今日は精神的なお話です。
「目先の得に見えた、長期での間違い」に気づけると、未来が変わる、というお話です。
服を減らした二人の対談
興味深い記事を見つけたので、ご紹介。
服を33着まで減らした人が始めたこと、やめたこと(Diamond Online)
記事では「服を減らしてすっきりした。いつも新鮮でいられるし、お金の負担も減った」という女性二人が対談しているんですが。
実際、ものを減らすと気分がすっきりするし、お金の面でも楽になれますよね。
私の場合、興味あることを追いかけやすくなるし、「しばらくは生きられるな」と安心も増やせるわけで。
で、上記記事でいろいろとその内容で印象深い言葉があったので、その内容を紹介&解説してみようかと思います。
それで、最終的に「目先の得に見えた、長期での間違い」に気づけると、未来が変わりうるよ、ということを説明してみようかと思います。
満たされると「まぁいいか」とスルーできるようになる
以前なら、セールをやっていたら「ちょっと見ていこう」と思って絶対にデパートを徘徊していたけれど、「まあいいか」とスルーできるようになりました。
まさにこれですね。
満たされた状態になると、本質ではない欲求に対しても、「まぁいいか」って感じるようになるんですよ。
裏を返すと、本質ではない目先の欲求ほど、いくら満たそうとしてもスルーできなくなると。
デパートとかスーパーでセールをしている場合、そこで感じる「欲しい!」は「得をしたい!」と同義だと思います。
で、なぜ「得をしたいのか」というと、「今が満たされていないから」ですよね。
だから、少しでも安い時に買って、豊かさを増やしておきたいわけです。
でも、ここで一つ大きな問題があるんですよ。
それは、「本当はすがすがしい毎日が欲しいのに、その買い物は、実はそんなすがすがしさを制限するしがらみになっている」ということです。
自由が好きな人にとっては、「自由な毎日」を制限していることになるでしょう。
すなわち、その買い物をしても、一番欲しいものは得られないどころか、むしろ「自分が持つ、すがすがしさや自由の総量」を減らして、貧しくしているわけです。
だから、どんなに買っても満たされないどころか、買えば買うほど貧しくなってしまいます。
「得をする行動」を疑ってみる
何度行動してもうまくいかない場合、その根底には、こういう思考の罠があるかもしれません。
「自分にとっては得だと思っていた行動が、実は『本当に欲しいもの』を考えると、貧しくなるばかりの行動だった」ということです。
よくあるのが、「メキシコの漁師」の例ですね。
あるお金持ちを目指す人がいて、メキシコの漁師がのんびり釣りをしながら生きているのを見て、漁師に「そんな暇があったら仕事をして、お金持ちになればいいのに」と言います。
で、漁師が「何のためにお金持ちになるのかい?」と問い返すと、その人は「趣味の魚でも釣りながら、のんびり生きるためだよ!」と答えると。
すると、漁師は「わざわざお金持ちにならなくても、私はそれを実現しているよ」と答えると。
そういう風に、「○○になるために、お金持ちになる」とか、「○○を実現するために、こういう地位を手に入れる」という場合、その目的部分を忘れると、見当違いの方向に進みやすいと。
なので、もし「ずっと満たされない」という場合、自分にとっての「得をする行動」を疑ってみるのもいいでしょう。
いわゆる、「目先の得」を疑ってみる、ということですね。
そして違う行動をすると、満たされることがあります。
そうして初めて、「ああ、今までやっていたあの行動は、逆効果だったんだ」と分かることもあると。
そういう「自分が満たされた状態はどういう状態なのか」を考えると、「目先の得に見えた、長期での間違い」に気づけるかなと思います。
誰にとっての間違いなのか
もう一つ、印象に残った言葉があったので、ご紹介。
雑誌やインスタをすごくチェックしてたんです。間違いないものを買いたくて。
けど、今になってみると「誰にとって間違いなの?」ていう(笑)
この言葉も、本質を突いていると思うんですよ。
「間違いたくない」という思いがあったとしても、「それは誰にとっての間違いなの?」ってことですね。
「間違ってはいけない」というのは普通の人にとっては常識ですが、「それが自分にとっての間違いになる」とは限らないわけで。
目先の損得を少し置いてみて、本当の自分軸に照らし合わせることで、必要なものと、そうでないものが見分けられるかなと思います。
まとめ
なので、そういう「目先の得に見えた、長期での間違い」に気づけると、未来が変わりうるように感じます。
多くの人にとっては当てはまることでも、自分にとっては違うこともありますからね。
みんながどーっと動いていたり、みんなが「これがすごい!」と口をそろえて言っていると、やっぱり影響を受けるもので。
でも個性がある人ほど、そういう周囲と自分の軸は、違うことがあって。
なので、そういう自分軸を確認してみると、より欲しいものを得やすくなるかもしれません。
それに、普通は「多くのものがあるほど豊か」ですが、それは同時に「どうでもいいものも多くある」を意味しますからね。
一方で、「少ないもの」は「本当に大切で、好きなものばかり」を意味して。
なので、「少数の、本当に大切なものばかりに囲まれて、大切なことに多くの時間を費やせる人生も、一つの豊かさだよね」と分かると、雑音が消えるかもしれません。
ということで今日は、「目先の得に見えた、長期での間違い」に気づけると、未来が変わる、というお話でした。
今日はここまで~。