今日は、精神的なお話です。

「豊かさって何だろう?」と考えるようになったことのお話です。

 

100万円を、一瞬で使い切れる「豊かさ」

昨日、とある絵師さんがこう言っていたんですよ。

「自由にできる100万円があったら、一瞬で資料代として消えそう。それぐらい買いたい本がある」

みたいな。

そして、「だから俺は万年金欠なのかな、あははっ」と、すがすがしく笑っていたんですよ。

 

これを聞いて、「ああ、この人は豊かだな~」って感じたんですよね。

100万円を即座に資料にできるとか、それぐらい投資しても実現したいことがあるとか、素敵じゃないですか。

それだけでなくて、普段からいろんな生活費を削ってでも、絵のためにお金を使うわけです。

そして、「だからお金がなくて貧乏なんだよ」と言いつつも、それを受け入れて涼やかに笑っていて。

格好いいですよね。

 

こういうのを見ると、「豊かさって何だろう?」と感じたりします。

だって、一般常識からすると、新たに入った100万円をすぐに使い切るとか、ばかげているじゃないですか。

「そんな浪費、やめろ」とか、「貯金しなさい」とか、「いざというときのために取っておけ」とかいうのが普通ですよね。

でも、私にはそういう常識的なお金の使い方がいいお金の使い方かというと、あんまりそうは思えないんですよ。

 

豊かさとは、生き方

私は「運がいい」というのを口癖にするようになってから、そういう「豊かさって何なのか」という疑問を多く持つようになりました。

で、最終的に、「豊かさってのは、生き方なんだな」と思うようになりました。

目的を持つという生き方こそが、豊かさなんだと。

 

世の中では、お金を持っていたりだとか、資産や地位とか知名度とか、最終的に経済力につながるものが豊かさだとされてますよね。

でもこういう絵師さんを見ると、生活費を削るぐらいなので相当お金がないはずなのに、魅力的な生き方をしてるじゃないですか。

 

それは、強いビジョンというか、「こうしたい」という情熱があるからだと思います。

「自分の全てをつぎ込んでも、これを実現したい」というような強い情熱を持てるって、それだけで大いなる豊かさですよね。

そしてやりたいことがあるから、それが実現できるように、健康や未来のためのお金を取っておくと。

たとえ貯金をしたとしても、それは目的のための貯金なんですよね。

 

一方で、「目的がない生き方」って、なんかつまらないですよね。

「自由にできる100万円があるけど、何に使ったらよいのか分からない」とか、「自由にできる100万円があったら、とりあえず預金する」とかって、目的がありませんよね。

そういう人は、1億円持とうが100億円持とうが、何に使ったらよいのか分からずに、流されるようにしてお金を使ってしまうものです。

自分が一生をかけて、何をしたいのか分からない。だからお金の使い方を知らない、ってことですね。

 

目的があれば、見栄も外聞も必要なくなる

で、目的を持てる人は、見栄を張らないんですよ。

だって、見栄よりも目的の方が大切ですからね。

例えば「最愛の人が病で倒れて、助けたい」と思ったとしましょうか。

なら、見栄とか外聞なんて、簡単に捨てて助けようとしますよね。

質素な家に引っ越して、節約しつつ、治療のためにお金を使えると。

 

そこには恥も見栄もありません。

「最愛の人を助けるため」だから、恥だろうが外聞だろうが、気にならなくなるんですよ。

坂本龍馬が言った、「世の人よ、我がなすことを、笑わば笑え。我がなすことは、我のみぞ知る」というのと同じです。

むしろ、目的を持たずに、お金を「恥をかかないため」とか、「世間体を気にするため」に使っている人を見ると、「貧しい人だな」と感じるようになります。

 

そういう目的がないと、現状維持をしようとしてしまうわけです。

高額な家賃とか、無駄な生活費とか、無意味な会員費とかを、全然手放せないと。

そして、「自分は劣った人間ではない」と見せるために、お金を使い始めるようになります。

それはどんなに着飾っていたとしても、「貧しい」んですよね。

 

まとめ

だから、豊かさってのは、生き方のように思います。

「目的を持って生きる」というのが、まずは一番の豊かさになると。

その目的には、希望とか情熱も含まれているでしょう。

そしてそれがあって、初めてお金が価値を持つように思います。

 

その「目的」というのは、高尚なものではなくて、ただ単純に「生きる」というものでもいいんですよ。

例えば私の知り合いで、シングルマザーで3人の子を育てている母親がいますが、その人は「子どもをしっかりと育てて、全員、高校を卒業させる」という目的を持ってます。

最近知った、シリア難民のとある女性は、「私はこの国で生き延びたい。そのためにはお金がいる。だから職業訓練を受けて学びたい」という目的を持っていました。

それは周囲から見ると、不格好だったり、泥臭いかもしれません。

でも、そういう素直で真剣な生き方は、格好いいわけです。

 

私はそういう人を、豊かな人だな、と感じるようになりました。

たとえ彼らはお金を多く持っていなくても、金欠の絵描きでも、シングルマザーでも、シリアからの難民でも、私から見れば「素敵な生き方をしている、尊敬できる人」なわけですね。

このページを見ている人でも、「大好きなことをして生きていきたい」とか、「こういう物語を作りたい」みたいな人は多いと思います。

そういう目的自体が、実は大きな豊かさなんですよね。

 

ということで、今日は「豊かさって何だろう?」と考えるようになったことのお話をしてみました。

今日はここまで~。

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