今日は考え方のお話です。

「工夫ができるほど、収益量は少なくてもいい」というお話です。

 

移住をしつつ生きるアメリカ人の動画

数日前の記事で、「工夫ができれば、収益量は低くていい」って説明しましたよね。

それについてもう少し語れる内容と、具体例があったのでご紹介。

 

 

「移住をしつつ生きる」という生き方

動画内容は、44歳から仕事を辞めて移住をしつつ生きるようになった、シンガポール出身のアメリカ人のお話です。

今回も英語版しかなくて、日本語字幕もないので、スキップしながら「この人はこういう場所を移住しつつ生きているのか」という雰囲気でも感じてもらえればなと。

 

内容を解説すると、この人はシンガポールからアメリカのカリフォルニアに移って、IT企業で働きます。

だけど、44歳で仕事を辞めて、中米とか東南アジアみたいな暖かい地域を旅して生きるようになった、という生き方です。

観光ビザなので、普通は1カ所に3ヶ月、メキシコは6ヶ月まで滞在できるので、その限度までそこに住みつつ、期限が来ると別の国に移動すると。

この動画を公開している段階で、そういう生活を5年間続けている、ということです。

 

1ヶ月に5万円で実現している驚き

で、興味深いのが、この人は1ヶ月に5万円ぐらいで、そういう「移住をしながら生きる」という毎日を実現できているんですよね。

住居費(インターネット代や日用品も含む)でおよそ3万円以下、食費で2万円以下ぐらいで収まっていると。

 

これ、ちょっと考えるとすごいことですよね。

普通、「世界中を旅しつつ生きる」とか言うと、億万長者でないとできそうにないでしょ。

でもこの人は、「世界中を移住しつつ、自由に暮らせる額」が、1ヶ月5万円程度、年間60万円程度でできるっていうんですから。

 

この人が言うには「5万円以下」なので、実際はもう少し低く抑えられていて、その中には移動費も含められるように感じます。

いやまぁ、この人は男性なので、その点で安全性をあまり考慮しなくていいので、安くできている部分もあるでしょう。

それとか、ノートPCみたいな長期的なIT機器代とかも必要なのかもしれません。

それでも、1ヶ月5万円でそういう生活ができるのは驚きだったり。

 

実際、中米とか東南アジアは、食費も安いですからね。

動画でも例がありましたが、カリフォルニアで食べると1000円ぐらいするのに、ベトナムならその1/10ぐらいで済ませられるとか。

住居費でもそうで、場所によっては安い場所もあるでしょう。

 

「自分は何を満たせば、一番充実するのか」

この人が強いのは、「自分は何を満たせば、一番充実するのか」が分かっている点かなと思います。

 

例えば、普通の場合、「ものは多くある方がいい」ですよね。

でも、「自分にとっては、ものは少ない方が、なんか元気になれるし面白くなるぞ」と気づけたことだろうと思います。

 

実際に、私が人生で衝撃だった価値観転換の一つに、「自分の場合、ものを減らす方がすっきりするし、毎日を楽しめる」と分かったことがあります。

それまでは「ものは多く持つ方がいい」という常識だったのに、そういう常識が自分には通用しないわけです。

私は高城剛氏の本からそういう生き方を学んだんですが、私にとってはそれが人生でも大きな価値観の転換でした。

 

「旅より、移住をしたい」という価値観

それとか、普通は「いろんな場所に旅をする方がいい。観光をする方がいい。その土地の名所や一流レストランで食事をできる方がいい」と、刺激を求めるものじゃないですか。

でもこの人は、「自分は旅というよりも、移住の方が合っている。そしてその場の野菜や果物を実際に手にして、自分で作って食べる方が合っている」という価値観で。

 

実際に、こういうゆったりした生き方が好きな人も多いと思うんですよ。

「毎日めまぐるしく移動し続けるよりも、数ヶ月とか半年とか、そういう時間単位でその土地の良さを味わいたい」

「外食ばかりもいいけど、私はその土地の文化を深く知りたい。だから最初は外食で味や料理を学んでも、少しずつ自分で作って、味わえるようになりたい」

そういう「その場の文化を学び、生き方を試行錯誤する」という方が楽しめる、ということもあるように感じます。

 

そして、別に有名な観光名所でなくとも、見知らぬ土地を歩くだけでも楽しめたり。

なら、安い宿の周りを散策して、その土地ごとにいろんな発見をしてゆくのも面白いですよね。

「ここにこういうカフェがある」とか、「ここに安い果物の露店があって、しかもおいしい」とか、「ここはいい景色が楽しめる」、「この道は散歩が気持ちいい」とか。

決まった観光名所を巡るのではなくて、そういう探索とか散策が好きなタイプもいると。

 

必要ないものを無理に入手しなくてもいい

なら、わざわざ高い料金を出して、めまぐるしく移動し続ける必要はありませんよね。

中期滞在できる安めの宿でいいし、その宿さえ確保できれば、他には移動費とか入場料も必要ありません。

目の前には、見知らぬ国の、見知らぬ風景や食べ物、文化があるわけで。

そういうのを調べて学びつつ、自分もそれに合わせてみたりして、自分なりの生き方を作ってゆくと。

 

明らかに普通とは違う楽しみ方ですが、「こういうのが好き。むしろ、そっちの方がやりたい!」という人もいると思うんですよ。

私なんか、まさに「そういうのが好き!」というタイプですからね(笑

 

その場合、多くのお金は必要ないわけです。

もちろん多少のお金は必要でしょうが、多くの人が思うような「億万長者でなければ、そういう生活はできない」というわけではないと。

すなわち、必要ないものを無理に入手しようとしなくてもいい、ということです。

 

「自分はこういうことに満たされる」と知った瞬間から、人生が変わり始める

ちなみにこの人は、本を書こうとしたことから、人生が変わり始めたようです。

それまで会社勤めをしていたんですが、自分の趣味で本を書いたら、自分にとって大切なことが分かったと。

きっと、そういう自分に向き合うこととか、本当に充実できることに触れることで、「こういう活動をすると、自分は満たされるのか」と感じたんじゃないかと思います。

そしてこの人は、それをきっかけに会社を辞めて、そういう移住をする生き方を始めたと。

 

そういう感覚、分かりますよね。

人生が変わるのは、「これをすると、自分は充実している」と気づくことだろうと思います。

私自身、大学時代に制作と出会って、「将来はこういうことをして生きていけたら最高だな」と感じて、そこから生きる方向性が決まりましたから。

途中でゲーム制作監督という道からは外れましたが、「何かを作っている時が、満たされる」という方向性はそのままで。

そういう「あ、自分はこういう瞬間に充実している」と、深い満足を感じていることに気づいた瞬間、人生が変わるように感じます。

 

「とりあえず、行けるところまで行ってみよう」とできる

もちろん彼自身も、「こういう生活をいつまで続けられるかは、分からない」と言っているんですよ。

実際、レールを外れて生きる人って、未来なんて見えないことがほとんどでしょ。

だから、「自分はいつまで生きられるか分からない」と、未来に対して見えない部分があるわけです。

 

でも、自分にとって満たされることをしているから、「とりあえず、行けるところまで行ってみよう」と納得できます

そして充実しているからこそ、できる限りのことをできます。

 

で、いつそれが終わったとしても、「やってよかった」と受け入れられるんですよね。

「ここまで来られたか。意外と進めたな。やれるだけのことはできた」と感じて、静かに終わりを受け入れられると。

私はそういう生き方がいいな、と思ったりもします。

 

まとめ

なので、個性が強い人ほど、そういう「周囲はそうかもしれないけど、自分にとってはこれが満たされる」というのをはっきりさせると、未来が変わりそうに感じます。

そして場合によっては、この人のように、意外とお金がなくても満たされたりすることもあるかと思います。

 

ある意味で、「お金が多くあるよりも、自由が多くある方が、自分にとっては幸せだ」という人もいるように感じます。

その場合、「お金よりも自由を先に確保する。その後で、工夫をしてお金の問題を対処する」、そういう順番もいいかなと思ったりもします。

 

ちなみにこの人の別動画で、日本語訳を掲載しているページがあったので、ご紹介しておきます。

ミニマリストの部屋公開~最小限のモノで生活して40歳でリタイヤした男(筆子ジャーナル)

こちらは「ものを持たない」という部分に注目した内容ですが、こちらもおすすめ。

 

ということで今日は、「工夫ができるほど、収益量は少なくてもいい」というお話でした。

今日はここまで~。

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