、体がパワーを発揮するようになったのだ。
「自分にはできないよ」とネガティブなイメージを思い浮かべるか、「自分にはできる」とポジティブなイメージを思い浮かべるかで、体が作り出すパワーは変わる。
元気を出したい場合、パワフルに生きたい場合、「できる」というポジティブなイメージを持とう。
自分が成し遂げている姿を、ありありとイメージできれば、それだけ体もパワーが出せるのだ。
イメージを上手く使って、元気に生きることもできるんだ。