ここんとこずっとまじめに書いていたので、今日は雑記日記です。
今日は、ミステリーについて、いろいろ語ってみましょうか。
昨日のメインプロットとか、よく書きました
いや~、昨日の「涼宮ハルヒ」メインプロット作りとか、よく書いたと思います。
「二人は同一人物だった」というトリックは以前から考えていたので、その辺は楽だったんですけどね。
あれで原稿用紙27枚ぐらいの分量になるんですが、あれぐらいが今の私にとっては、1日の記事として作れる上限かなと思います。
チェックを省くのなら、もうちょい書けるんでしょうけどね。
私はブログ記事でも2~3回はチェックをするので、その仕上げの時間を考えれば、あの分量ぐらいが精一杯かなと思います。
ちなみに通常の記事は、原稿用紙で6~7枚ぐらいです。
だから、昨日の記事を10回でも書けば、本1冊分になるという。
書く方も書く方ですが、こんな長文を読む方も読む方だなと思ったり(笑
いやほんと、この文章量についてこられるなんて、すごいですよね。
メインプロット復元が、面白くてしょうがない!
最近はああいうメインプロット復元のコツが分かってきて、面白くてしょうがないんですよ。
だから、今では完成度が高い物語よりも、問題作の方が楽しめるようになっていたりします(笑
「こういう問題作があるけど、この作品のメインプロット復元をして欲しい!」とかあれば、是非こちらから教えてくださいませ。
こういうメインプロットは、全部理論で再構築しています。
この理論をちゃんと体系立てることができれば、誰でもこういう芸当ができるようになります。
今は基礎理論ができている状態で、実際にいろいろ試してみて、理論へのフィードバックを重ねている段階です。
「意味次元」というシンプルな方法論で作れるので、理論の完成を楽しみにしてくださいませ。
「犯人の先読み」はできるのか?
昨日の補足で、ミステリーについて語ってみましょうか。
ミステリーでは、「犯人の先読み(読んでいる途中で犯人を見極める)」っていうのがありますよね。
「途中で犯人が分かった」、「トリックが読めた」とか言う人もいるわけで。
でも私から見ると、それは直感程度のものでしかなくて、犯人やトリックを論理的に推論することは、きわめて難易度が高いように感じます。
というのも、昨日説明したように、黒幕は誰でも当てはめることができるからですね。
もし物語の途中(第二幕前半が終わったまでの段階)で、犯人を理論的に推論をする場合、全キャラを黒幕として想定した上で、動機とトリックをヒントから再構築しないといけないわけです。
ミスリードはともかく、ヒントはカモフラージュが必ず多く配置されているので、第二幕後半でカモフラージュを消す作業をしていない段階で全体像を推論することは、実際ではきわめて高難易度のように思います。
まあ、経験論から「第二幕前半、第二幕後半で怪しいそぶりをする人物は、犯人ではない」とかあるでしょう。
もしくは、「第二幕前半で、一番人畜無害そうに見える人が怪しい」とか、「地味キャラなのに、やたら名前を繰り返し語る(キャラの存在を印象づける必要がある)」とかいうことから、目当てをつけることはできるかとは思います。
でも、ヒントからトリックを思いついて、犯人を特定するのは、溶けた水から元々の氷の形を復元するようなものですね。
相当いろんなバリエーションを作れるかと思います。
まあ、それだけ難しいから、主人公が犯人を特定するのが「すごーっ!」と感じるわけですが。
ちなみに、一番犯人を特定しやすい状況が、冒頭で犯人が登場する場合ですね。
冒頭で特定の人物が、主人公に対して不必要な行動をしている場合、その人物が犯人(黒幕)だと分かります。
いわゆる、「冒頭で黒幕を配置する」という前振りから、犯人を特定する方法です。
洗練された物語を書く人ほど基本構造から外さないので、これは分かりやすいですね~。
いやまぁ、名探偵コナンの映画で「犯人は豪華声優を採用しているから分かる」というのと同じような、ひねくれた特定方法ですが(笑
「主人公の裏切り」が、引っかけのコツ
昨日ぐらいにメインプロットを作っていれば、伏線やミスリード、そして引っかけなどはすぐに作れると分かります。
特に引っかけについては、ポイントは「読み手と同調する主人公」と「読み手を裏切る主人公」をさりげなく入れ替える、ということですかね。
例えば昨日の例では、敵である「謎の組織」は実際には存在しないものなので、そこで引っかけを仕掛けることができます。
「謎の組織」の行動や状況などで、明らかに今までと矛盾する欠陥を、読み手が気づくか気づかない程度ぐらいのさりげない方法で置いておきます。
そして、主人公もそれを気にせずに受け入れていたりするんですよ。
すると、読み手に「この作者、前の状況と矛盾してるやん」と思わせることができます。
でも、後ほど「謎の組織はいない。そして、主人公はそれを推測していたから、あえて気にせずにスルーしていた」と明かすわけです。
こうして、読み手を驚かせることができるわけですね。
すなわち、主人公も局所的に読み手に嘘をつく、というか「真実を全ては語らない」わけです。
コツは、「主人公はほとんどを読み手の味方として動いて、ごく少数回数だけ嘘をつく」ことです。
いつも主人公が読み手に嘘をついていれば、読み手は警戒しますからね。
詐欺師は、9割ぐらい本当のことをいい、最も重要な1割に嘘を紛れ込ませることで、人をだまします。
それと同じで、引っかけを入れたい場合、主人公はほとんどを読み手と同調させて、ごく一部の根幹だけで、読み手に嘘をつくと。
その「主人公の(読み手への)裏切り」ができるポイントを見抜くことができれば、しっかりと読み手を驚かせることができるかと思います。
まとめ
ま、そんな感じで、今日はミステリーについていろいろ語ってみました。
メインプロット復元は面白いので、またいい問題作品があったら、実演してみようかと思います。
今日はここまで~。