今日も今日とて、精神的なお話です。
「ころころ興味が変わる」は要領がいい証拠、というお話です。
「熱中できるけど、なんかすぐに飽きてしまう」という性質
以前、人とやりとりをしていて、その人がこう言っていたんですよ。
「私、一つのことに熱中するとすごい集中力を出すんですが、ころころと興味が変わるんです。だから一つのことに特化した強みが作れなくて、なかなかうまく収益もできなくて」
で、私は「そうか、そういうこともあるよな」と考えたりして。
こういう「熱中できるけど、なんかすぐに飽きてしまう」という性質の人って、いると思うんですよ。
だから、あまり続かなかったり、強みが作れなくて収益にしにくかったりして。
でもこれって、裏を返すと「要領がいい」ってことだと思ったりもします。
そして、こういうタイプの人ほど、無理に収益作りに固執しなくていいし、「工夫で豊かさを作ること」をメインにする方が合っているように感じます。
「面白さ」とは「コツをつかんでいく部分」
というのも、「面白さ」って、「コツをつかんでいく部分」ですよね。
例えばゲームでも、「こうやったらクリアできる」と感覚的に理解できるようになる瞬間が、一番面白いじゃないですか。
逆に、とっかかる手口がつかめなかったり、その反対で極め尽くした場合、面白くなくなります。
実際に、「激ムズで対処のしようがない。新たな方法を試す切り口もない。どうすればいいのかさっぱりヒントが分からない」とか「単調作業でしかない」という場合ほど、つまらなくなりますよね。
すなわち、「コツをつかめなくなったら、飽きる(面白くなくなる)」ということです。
だから、「熱中できるけど、すぐに飽きる」という人ほど、要領がいいのでコツをすぐにつかめている、ということです。
その「すぐに飽きる」というのは、才能なんですよね。
どんどん飽きるのでいい
で、何かをしていても、「自分の日常生活で満足できるレベルまで来たら、飽きる」ものだと言えます。
例えば料理でも、近所にいろんな調味料を売っている店があって、それを使うと一気に料理がおいしくなると分かったとしましょうか。
すると、面白くなって、料理にはまりますよね。
でも、今の自分にとって満足できるレベルまでおいしい料理を作れるようになったら、飽きるんですよ。
それは、「これ以上続けても、日常生活の満足度は上がらない」と分かるからです。
だから、どんどん飽きるのでいいんですよ。
実際、日常生活はぐっとよくなったし、それ以上よくする必要はありませんからね。
周囲の声に惑わされない
周囲の人は、「続ける方がいい」とか「強みにする方がいい」とか言いますが、自分が満足できればそれで十分でしょ(笑
無理に強みにする必要はないし、実際に満足しているんですから。
でも、そこで「続ける方が素晴らしい」とか「強みにする方がいい」とか言われると、なんだか自分が間違っているように感じるんですよ。
そして、「何かもっとしなきゃいけないんじゃないだろうか」なんて惑わされてしまうと。
実際では、「飽きた状態」って、満足度が高い状態です。
「ああ、お腹いっぱい。幸せ」と、満たされているところです。
そして、どんどんいろんな興味を持って、熱中して自分の生活を底上げすることで、不満をなくしてきたんですから。
なので、「飽きた状態」でいいし、言い方を変えると「さっさと飽きる方が、より効率的に人生で満足を作れている」と言えます。
不便な環境に身を置く方が生き生きできる
実はそういう熱中できるタイプって、自分から不便な環境に身を置く方が生き生きできるんですよね。
それは、あえて足りないものを作ることで、工夫して実現できるからで。
例えば十分に飽きて満たされた状態で、ちょっとした「これがなくなった、どうしよう」とピンチになったら、なんだかぐっと面白くなるじゃないですか。
唐揚げが作りたいのに、小麦粉がない場合、パンとかお米があったら、「そういう他のもので、どう対応するのか」とか考えると、面白くなるものです。
ゲームで言うと、「縛りプレイ」みたいに使える武器を制限すると、ぐっと楽しめるようになって。
だいたい、目的は収益を作ることではなく、人生の満足度を高めることなんですから。
だから、そうやって少し、また少しと学んだり工夫できる余地を作って、実現して、満足度を高めればいいわけです。
工夫するのが好きなタイプほど、工夫が合う
そしてこれはある意味で、「収益を作る」というよりも、「節約する」とか「支出を減らす」をメインとするアプローチだと言えるでしょう。
「多くの便利なものがなくても、手元にある少しの素材で、自分にとって足りないものを満たして豊かさを作り出す」というアプローチです。
それはそれで、一つの豊かさを作る戦略ですよね。
何も、収益を作るのが豊かさ作りだけではなくて、そういう工夫力を重視するのも、一つの方法なんですから。
で、工夫するのが好きなタイプほど、そういう「お金を使うよりも、お金を使わずに工夫や節約で豊かさを作る」というアプローチを重視する方が合うように感じます。
実は世の中は、多くの人が工夫をできません。
だけどそういう大多数の人ほど我慢ができるから、「我慢して働いて、収益や給料を使って多くのものを手に入れることで、豊かさを作る」というアプローチを取っているに過ぎません。
工夫ができるなら、わざわざ我慢して嫌な仕事をする必要はないでしょ。
そんな面倒くさいことをせずとも、自分で作っちゃえばいいんですから(笑
そして、「一つのことに熱中できる」とか、「熱中すると、他のことができなくなる」というのは、それだけ「これを攻めれば、人生は豊かになるかも」と攻略地点を絞り込めるタイプです。
「ころころと興味が変わる」は、そういう要所を一つずつ攻めることで、うまく戦略的に満足度を満たせているということです。
収益に相当するものを、すでに作っている
「工夫で豊かさを作る」とは、言い換えると「収益に相当するものを、すでに作っている」ということです。
そして熱中する部分は面白いので、どんどん不便な環境にしてゆくと、もっと面白くなるし、節約できて、それが収益代わりになります。
裏を返すと、そういう工夫が好きなタイプほど、変に「収益を作らなきゃ」とするほど、苦しくなるように感じます。
それは、我慢をしなきゃいけないからで。
そういう人ほど、「我慢をしなきゃいけない」、「浪費をして気晴らしすることが素晴らしいことだ」と考えると、人生は苦しくなります。
実際に工夫が好きな人ほど、「浪費をすること自体が、自分にとってはストレスでしかない」と感じる人も、多いと思うんですよ。
そして、「それよりも海でも眺めながら、ゆったり過ごしたい」とか、「好きな文章を書いたり、絵を描いたり、音楽を奏でたりしたい」みたいなことを重視することが多いように感じます。
そういう、「普通の人ならつまらないと感じたり、非生産的なことだと判断すること」が、自分にとっては大切だったりするんですよね。
同時に、そういう「さしてお金をかけなくてもいい趣味」を持つことも、それだけお得な体質だと分かります。
まとめ
なので、興味は変わっていいし、すぐに飽きていいんですよ。
むしろ、「すぐに飽きる方が、人生の満足度は高くなる」と言えます。
一方で、「何かに熱中すること」自体はすごく面白いですよね。
それは、「熱中すること」=「自分の豊かさをより増やしていること」だからです。
だから、熱中するために、より不便な環境に身を置けばいいと。
すると、手元にあるものとか、より安価な素材で豊かさを作れるようになるので、それが収益代わりになります。
「熱中できて、使うお金が減って、そして生き生きとして満足度を高められる」とか、最高でしょ。
そんな中で、無理に我慢するとか、無理に高い収益を作る必要なんてないんですから(笑
収益量なんて、工夫ができれば低くていいんですよ。
工夫ができる人ほど、無理に多くの収益を作る必要なんて、ないんだと。
大切なのは満足度ですから。
これが分かると、「ああ、すぐに飽きていいんだ。一つのことに熱中していいんだ」と自分の性質を受け入れられるでしょう。
そして、「もっと不便な環境に移ればいい。もっと不便にすると、もっと楽しめる」と分かると、さらに熱中できることが見つかって、お金に頼らずに生きられるようになるかと思います。
こう考えると、工夫が好きな人ほど、収益作りへの発想が変わるかな、とも感じたりもします。
そしてこれからの時代は、そういう「お金に頼らずに生きられる人」が強くなるかな、と思ったりもします。
ということで今日は、「ころころ興味が変わる」は要領がいい証拠、というお話でした。
今日はここまで~。