今日も考え方のお話です。
「変化を起こしたい場合は早めの決断、安全重視なら遅めの決断がよさそう」というお話です。
「反応が遅い!」というネタ
Twitterを見ていたら、たまに漫画「鬼滅の刃」のネタ画像を見るんですよ。
で、その中で、天狗のお面をかぶった師匠が、主人公に「反応が遅い!」と平手打ちをかます、みたいなものがあるんですが。
まぁ単純に、「反応が遅いよ!」と言いたい時に使う、ネタ画像だと思うんですが。
でもふと思ってみると、確かに「反応が遅い!」ってことでロスをしていることって、あるように思います。
ただ、「何でも早くすればいい」というわけでもありませんよね。
タイミングは早すぎてもダメだし、遅すぎてもダメなわけで。
じゃあどういう風に考えればいいのかというと、それが「変化を起こしたい場合は早めの決断、安全重視なら遅めの決断がよさそう」ということです。
すると、うまく変化を作れそうに思います。
現状から出たい場合、早めの決断
変化を起こしたい場合とか、現状から出たい場合、早めの決断がよさそうに思います。
というのも、何をしたらうまくいくのか分からないので、「いけそうと思ったものから、手当たり次第に試す」ぐらいの勢いの方がいいんですよね。
ある意味、「いろんな手段を確かめて、最もうまくいきそうなものを見つける」ということです。
それは、「もう少し努力すれば、いけるかも」という予測を含めての、手段の検討です。
すると、いい手段が見つけやすくなると。
もちろん、ロスはあるんですよ。
ある意味、「反応や決断を早くする」は、「深く考えずに動いてみる」ですからね。
だから失敗もするし、無駄なものにも多く着手するので、「これもうまくいかなかった」とお金や時間を無駄にしてしまうこともあります。
「現状から出る」のは、深く考えても分からないことが多い
でも、そもそも「現状から出る」っていうのは、深く考えても分からないことが多いんですよ。
だって、「現状の外」は、「私たちの常識外の世界」だからですね。
「どうすれば現状から出られるのか、深く考えても分からない」から、ずっと現状にいるわけです。
なら、「深い考えは、さして意味がない」と分かります。
実際に先端的な起業家ほど、多動性を持つ人(多動的な人)が多いですよね。
それは、興味を持ったらいろんなことに着手するので、いろんな可能性を自分の中で蓄えられると。
確かにそれは、最初ほど「無意味な着手ばかり」に見えるんですよ。
でも、長期的に見ると、「あれも使える、これも使える」という風になって、可能性が広がるように感じます。
変化を起こしたくない場合、遅めの決断
その反対に、あまり変化を起こしたくない場合とか、慎重に進めたい場合は、遅めの決断でいいように思います。
実際に、役所の決断とか、重役とか多くの人がチェックして遅いじゃないですか。
あれは、ただ単純に、「変化したくないから」だろうと思います。
彼らは今以上に責任を負いたくないし、「自分にとって安全な場所」に居続けて、外に出たくないわけです。
だから、そうやってチェックしまくりで、間違わないようにするんだろうと思います。
「こじれを持たない」ということが必要
ちなみに、これらが有効になるのは、「こじれを持たない」ということが必要です。
こじれを持つ場合、早めの決断であろうが、遅めの決断であろうが、どちらにしてもこじれの方に突っ走ってしまいます。
そして、「何も考えず」もしくは「考えすぎ」で、結果として何をしたらよいのか分からなくなってしまうと。
で、人によってはSNSに入り浸って、批判を繰り返したり、他者への攻撃ばかりになってしまうこともあるでしょう。
こじれかどうかを判断するひとつの方法が、「決断に焦りを含むか」というものがあるでしょう。
決断に焦っている場合、すなわち「早くしなきゃ」とか「絶対にこうしなきゃ」と思っている場合、その方向性自体がこじれている、ということです。
すなわち、そういう焦りを持つ場合、「どちらを選択してもうまくいかない。方向転換が必要」ということです。
すると、「こっちに進まなきゃいけないと思い込んでいること自体」に目を向けられて、「ああ、これがこじれか」と分かるかもしれません。
「恐怖を持つ方向」に進もう
ちなみに、「焦らない方向」とは、裏を返すと「恐怖を持つ方向」と言えることが多いように思います。
というのも、「焦る方向」は「先を見通せる方向、現状維持の方向」ですし、「恐怖を持つ方向」は「未知の方向、現状とは違う世界に出る方向」ですからね。
なので、焦りの方向に突っ走るのではなくて、恐怖を感じる方に進んでみる方が効果的でしょう。
そういう道を進めば、どんどん「今まで決断したことがないような、決断する必要があること」が出てきます。
それは当然で、現状の外は、今まで決断したことがない判断で満ちていますからね。
だから、そういう「今まで決断したことがない判断」を多く迫られているほど、「現状から出ている」と言えます。
例えばAmazon創業者は、「1日に2つは決断する」と言っていたぐらいなんですよ。
それぐらい、何か未知のことに決断を下していると、それが「現状から出ている」という証になると。
その中で、自分なりの判断スピードで、決断していくことになります。
裏を返すと、そういう「新たな決断」がないほど、現状に居続けやすい、ということですね。
そういう状態で判断すると、自分の今の状態が分かるかと思います。
まとめ
そういう風に考えると、決断の早さを変えられるように感じます。
現状から出たい場合は、「少々のロスがあってもいい。どんどん試してみよう」という勢いでいいように思います。
深く考えても分からないものは、脊髄(せきずい)的な反射とか、無意識とか、自分の心で判断する、というのもいいかなと。
その場合、「反応が遅い!」という態度で生きてみるのもいいように感じます。
そして、もし焦りを持つ場合、その「焦って進もうとする方向自体が、こじれている」と思うのもいいでしょう。
焦りの方向ではなく、恐怖の方向に進むわけです。
それを、「少々のロスがあってもいい」と覚悟して進んでいくわけですね。
そういう発想ができると、うまく現状を打破できるかもしれません。
ということで今日は、「変化を起こしたい場合は早めの決断、安全重視なら遅めの決断がよさそう」というお話でした。
今日はここまで~。