今日は精神的なお話です。
「ものを手放す」っていうのは、「過去と別れる」ってことなんですよね、というお話です。
何かを手放すには、ストレスがかかる
昨日の記事で触れましたが、ここんところGoogleサービスを中心とした、大手IT企業サービスから撤退していたんですよ。
で、こういう「何か不要なものを手放す」という場合、それなりにストレスがかかるわけです。
だって、そういうものって、今まで「自分には必要だ」と思っていた人生の一部分です。
今まで使ってきたことに対する愛着もあるし、手放すことへの未練もあって。
でも、他に欲しい未来があるので、それを手放さなきゃいけないわけです。
新たな未来を作りたくて、その未来のためには過去を連れて行けないこともあるんですよね。
そういう場合、「過去と別れる」という覚悟が必要になるように感じます。
すなわち、「ものを手放す」っていうのは、「過去と別れる」ってことかなと思います。
印象深かった、アメリカ人が断捨離する動画
以前、だいぶ印象深かった動画を見たのでご紹介。(英語版のみです)
英語版で、しかも日本語字幕もないんですが、スキップしつつでも見ていると、なんとなく何をしているのかが分かるかと思います。
日本でもそれなりに知られている近藤麻理恵さんですが、その断捨離メソッドは、アメリカでかなりはやったようなんですよ。
で、この動画では、とあるアメリカ人夫婦が「実際に、ものを捨ててみよう!」ということで、断捨離の手順に従ってものを片付け始めた、という内容です。
判断基準は「ときめくか、ときめかないか」
最初のステップは、「例えば服なら、いろんな場所にある服を1カ所に集めてみる」というステップです。
そして集めて、改めて見てみると、とんでもない量になるんですよね。
で、どんどん「必要なものか、そうでないか」で分けていくんですが、その判断基準が「ときめくか、ときめかないか」だと。
実際に触ってみても、ときめかない場合、「ありがとう」と言って捨てるわけです。
「ものを捨てる」というのは、「過去の思い出を手放す」ということ
動画では3:20~からそういう判断部分になるんですが、もうすごい心が揺れるんですよ。
だって、例えば上記の動画であれば、「昔に友人たちとサッカーをして遊んだ、その時に着ていたジャケット」とか出てくるわけです。
すると、「思い出の象徴として、取っておきたい」という気持ちが働くんですよね。
すなわち、多くのものには、過去だったり、思い出だったりが詰まっているわけです。
だから、「ものを捨てる」というのは、「過去の思い出を手放す」ということになります。
それを手放せば、もう二度と手に入れることはできない、「今の自分を作った、過去の一部分」です。
でも、それはすごくいい思い出だけど、今ではもう必要ないし、ときめかなくて。
だから、「ありがとう」と言って、過去と別れると。
それはとても切ないことなんですが、未来には連れて行けない過去もあるんですよね。
そうして新たな未来ができてゆく
で、そういう過去と別れることで、新たな未来が入ってくると。
実際にどんどん処分していくと、上記動画では8:20~のように、次第にすっきりしてゆくんですよ。
そしてまっさらな棚だったり、きれいな部屋になると、気持ちがすがすがしくなるんですよね。
言うなれば、「新たな家に引っ越してきた直後」みたいな感覚になって、「これから好きに、この家を作ってゆける」と分かると。
それと同じで、「家だけでなく、自分の未来も自由にできる」と分かると。
すなわち、過去に縛られなくなった、ということです。
そうやって、不要になった過去を手放すことで、新たな未来を作れるわけですね。
「ネット上の断捨離」をしてました
で、私がこの2週間でやっていたのも、まさにこれでした。
私の場合、「ネット上で受け取る情報やサービス」の断捨離をしていたことになります。
で、しんどかったのが、Google Analyticsと、Gmailからの撤退でした。
Google Analyticsは、いわゆるアクセス解析なんですが、ほとんど見ていなかったんですよ。
1ヶ月に1回ぐらい、「どの記事がよく読まれたかな?」というのを見る程度で、つけている意味がなかったと。
それに、このブログのホスティングサーバでもアクセス解析は標準でついているので、それでも十分に使えると分かって。
でも、「何年も使っている。データ収集をしてきた。これから必要になるかもしれない」というだけで、手放すのにためらってしまうんですよ。
一番苦しかったのが、過去メールとの別れ
そして、一番苦しかったのが、Gmailですね。
だいたい、世の中にはGmail以上にフリーでいいメールアプリなんてありませんから(笑
というのも、GoogleはGmailを通して中身をすべて機械的にチェックしていて、通販で何を買ったのかとか、誰とつながっているのか、どういうやりとりをしているのか、すべて把握しています。
Googleはそれを広告として使ったり、統計データを販売することで、利益を得ているわけです。
すなわち、私たちはプライバシーをGoogleに売ることで、無料で最高のものを使えていると。
でも、私はGoogleから出ることにしたわけです。
そしてGmailから出ようとすると、私の場合は今までのメールデータを手放す必要がありました。
新たなメールシステムでは、いろんな事情でインポートできなかったんですよね。
もちろん重要なメールは手作業で転送でできますが、多くの「過去に他の人とやりとりした証」は消えてしまいます。
まぁ3年前もPCクラッシュでも、一度メールデータをすべて手放したとはいえ、「3年近く、いろんな人たちとやりとりをした思い出」を手放すのは、さすがにためらって。
そして新たな未来を作れるようになる
でも、過去のメールを読み返すことなんてまずないし、振り返ることもないし、手放す必要があると。
そして「ありがとう」と言って過去と別れると、それは哀しいことなんですが、身軽になれるんですよね。
で、新たな未来を作り始めることができると。
上記動画であれば、12:30~で仕上げになるんですが、積み重なった不要なものを見ると、「よくもまぁこんなに抱えていたな」とあきれるぐらいなんですよ(笑
今までは「これを持っているのが当たり前」だったのに、一度身軽になると、「こんな重たいものを、よく抱えていたな」という感覚になって。
すると、「これからは自由に動ける」と感じて、なんだか元気が出てきます。
すなわち、今までは「重たい荷物を抱えすぎていたから、元気が出なかった」と分かると。
まとめ
「ものを片付ける」、「何かと別れる」というのは、こういうことかなと思います。
もちろん、ときめくものは、一緒にいればいいんですよ。
でも、もはやときめかなくなって、不要になったものは、持ち続ける必要はないと。
むしろ、そういうものは未来の足を引っ張るものでしかないので、手放せばいいわけです。
その場合、良くも悪くも、過去と別れる必要があります。
そして、そういういろんな過去と別れることで、作れる未来もあるんですよね。
なので、不要になった過去を手放してゆくほど、身軽になれるし、元気が出て行動できるように感じます。
私の場合、ここ2週間ぐらいで、そういう「情報や、情報サービスの断捨離をしていた」と言えるでしょう。
するとすっきりできて、身軽になれて、新たな行動ができるようになった、ということですね。
他にも、例えばSNSのフォロー数とか、インストールしているアプリの数、ブラウザのブックマーク数を減らすことでも、よりそういうエネルギーを作れるかなと思います。
この開放感を実感できれば、「ちょっと捨ててみようかな」という気持ちになれるし、過去と別れることで、元気が出せるかもしれません。
それは、嬉しい過去も、哀しい過去も、どちらも同じです。
嬉しい過去を手放すのは苦しいし、哀しい過去も、実は手放す時にはさみしかったり、切なかったりするんですよね。
でも、そうすることで、新たな未来を作れることもあって。
特に過去に苦しみやすい人ほど、こういう「手放す」が効果的になるかな、と思ったりもします。
ということで今日は、「ものを手放す」っていうのは、「過去と別れる」ってことなんですよね、というお話でした。
今日はここまで~。