今日は精神的なお話です。
未来を考える人ほど、人生を「波」でとらえるのもよさそう、というお話です。
今を重視するタイプと、未来を重視するタイプ
最近私の中で熱いネタなのでよく語っているんですが、人には「今を重視するタイプ」と、「未来を重視するタイプ」がいると思うんですよ。
前者は時間の概念があまりないタイプで、後者は未来をよく考えるタイプで。
より正確に言うと、前者は「未来を予想できても、危機感を持たないタイプ」、後者は「未来に対して危機感をリアルに感じるタイプ」です。
で、私は完全に後者の未来タイプだったりします。
こういう人って、やっぱり「未来が悪くなる」と感じると落ち込んで苦しくなるし、「未来がよくなる」と感じると一気に元気になるんですよね。
すなわち、今の状態はさして関係なくて、「未来への希望の量」が幸せ度に大きく影響するし、それがエネルギー源になるタイプだと。
そしてこういう人ほど、「激しい上下をして生きるよりも、少しずつでもコンスタントに、未来をよくしていきたい」と感じるんじゃないかと思います。
未来を波でイメージする
こういう未来を重視する人の場合、未来を波でイメージするのもいいように感じます。
いわゆる、「上がったら下がる、下がったら上がる」というイメージです。
すると、安心しやすいように感じます。
というのも、こういう人の場合、「未来の急激な変化」って結構な恐怖じゃないですか。
例えば「どーんと上がる」というのは、成功ではあるんですが、「一気に上がるほど、一気に落ちる」がありうるわけで。
それに、毎日の変化が大きくなるし、不確定要素も出てきて、不安も増えるわけで。
だから、「ゆっくりでもいいから、ずーっと希望を持ち続けて上昇できるといいな」という方が、幸せを感じやすいように思います。
短期での上下を減らすから、長期の波に集中できる
これを波で言い換えると、「短期で一気に上がることはないけれども、未来を長期的に高められる」という強みがあるように感じます。
なら、急激に上がった場合でも、「急に上がったら、少し下がるぐらいでいい」と準備できるし、「急に下がったら、上がるものだ」とも理解できます。
すると急によくなったとしても慢心せずに、急に落ちたとしても冷静になれるように感じます。
そして、短期での上下を減らして、長期的な波に集中できると。
だから、長期の波で考えるほど、「短期では落ちてもいい」ととらえるようになるんですよね。
波は、上がれば下がるし、下がれば上がるんですから。
だから未来を考える人ほど、「ポジティブでもいい、ネガティブでもいい」、「喜んでいい、落ち込んでもいい」、「成功してもいい、失敗してもいい」、「頑張ってもいい、休んでもいい」というスタイルが合うように思います。
東洋思想で「陰と陽」という概念がありますが、あれと同じです。
「陰気はダメだ」ではなくて、「陰も陽と同じぐらい重要ですよ。両側面でしかありませんよ。調和でいいんですよ」というイメージですね。
ちなみに、気分の上下がある人ほど、「下がってはダメだ」と思い込んでいるように感じます。
「下がってはダメだ」とするから、短期的に上がり続けようとするんですが、当然限界があるわけで。
だから急激に「落ちる」時が来て、苦しんで、「もっと上がらなきゃ」と急激な短期上昇と下落を繰り返すと。
「上がるために、あえていったん落とす」発想
まぁもちろん、嫌な状態にいるほど「すぐにでもここから抜け出したい」って感じるものです。
私だって、嫌な状態には一瞬たりともいたくありませんからね(笑
そういう場合に効果的なのは、「上がるために、あえていったん落とすこと」かなと思います。
だって、落とせば上がるんですから。
これを別の用語で言うと、「損切り」と呼びます。
何を落とすのかというと、「自分の人生において、幸せの費用対効果が低いことを切り捨てる」ということです。
簡単に言うと、「しんどいばかりでメリットの少ないものは、少々の目先の損になっても切り捨てよう」ってことですね。
それは目先の損ではありますが、長期的に見ると負担を軽くして、新たな「費用対効果が高そうなこと」を試行錯誤できる余裕を作れます。
ほら、「うまくいかなくなったときは、ものを捨てるといい」とか言うじゃないですか。
あれも損切りの一種で、捨てて一度大きめに落とすことで、少し大きめに上がることができると。
未来を考えるタイプほど、「どん底」は安心できる
そして、未来を考えるタイプの人ほど、実は「どん底」って気分的に楽になれるんですよ。
だって、どん底って「もう上がるしかない」という状態だからですね。
だからどん底になるとすっきり安心するし、「もう失うものは何もない」と分かって、どんどん行動できるようになります。
で、未来を考えるタイプにとって一番恐怖なのが、「落ちつつあるとき」なんですよね。
だからそういう場合ほど、早めに損切りをして、早めにどん底まで落とすわけです。
落ちていいんですよ。
むしろ、落とせばいいと。
落として、捨てて、早めに「短期的などん底」にできれば、後は上がるだけです。
そしてそういう「落としつつ上がる」というのが、「土台を大切にする」という生き方です。
下に圧力をかけるから、自分の実力は自分の予想よりも低くできます。
それは高得点は狙えませんが、「これ以上は落ちない」という安定した未来を描けます。
言い換えると、「絶えずどん底にいる」とすることで、今以上に落ちる不安もなく、安心しつつ上昇してゆけると。
まとめ
なので、そういう「波」で未来をとらえるのも、いいかなと思います。
波でとらえれば、上下はあってもいいし、むしろ「上がるためには落とせばいい」と分かります。
なら、ポジティブでもネガティブでもどちらでもよくなるし、損切りもうまくできるようになります。
すると土台をうまく作れて、安心して長期上昇を作りやすくなるかもしれません。
短期的上下が苦しい場合、こういう発想もいいかなと思います。
ということで今日は、未来を考える人ほど、人生を「波」でとらえるのもよさそう、というお話でした。
今日はここまで~。