今日も生き方についてのお話です。
無駄な買い物を減らす、一つの考え方をご紹介しましょう。
お金をどううまく使うか
ここ1週間ぐらい、価値についてよく触れていたりします。
それで最近の私がよく言っているのが、「何か買い物をする場合でも、額面以上に価値があるものを買えるほど、豊かになってゆく」ということです。
特に、「他者にとってのゴミ(安価なもの)」の中から、「私たちにとって価値あるもの」を選んで交換するだけで、飛躍的に豊かさを高められると分かります。
でも、私たちって、よく無駄遣いをするじゃないですか(笑
もしくは、「無駄遣いをしたくない」とおびえることで、本当に価値あるものを買えなかったりして。
じゃあ、どういう判断基準で買い物や交換をすれば、自分を豊かにできるのか、ということです。
で、その一つの判断基準として、「いろんな店で売っている商品を、ゴミだと思う」のもいいように思います。
すると、無駄な買い物を避けて、自分にとって価値あるものを選べるかもしれません。
基本的に、売り物はすべて「ゴミ」
ちょっとここで、客観的に見てみましょう。
商店街とか、スーパーとか、Amazonみたいな通販サイトとかで、いろんな商品が売ってますよね。
スマホとか、化粧品とか、本とか、食べ物とか、家電とか、まぁいろいろあるものです。
でも実のところ、それらの商品は、売り手からすると「自分では使い切れずに、余らせたゴミ」だと言えます。
なぜかというと、実際に彼ら売り手側の立場からすると、「商品そのもの」は欲しくないからです。
Appleにとってのスマホは「ゴミ」
例えばAppleは、毎年2億台ものスマホを作れるような、そんな生産ラインを持っているかもしれません。
でも、Apple自身は、そんなにスマホはいらないんですよ。
だって、Appleの社員数は14万人程度なので、2億台も自分で使い切れませんからね(笑
つまり、Appleにとっては、スマホは「ゴミ」なわけです。
まぁ「ゴミ」と言うと乱暴ですが、それは「Appleが本当に欲しいもの」ではないと。
ならAppleは何が欲しいのかというと、その商品を与えることで得ているものです。
つまり、Appleは「利益」が欲しいのであって、「スマートフォン」は自分にとっては必要なものではない、ということです。
まぁ、利益にはお金だけでなく、「社会変革」みたいな価値観もあるかもしれませんが。
「売り手にとってはゴミ」だと気づく
それと同じで、ほぼすべての「売られている商品」って、「売り手にとってはゴミ」でしかないわけです。
だって、ほぼすべての売り手が本当に欲しているのは、「売ることで得られる、何らかの利益」なんですから。
商店街にあるきらびやかな商品も、百貨店に飾られているブランド品も、スーパーで売られている品々も、すべて「売る側にとってはゴミ」です。
そんなものを持ち続けていたって、売り手は役にも立たないし、売り手本人を豊かにしないんですから。
それなのに、売り手は「この商品はこれだけ素晴らしいですよ。これを買えば、あなたはこれだけ幸せになりますよ」と言うものです。
そして、彼ら売り手は、「(彼らにとっての)ゴミ」をキラキラ輝かせて、価値あるように見せて売っていると。
ある意味、「お金よりも、この商品の方が価値ありますよ」と言っているわけです。
本人は、「この商品よりも、お金や利益の方が欲しい」と思っているのに。
「何でも買えば、幸せになれる」ではない
この「売り手側の価値基準」に気づけると、私たちは「商品は、何でも買うほど豊かになれるわけではない」と、見栄や幻想を手放せます。
ある意味、「商品はどれも素晴らしいものだ」、「お金を出して買えば、何でも私は幸せになれる」という幻想から解き放たれると。
すると、私たちは見栄を手放せた上で、自分にとって本当に必要なものを、額面と比べて選べるようになります。
つまり私たちは、「商品はすべて、他者にとっての(値段のついた)ゴミだ」と認識することで、「ゴミの中から、私たちにとって価値あるもの」を選べると。
そうすることで、私たちは「周囲の価値観と、自分の価値観は違う、そのズレを利用して、自分を豊かにする」という基本戦略で動けるようになるわけですね。
短期を捨てて、長期を得よう
で、うまくお金を使う方法ってのも、あるように思います。
個性のある人にとっては、だいたいが「短期的な見栄を得られるけど、長期的には自分には必要ないもの」を買うと、お金を無駄にしやすいでしょう。
一方で、個性のある人ほど、「短期的な見栄を失うけど、長期的には自分だけが欲するもの」を買うと、幸せになりやすいかと思います。
例えば「みんなが評価しているブランドバッグ」を買っても、個性のある人は、自分に合うかどうか分からないんですよね。
それに、ブームが過ぎたら、そんなものは必要なくなることが多くて。
すると、そういうものは短期的にはよくても、長期的には豊かさを失ってゆくと分かります。
「長期では、豊かになるかもしれない」に目を向ける
一方で、例えば絵を描くのが好きな人の場合、「絵を描く環境」にお金をかける道もあります。
その場合、短期的にはPCとかタブレットとか、その辺でお金を失うかもしれません。
でも、「長期では、豊かになるかもしれない」と分かりますよね。
もちろん、未来は分からないので、未来に興味が変わることで、元を取れなくなることもあります。
だけど、それも一つの学習です。
そうやって、「自分にはこれが合う」とフィードバックしてゆくと、買い物への戦略も見えてきます。
「自分の場合、興味はころころ変わるから、最初は安価なものから試すのもいいな」
「アップグレードで多少のコスト増があっても、長期では、必要になってから高価なものに買い換える方が、よくなりそう」
「意外と、旅とか思い出、特別な体験は、『やってよかった』と長期で充実感を持ちやすいぞ」みたいに、学んでゆけます。
まとめ
そんな風に、「いろんな店で売っている商品を、ゴミだと思う」ということで、見栄を手放せて、自分に合うものを検討できるかもしれません。
「商品はどれも、ゴミを買うことだ」と思えば、必要なもの以外を買う気にはなれませんからね。
例えば旅をする場合でも、「ゴミはできるだけ少なく、楽しもう」と思えば、だいぶ「買い物に対するスタンス」が変わるかと思います。
すると、無駄な買い物を減らせて、自分を豊かにする買い物や交換ができるかもしれません。
ということで今日は、「無駄な買い物を減らす、一つの考え方」というお話でした。
今日はここまで~。