今日は、生きることについてお話ししてみましょうか。
「こうすれば死なない」という道を選ぶか、「こうして生きる」という道を選ぶかで人生が変わる、というお話です。
「こうすれば死なない」と「こうして生きる」の差
とある新しい治療法を開発しているお医者さんが、こんなことを言っていたんですよ。
「ガンにならないように、肥満にならないように、脳卒中にならないように、ぼけないように……などと言うが、ガンを予防して、肥満にもならず、脳卒中にもならず、ぼけずに、交通事故も自殺も防止していれば、人間は死ななくなるのか。
もちろん、大抵の人間は80歳ぐらいで死ぬ。
すると、どういう病気で死ぬかよりも、死ぬまでにどう生きるかが重要になるんじゃないか」
……こんなことを言っていたわけです。
これは私も考えさせられるところがあったんですよ。
医療って、手段ですよね。
同じように、健康も手段なんですよ。
なら、目的は何なのかというと、その人が「こうやって生きていきたい」というライフスタイルとかゴールのようなもので。
それを実現するための、医療や健康だと思うんですよ。
例えば私の場合、「毎日楽しい制作を、好きなだけして生きたい」という思いがあるんですよ。
それがあるからこそ、「睡眠や栄養、健康に気をつけよう」っていう欲求が生まれているわけで。
「こうして生きる」なら、満足して死ねる可能性がある
なら、それらは私たちの仕事とか生活にも当てはめて言えると思います。
「こうすれば死なない」ということと、「こうして生きる」ということは、全然スタイルが違っていますよね。
「こうすれば死なない」っていうのを目的とすると、それは100%失敗に終わりますよね。
というのも、人は必ず死ぬんですから。
だから、必ず最後に落胆して死ぬことになるわけです。
でも、「こうして生きる」なら、目的を実現できる可能性があるんですよね。
すると、満足して死ぬこともできる可能性があると。
少なくとも、自分で選んだ道なら、途中で倒れたとしても、納得はできるものなんですよ。
「ああはなりたくない」よりも「こうなりたい」を選ぶ
よく、「ああはなりたくない」と言う人がいますが、そういう人は大抵「こうなりたい」っていう確固としたビジョンを持っていない人なんですよね。
だって、「こうなりたい」って心から思っている人は、そんなこと目に入りませんから。
脳は、知覚したありとあらゆる情報からフィルタリングをして、自分にとって重要だと思うことしか意識に伝えません。
すなわち、脳は「見たいものしか見せない」という働きがあるんですよ。
だから、本気で夢を目指している人には、それを実現させようとするもの以外は目に入らないわけです。
逆を言うと、「ああはなりたくない」と言う人は、「そういう情報が重要だ」と思っているわけです。
すなわち、「なりたくない姿を見つける」ことに重点を置いていると。
そうやって自尊心を得ようとしているわけですね。
だから、そういう人は自然と、「ああはなりたくない」というイメージそのもののような人になってゆきます。
というか、「ああはなりたくない」とか、「あの人のようにはなりたくない」と言う姿自体が、ほとんどの場合、「なりたくない姿」そのものであることに気づいてないんですよね。
なりたいビジョン、幸せなビジョンを持つと、そんな自分の姿なんてありえませんからね。
まとめ
これを理解できれば、現状維持から抜け出せるんじゃないかな、とも思ったりもします。
「こうすれば死なない」から、「こうして生きる」に意識を変えると。
すると、雑念がすーっと消えて、可能性が見えてくるんじゃないかと思います。
ということで、今日は「こうすれば死なない」と「こうして生きる」についてお話してみました。
今日はここまで~。