今日は、突破口を見つけるための、考え方のお話です。
全体ではダメでも、部分的な「小さないい手応え」に注目すると突破口が見える、というお話です。
どうすれば突破口は見える?
昨日の記事で、「収益を作りたいのに、突破口や切り口がさっぱり見つからない」って場合の、一つの考え方をお伝えしました。
改めて説明すると、スキルを身につけたり、収益を作りたいので、「うまくいきそうな手段」を手当たり次第に試すわけです。
でも、どれもうまくいかなくて、自信を失ってしまって、「何を突破口にすればいいのか、その切り口が見えない」と途方に暮れてしまったりして。
そういう場合、「うまくいきそうなもの」ではなくて、あえて「誰もやろうとしないもの」、「超絶不人気な場所」みたいな場所や方法に着目してみるのもいい、ということです。
すると、見栄や外聞みたいな惑わされる要素を排除できて、「どうせやるなら、これにしよう」と好みで選べるので、相性がいいものを選べます。
それに、不人気な場所ほど、競争が少ないので、自由にできたり、工夫次第で住みやすくできます。
そうやって戦う場所や進む方向を固定することで、初めて戦略が見えることもあるかなと。
お宝物件ほど、工夫をして修繕する必要がある
でも、多くの場合で、最初はうまくいかないんですよ(笑
それは当然で、常識的な手段で簡単にうまくいく場所ほど、人気になりますからね。
すなわち、「穴場」とか「掘り出し物」、「お宝物件」みたいなものほど、少し工夫をして、修繕をして使う必要があるわけです。
実際、どんなものでも、そういう工夫ができるほど利益にしやすくなります。
例えば不動産物件でも、「誰でもあこがれる、人気の物件」ではなく、「誰も得ようとはしない、不人気な物件」があるものです。
そしてその物件を詳しく見ると、「この家は、駐車場がないから致命的だ」という「簡単にはうまくいかない要素」が見えたりするんですよ。
ならその場合、「でも、無駄に植樹や塀があるので、それを取り払ってみたらどうだろう?」とか、「近所に駐車場にしうる土地はないだろうか、契約できないだろうか」とか、いろいろ考えることができます。
そして少し手間をかけてその問題を解決すると、一気にその物件が高額で売れたりするわけです。
工夫を重ねることで、強みができる
そうやって工夫を重ねていると、次第に独自のノウハウがたまっていきます。
「駐車場が問題な物件は、こう対処すればいい」とか、「風呂場が致命的な物件は、こうすればいい」とか、いろいろ独自の経験ができますからね。
建築やデザインについても学んだり、安く工事してくれる発注先を見つけたり、リフォームが好きなら自分で対処することもできるでしょう。
そしてそれを乗り越えることで、自分なりの強みができてゆくわけです。
で、もし工夫が好きな場合、「工夫するほど利益になる」と分かって、面白くなりますよね。
デザインを学ぶのが面白くなったり、自分なりのイメージで「この場所なら、こういう家にすると住みやすくなりそう」と修繕して、売り出すわけです。
もちろん、リスクはあります。
でも、そういうのがうまくいくと、面白いし、住人からも感謝されたりして嬉しくなると。
そういう風に、工夫と成果、喜びをつなげていくアプローチです。
「小さないい手応え」から切り口を見つける
ただ、自分でやっている場合、それでも切り口が見つけにくい場合があるものです。
例えば小説を書いていたとしても、「書いても書いても、どう書けば売れるのか、分からない」とか、「自分の良さが分からない」とかあるでしょう。
作品を作っても、「手当たり次第に作って出してみても、全然売れない」という状況に陥っていたりするものです。
そういう場合、部分的な「小さないい手応え」に注目するのもいいでしょう。
例えば小説の場合、「全体は失敗でも、この部分は自分でも面白くできた」、「読んでくれる人も、ここだけは楽しんでくれたようだ」と実感できるポイントがあるものです。
絵でも音楽でも何らかの新商品やサービスでも、「このポイントは、うまくいった」という小さな部分要素があるでしょう。
そこが切り口になりやすいんですよね。
「もっと小さな体制で収益を作りたい」
例えば私の場合、ゲームとかアニメ、オンラインゲームとか、いろいろ監督業をやってました。
それらは好きなものでしたが、体力的にも精神的にも結構しんどくて、「もっと小さくできるものがあればいいのにな」と感じていました。
すなわち、私は「もっと小さな体制で、個人やスモールビジネスとしてできる収益が欲しい」と、突破口を欲していたわけです。
でも、全然そんな道は見えなくて、頭を抱えていました。
一方で、私は趣味でブログを書いていて、人生とか考え方について語るのが好きでした。
私は、最初は「これは私の隠れた趣味だし、売るどころか、おおっぴらに見せるものでもない」、「こういう人生とか考え方とかを出すと、周囲から引かれそう」と思っていたんですよ。
でも、少しずつそういう考え方とかを出すと、喜んでくれる人がいて。
ある意味、それが小さな突破口だったように感じます。
電子書籍に小さな突破口が見えた
なので、あるとき本(電子書籍)を書いて、リリースしてみたわけです。
すると、ちょろっとですが売れたんですよ。
1ヶ月に数冊とか、収益が500円程度でも、電子書籍なら完全自動で長期的に売ってくれますからね。
普通に考えると、「1~2週間かけて作って、1ヶ月に500円」というのは、収益的には大失敗ですよね。
でも、私の場合は「10冊書けば、1ヶ月に5000円にはなる。いい本を作れれば、もっと増やせそう。長期的に自動でそれだけ入るなら、最高やん!」と分かって、エネルギーが出て。
私の場合、そこから未来が開けたように感じます。
すなわち、これも小さな突破口だったと。
突破口に集中する
もちろん、最初は私自身が、何に強いのかは分かりません。
でも、あるとき、他の人が私を紹介してくれている記事を見て、「あやえもんさんはロジカル(論理的)に説明してくれるのがすごい」という解説を知りました。
すると、「そうか、私は分かりにくいものを、シンプルに分かりやすくして説明するのが得意なんだ」と自覚できたわけです。
これもまた、一つの小さな突破口でしょう。
そして、それを生き方とか人生、ストーリープロットみたいな「よく分からないもの」に適応すると、もっと喜んでくれる人が出てきて。
そうやって、小さな突破口や、わずかな切り口を元に、そこに集中して、少しずつ未来を切り開いてゆくわけです。
全体で見たら失敗でも、その中には「このポイントは、うまくいった」という小さな部分要素があるものなんですよね。
まとめ
なのでうまくいかない場合、「ダメだった中にある、小さないい手応え」を探り当てるのもいいかと思います。
方向性を決めて動けば、全体では失敗しても、どこかに部分的にうまくいった場所はあるものです。
私たちは、「失敗した」という大きな騒音に耳をふさぎたくなったり、人によっては「だから私はダメなんだ」と全否定したくなるものです。
でも、その中でほんのわずかに響く、うまくいった部分に耳を澄ませると。
それは、自分なりの満足だとか、よかった部分、小さな感謝、わずかな「ありがとう」という言葉などになるかもしれません。
すると、新たな切り口が見えて、「次はもっとこうシンプルにして、この部分だけで、これをメインにして戦ってみよう」とかできます。
そうやって未来を切り開いてゆく、というのも一つの方法かなと思います。
ということで今日は、全体ではダメでも、部分的な「小さないい手応え」に注目すると突破口が見える、というお話でした。
今日はここまで~。