今日も昨日の記事に引き続き、精神的なお話です。
「生きるためにその場にいる」ではなくて、「生きるためにその場から出る」というアプローチもある、というお話です。
「頑張って生きなきゃ」の苦しみ
今のような変化している時代だと、不安とか緊張とか持ちやすいじゃないですか。
SNSを見ていても、そういう不安だったり、緊張を持っている人が多いですよね。
特に、感性が鋭いタイプの人というか、共感性が高い人ほど、周囲の感情に苦しみやすくて。
例えば、親とか上司、環境にいる人々が嫌なタイプだったり、相性の悪い人がいた場合、もうもんどり打って苦しむでしょ(笑
それでも、「頑張って生きなきゃ」と、頑張りがちなんですが。
そういう場合、「生きるためだ」と思えれば、嫌な環境から逃げ出しやすくなるように思います。
すなわち、「生きるためにその場にいる」ではなくて、「生きるためにその場から出る」というアプローチもある、ということです。
強い不安は、短命をもたらす
私の中では、「強い不安とか緊張を強いられると、それだけで短命に終わる」という感覚があります。
これは人間だけでなく、動物ならそうだと思うんですよ。
例えば私のごく身近な親類で、犬を虐待していた人がいたんですよ。
自分の飼い犬を蹴り飛ばしたりして、憂さ晴らしをして、「蹴飛ばすと、すっきりするぜ」みたいに高笑いをしていた人がいたんですが。
で、その犬は、特に怪我をしていないのに、やはりすぐに死んでしまったんですよね。
おそらく、不安や緊張を強いられる状態が続いたからだろうと思います。
不安や緊張は、肉体的に負担がかかる
不安や緊張を強いられると、肉体的に負担がかかります。
実際に、不安や緊張を抱えると、「すぐに危機に対処できるように、常に筋肉や肉体を活性化しておく」という状態になります。
心拍数も高まるし、血圧も上がって、筋肉の活性状態を維持するために、ブドウ糖とかの栄養素もどんどん消費します。
すると、「不安や緊張を持つ」だけで、そういうエネルギーを消化してしまって、肉体的に疲れるわけです。
私たちの身体は、通常は「動かない時は、省電力モード」に入っています。
動かない時は結構休息モードに入っていて、そして例えば歩き出したりすると、少しずつ活動モードに入る、みたいな流れです。
常に「いつでも全力活動できるようにスタンバイしている」というわけではないんですよね。
だから、「不安や緊張がない」というだけで、まったく身体の中で消費されるエネルギー量が違うことになります。
実際に、例えば旅行に出て普段の日常から出ると、身軽になったように感じますよね。
それは、「日常の不安や緊張から解放された」という状態になるから、無駄なエネルギー消費がなくなって、元気になるんだろうと思います。
我慢生活は「寿命の前借り」
なので私の中では、「強い不安や緊張でも頑張ろうとすること」というのは、「寿命を削って、エネルギーを前借りしている」とも言えるように思います。
ほら、よく「困難でも耐え抜ける、強靱な精神を身につけよう」とかして、メンタルを強くしようとして、自分からストレスに飛び込む人がいるでしょ。
でもそれは、ある意味「いつか返さなきゃいけない借金をして、今を耐えようとしている」ということです。
なんと言うか、それって無意味ですよね。
そう考えると、「強い不安や緊張を我慢して生きること」よりも、「心地よい緊張感で毎日を過ごすこと」の方が、いいように思います。
で、「心地よい緊張感」とはどういう状態かというと、「面白い」とか「楽しい」、「熱中できる」と感じる状態だということです。
「生きるためにその場から出る」という発想
なら、「生きるためにその場にいる」ではなくて、「生きるためにその場から出る」というアプローチもあると分かります。
だって、「その苦しい場」に居続けることは、寿命をどんどん削って耐えていることになりますからね。
それに、自分を殺して生きることになるので、「今も生きていない」とも言えます。
だから、「生きるためにその場から出よう」という発想が効果的になる、ということもあるように思います。
「生きるためだ」と思えれば、少々の困難は乗り越えられますからね。
例えば私たちを縛り付けるものに、「他人を裏切る罪悪感」とか、「期待に添えずに、相手を落胆させることへの恐怖」とかがあるかもしれません。
でも、「自分が生きるためだ」、「命を守るためだ」と思えれば、そういう罪悪感とか恐怖は、かなりどうでもいいことだと分かります。
まとめ
なので、「生きるためにその場にいる」ではなくて、「生きるためにその場から出る」という発想ができると、生き方が変わるかもしれません。
無理に我慢する必要はないですよ、と。
その我慢は、寿命の前借りなんですよね。
すると、「心地よい緊張感で生きられる環境に身を置けばいい」と分かって、環境を移動しやすくなるかもしれません。
ということで今日は、「生きるためにその場にいる」ではなくて、「生きるためにその場から出る」というアプローチもある、というお話でした。
今日はここまで~。
おまけ
ちなみに、不安や緊張の毎日でぐったりしていても、実際に簡単な運動をして、身体を動かす方がすっきりすることもあります。
というのも、「不安や緊張」は「スタンバイ」であって、身体を動かしているわけではないからですね。
なので、ちょっとウォーキングをしてみたり、自転車に乗ってみたりして運動するのもよさそうに思います。
それが気分転換や緊張をほぐす役割になって、すっきりするかもしれません。