いつぞや運のお話の前振りをしたまま、何の音沙汰もなく過ごしてしまっていたので、今日ぐらいには長文ネタを書いてみますかね~。

みんな大好き、運のお話です(笑

 

今まで(これとかこれ)は運を全体的に説明しましたが、今回は個別のお話です。

結構根拠も信憑性もないお話も含まれているので、まぁその辺は覚悟しておいて下さい(笑

 

運にはいろんな区切り方があるんですが、ここでは桜井章一氏が使っている運のモデルで説明しましょう。

これが一番運を隅から隅までカバーしていて、分かりやすいかな~と思いますので。

運には、「天運」「地運」「人運」「時運」の4つがあるんですよ。

今回はそんな、運のお話です。

 

少しだけおさらいしておきますかね。

「運」ってのは、価値を見つけ出す能力だということです。

価値はその辺にごろごろしていて、それを見つけられる人が、運がいいってことですね。

 

「天運」とは何か

それをふまえて、まずは最初は、「天運」の説明をしましょうか。

「天運」ってのは、まさに天の運で、私たちがどうあがいても変えられないものです。

例えば大きなものでは重力とか宇宙の法則とかありますよね。

現代の日本に生まれたこととか、火山噴火や地震、天変地異とか自然が起こすようなことは、私たちの力では変えられませんよね。

こういう、私たちを取り巻く「変えられない大きなもの」を天運と言います。

 

「豊かで安全な日本に生まれて天運がいい」とか「でもひどい家庭に生まれて天運が悪い」とか、まぁそんな風に善し悪しはあるんですが、私たちはその中で、さらに運をよくしたいわけです。

なら、どうすれば天運をよくできるか。

天運は変わるものなんですよ。

変化するわけですね。

いい変化に身を置けば上手く行くし、悪い変化に身を置けば、落ちていくと。

 

例えばこんなエピソードがあるんですが、昔、インドで地震が起きたと。

そこで家畜が高い場所に走っていくのを見て、ある人は「これはやばい」と一緒に高い場所に行ったと。

でもある人は「やれ、家畜が驚いてる」と笑ってたんですよ。

すると津波がやってきて、高い場所に行った人は助かり、笑ってた人はおぼれ死んだと。

 

こんな風に、変化を察知して素早く身を適切な場所に置くことで、変化に合った、よりよい方向に事を向かわせることができるわけです。

ということは、さらにいい状態に持って行くには、「天運の変化」を知っておくことが大切なんですよ。

いい変化に合わせれば、それをチャンスとしていい方向に変わってゆけるわけですね。

 

そんな風に運には変化があるんですが、今は、「天運が荒れている時期」と言えます。

「荒れている」ってのは、何も悪いということではなく、ただ単純に「振り幅が大きくなって変化が起きる時」、つまり安定した時代ではなく、変化が大きい時代、ということですね。

例えば自然災害が多く起きたり、私たちの身の回りで言うと、社会も大きく変化する時代だと。

 

一つ例を挙げると、20年ぐらい前には呉服屋が街の至る所にあったんですが、それから10年で9割もの呉服屋が消えたんですよ。

今では、CDレンタル業界とか消えつつありますよね。

こんな風に、一つの会社が消えるとかではなくて、一つの「業界」が一瞬で消えてしまうとか、そういうことが普通に起こる時代だと言えるんですよね。

それが一つの業界だけでなく、統治体制や国家、生命の種(新種とか絶滅とか)、天候、天災、そういう規模でも当たり前に大きな変化が起こる時代だということです。

 

これは「運が荒れる」と表現されるんですが、これは悪いことではなくて、変化がある、つまり「ピンチとチャンスが同時にやってくる」とも言えるんですよ。

例えば江戸時代だと、貧しい旗本に生まれた場合、そこから立身出世するなんて夢のまた夢です。

これは、運が安定しすぎていて、変化がないから変わろうと思っても変われないんですよね。

 

でも、今は変化がある時代なので、その時代の変化を見極められれば、いくらでも新しい波に乗れるということです。

Googleの初期株を持っていたら、それだけで勝手にお金持ちになれますよ、みたいな。

逆にその流れを見誤ると、大ピンチにもなりますよ、と。

 

身近な例で言うと、昔はデジタル同人ではCG集が主体だったんですが、次第にそれはゲームに取って代わりました。

CG集に固執してたら、だめになってますよね。

で、ゲームではノベルゲームはこれから山ほど溢れてくるので、そこで収益を上げるのは極めて難しくなってくるだろうとか、分かりますよね。

 

すると、次は何が上がるのか……を早めに見極めないと、

いつまでも同じところに固執してると危険ですよ、ということです。

これも一つの変化なわけですね。

 

歴史学者で小説家の童門冬二氏は、「現代は下克上の戦国時代と、明治維新が同時にやってきているような時代だ」って言ってるんですよ。

まさにそんな感じで、自然も人間社会も、変化が大きい時代なんだと。

 

ならば、運が荒れている時は、運が荒れている時の対応をしないといけないんですよ。

一つの会社どころか、一つの業界があっという間に消えるような状態で、「いい学校を出て、一つの会社に定年まで勤務し続けるのがいい」なんてのは、明らかに時代に合ってないですよね。

それは、運が落ち着いている時の対応なんだと。

だから、今は運が荒れている時の対応をしなきゃいけないわけで。

 

なら、どういう対応が必要なのか。

変化が大きい時ってのは、波があるんだと。

なのでいい時と悪い時の振り幅が大きくて、それが頻繁に入れ替わるわけですね。

すると、いい時がずっと続くことを前提とするのは危険ですよね。

 

これの代表格が、長期的借金です。

今の時代、長期的な借金は危険だと。

そして悪い時が来ても耐えきれるほどの蓄えが大切だと。

でも、悪い時ばかりじゃなくて、場所を変えるとすっごくいい上昇気流もあるんですよ。

だから、下って行っているところはさっさと見切りを付けて、すぐさま上昇気流を見極める、そういう「時代を見る目」がとても重要だということですね。

 

本当はもっと細かく説明できるんですけどね。

長くなるので「天運」の説明はこの辺にしておきましょうか。

 

もしその辺の流れを知りたい場合、「もしドラ」で有名になったピーター・ドラッカー氏の「ネクスト・ソサエティ」とか、かなり昔に書かれた本ですが、現在ではそのほとんどが既に実現しつつあるんですよ。

他にも未来学者で有名なアルビン・トフラー氏とか、いろいろいますが、この辺を詳しく知りたい方は、その辺の本を読むといいかと思います。

ま、いつかこの辺の分かりやすい説明とかもできれば触れたいですね~。

 

「地運」とは何か

それじゃ、次は「地運」の説明です。

地運ってのは、地、すなわち「私たちの身の回りの環境」ということです。

代表格が、住んでいる地域、場所、家、部屋、そういう場所に関係するものが地運になります。

風水とかも、地運をよくする技術だったりします。

 

身近な例で言うと、綺麗な家や部屋だと気持ちがいいじゃないですか。

そういう場所で暮らせたら、最高で、気分がいい(=運がいい)ですよね。

 

そして気分がいい場所で暮らせると、ストレスも減って、活動的になれて、より感性を発揮することができるんですよ。

天運の変化を感じ取ることができるかどうかってのは、この地運の良さにかかっているとも言えるかもしれません。

運っていうものを考える場合、地運は天運に続いて大切な、それぐらい大きく左右する要素になります。

 

ところで、よく本とかで、「掃除をしたら金運が上がる」とか言いますよね。

因果関係はないでしょうが、相関関係はあると思うんですよ。

 

例えば不動産業界では、「競売物件になるような家の内部は、必ず荒れている」って言われています。

今では競売物件はネットで調べられるので見てみたら分かりますが、ほとんどがゴミで溢れかえってるんですよ。

つまり、お金に困る人ほど、家の中が荒れていると。

 

逆に、「お金持ちの家ほど、物がない」って言われてるんですよ。

貧乏人の家ほどごちゃごちゃしていて、お金持ちほどすっきりしていて物がないと。

これも、地運なんですよね。

 

例えば、旅行とか行って、和風旅館の和室に入った瞬間とか、部屋には何もなくてすっごい心地いいじゃないですか。

バッグを置いて、窓際のイスに座って、窓から見える川とか海を眺めたりすると、最高の気分ですよね。

そういう場所は、運がいいんですよ。

 

でも、そこで一晩寝て、翌朝になったら、なんかもう服とか小物とか空きペットボトルとかがごちゃごちゃに散乱していて、「昨日来た時のすがすがしさはどこ行ったんだ」ってツッコミたくなりますよね(笑

それが、その人の持っている「地運」の状態です。

地運がいい人は、旅館で朝起きても、来た時と同じように綺麗なんですよ。

 

その辺で自分の運の状態を測る目安にもできるかと。

もちろん「綺麗でなければ運がよくならない」ということはなく、汚くても運がいい人はいます。

それは、地運以外の天運や人運、時運が飛び抜けていい人なわけですね。

でも、それは例外的で、私は地運をよくするのが天運を感じ取れるようになる一番手っ取り早い方法かなと思ったりもします。

 

運の悪い人は、自分からさらに運の悪い状態に飛び込む

運の悪い人は、自分からさらに運の悪い状態に飛び込むんですよ。

よくある誤解が、「困難は買ってでもしろ」ってありますよね。

昨日、ある本を読んでいて「これはまさに」と思うエピソードがあって、それを紹介しますかね。

 

「痛くない注射器」を作った岡野工業の岡野雅行氏が、若い頃に、あるお爺さんにこうぼやいたらしいです。

「うちの親から学べる技術はもう何もない。今から他の会社に行って苦労しなきゃいけない」

するとそのお爺さんは、こう言ったらしいです。

お前、馬鹿なことを言うな。苦労なんてものは黙ってたって向こうからやってくるんだ。あえてお前から行くことはない

 

そこで岡野さんが「ならどうやって技術を伸ばせばいいんだ」って聴くと、お爺さんは「何のために本があるんだ」と。

まぁここは蛇足ですが。

 

これはどういうことかというと、運が悪い人は、自分からもっと運の悪い状態に飛び込むんですよ。

例えば、幸せになりたい人がいたとしましょうか。

でも、苦しいことばっかり起こる。

そこで、「もっと自分が強ければ、苦しくなくなるはずだ」って思って、自分から困難に飛び込んでしまう人がいるんですよ。

 

でもそれっておかしいですよね。

「私は綺麗な場所に住みたい。だけど、私の周囲はゴミ溜めだ。だからもっとひどいゴミ溜めに行って、耐えられるようになればいい」って言ってるのと同じなんですよ。

 

大切なことが忘れ去られてますよね。

単純に「もっと綺麗な場所に移ればいいのに」って思いますよね。

でも、本人にはそれが分からないんですよ。

綺麗な場所に移る努力ではなく、ゴミの悪臭に耐える努力に全てを傾けてしまってるんですよ。

 

これは製作でもそうで、シナリオライターになりたい人がいるとします。

シナリオライターになるために、自分から苦労をして、辛い修行をする人がいるんですよ。

おかしいでしょうと。

幸せになりたいから、シナリオライターになりたいんでしょうと。

さらにゴミ溜めに移ることが、幸せになることなんだと勘違いしてるんですよね。

苦痛を感じないことと、幸せを感じることは全く別のことだというのが分かってないんですよね。

 

苦労なんて、放っておいてもやってくるもので、それに合わせて自分の耐える力を付ければいいだけで。

それ以外は、「幸せを感じる」方にウェイトを置く方が明らか的に当たってる感じがしますよね。

 

まとめ

まぁ、そんな風に、気分をよくすれば、運もよくなるわけですね。

この記事でも説明しましたが、「気分がよければよいほど運はよくなる」っていう性質があると。

だから、地運がよければよいほど、運がよくなるわけですね。

 

そこで、風水とかも役立ちますよ、ということです。

まぁ風水にも根拠のないものと、効果のあるものとがあるんですが、そこまでの説明は長くなるのでやめときます。

 

そんな風に、自分の周囲にあるトータルな環境が、「地運」なわけですね。

これをよくすることで、より上昇気流に入れるということです。

 

あー、あまりにも長くなりすぎたので、「人運」「時運」については、また今度説明します(笑

今日のお話はここまで!

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