今日は、クリエイティブな実例紹介です。
革命的アイデアでなくとも、少しのアイデアでもよい、というお話です。
カード型消毒液の例
納得の「カード型消毒液」19歳大学生がコロナ禍で発明。欧州の高級レストランやホテルが続々導入(Business Insider)
記事は、カード型の消毒液を作って売ったら、高級レストランやホテルに続々売れた、という内容です。
カードを中央でパキッと折ると、消毒液が出て消毒できますよ、というものですね。
チェーン系レストランで出るような、二つ折りで出すドレッシングとかケチャップと同じ要領です。
作ったのはイギリスの大学生なんですが、彼が過去にイタリア旅行をした時に、コンタクトレンズ洗浄液が入った携帯用のパックがあったそうで。
それで、「なんか使えそう」と感じていたと。
そして今回のコロナウイルスで、消毒液が飛ぶように売れるのを見ると、「あの携帯用パックを応用して使えそう!」と思いつきます。
そこから今回のカード型消毒液を思いついた、というようです。
で、父親から資金調達して、イタリアのメーカーに掛け合って、制作から出荷までの契約を取り付けて。
そして、「こういう商品があります」と、いろんな会社にメールを送りまくったと。
すると、大手から注文が来て、売れるようになった、という流れですね。
革命的アイデアでなくとも、少しのアイデアでもいい
こういうのを見ると、「革命的アイデアでなくとも、少しのアイデアでもいいんだ」って分かります。
さして難しい発明をする必要はなくて、「こういうのがあったら面白いよね」的なノリで考えてもいいんですよね。
おそらく、カード型でなくとも、チェーン系レストランで使うような二つ折りドレッシング容器でも、ガムシロップが入った容器でも、お弁当についている魚型の醤油差しでも、何でもいいと思うんですよ。
小分けで出す容器なんて、世の中には山ほどありますからね。
カード型はスタイリッシュなので高級ホテル向けですが、他にもいろいろ応用できそうだと分かります。
ビジネスアイデアって、そういうのでいいんだと。
原理に興味を持てていると、応用できる
そして興味深いのが、この大学生がコンタクトレンズ洗浄液のパックを見て、「これ、何かに使えそう」と感じていたことがあるように思います。
普通は、コンタクトレンズ洗浄液のパックを見ても、何も感じないものですよね。
でも、そういうのを意識していたところが、素晴らしいというか。
きっと彼は、いろんなものの原理に興味を持っていたのかもしれません。
例えばレストランで使うような二つ折りドレッシング容器でも、よくよく考えると「二つに折れば、ドレッシングが出る」って、すごい原理ですよね。
わざわざ両手で封を開ける必要もないし、片手で簡単に出せるし、量も調整しやすいし、残った内容物が出て周囲がべたべたになることもないし。
そういう身近な工夫に、「よくよく見ると、これってすごい原理だな」と好奇心を持てるかどうかじゃないかな、とも思います。
すると、その原理を他のことに応用できるようになるんですよね。
調味料だけでなく、消毒液を入れてもいいし、化粧用乳液、さび止めとか潤滑油、洗剤みたいに、何でも応用できると分かります。
そういう独自の観点が多くあるほど、あるとき何か困ったことがあったり、今回のような混乱があって周囲が苦しんだときに、「あれが使えそう」と発想しやすくなるように思います。
まとめ
そういう風に、「革命を起こそう」みたいに難しく考えなくても、「これを使えそう」という気軽なノリで発想してもいいように感じます。
そういうアイデアって、結構身近にあるんですよね。
そして、いろんな原理に着目してみるのもいいかもしれません。
「これって、改めて見ると、すごい原理だな」っていうのは身近によくあるものです。
すると面白いし、新しい発想が得られるかもしれません。
ということで今日は、革命的アイデアでなくとも、少しのアイデアでもよい、というお話でした。
今日はここまで~。