今日は、クリエイティブな考え方のお話です。
「何がうまくいくだろう」と探してダメなら、「どの辺を攻めたいだろう」という発想もよさそう、というお話です。
手当たり次第に試しても、ダメな状況
ちょっとしたツイートを見かけたんですよ。
それは、スキルを身につけたり、収益を作りたくて、うまくいきそうなものを手当たり次第に試しているわけです。
でも、どれもうまくいかずに、自信を失ってしまっていて。
なので、こう感じるわけです。
「自分は何をやってもダメだ」、「全然進んでいる感じがしない。同じところを行ったり来たりだ」、「何を切り口に切り開けばいいのか分からない」、「他者からのいい縁や誘いがなければ、事態は改善しそうにない」みたいな。
こういうのって、よくあると思うんですよ。
私自身、「どうやって切り開けばいいのか分からない」と、頭を抱えてぼうぜんとするようなことは、多くありましたからね。
「何をやってもダメな状況」を打開する発想例
この場合、いくつか切り口はあるように感じます。
その一つの考え方として、次のような考え方をしてみるのもいいでしょう。
- (自力ばかりでやみくもにやろうとしている場合)誰か他者に相談したり、頼ってみる
- (他者にばかり頼っている場合)自分で「どの辺を攻めたいだろう?」と考えてみる
これは、「今までやっていなかったことを試してみる」ということですね。
前者は、今までずっと自力でやろうとしていた人ほど、効果的になるかもしれません。
一方で後者は、今までずっと他者に頼ろうとしていた場合に効果的になりやすいでしょう。
「うまくいく人をまねしまくる」は「他者に頼ろうとしている」ことになる
で、「自分では何がうまくいくのか分からないから、他の人がやってうまくいっているものを、手当たり次第にまねて試してみる」という状態に陥っていたとしましょう。
その場合、実はそれは、後者の「他者に頼ろうとしている」と言えます。
一見、それは自力で試しているように見えますよね。
自分でいろんな情報を探して、見つけ出して、自分でもできそうだったり、うまくいきそうなものを自分で判断しているんですから。
でも、少し見方を変えると、それは「SNSやネットの検索で他者に相談しまくって、答えを聞きまくっている」とも言えます。
そういう状態に陥ると、自分軸がなくなるんですよ。
そして、「どこを攻めたいのか」が分からなくなります。
「どこを攻めたいのか」という発想
収益作りをいくさでたとえると、私たちはどこかの砦(とりで)を落とすなり作るなりして、安心して住める拠点が欲しいわけです。
その場合、もちろん「住める場所なら、どこでもいい」とすることもできるでしょう。
でも、まずは「どの砦を攻めて得たいのか」、「どの土地に進むか」を決めるのもいいですよね。
「あの辺に住もう」と方向性や場所を決めることで、初めて「こういう戦い方をしよう。こういう能力を身につけよう。こういう研究をしよう」という戦略が見えることもあるんですから。
でも、そういう攻める場所や方向性が決まらない状態で、他者に相談してしまうとどうでしょう。
他のプロは、山を攻略するプロだったり、海のプロだったり、平原とか都心部、田舎、いろんな攻める方向性を持っているものです。
すると、山を専門とする人は「こうすると(山は)戦いやすくなる」と言うでしょう。
でも、それが海の砦で通用するとは限らないと。
逆に、海の人は、山の人とは全く違う発想で、自分なりの砦を作ったり、確保したりしているわけです。
だから、「やたらと他の人を見て、うまくいきそうな方法を探す」という方法に頼るほど、結局自分は何をしたらいいのか分からなくなります。
その「うまくいく方法を探しまくる」というのは、自分を混乱させるだけなんですよね。
「どの辺を攻めればいいだろう?」と考えてみる
なのでその場合、「どの辺を攻めたいだろう?」と考えてみるのもいいでしょう。
攻める場所を固定して、そこから戦略を決めるわけです。
例えば「プログラミングで収益を作りたい。どの言語を学べばいいだろう?」という場合、適当に決めちゃえばいいんですよ。
ただ、その場合、普通は「みんなが殺到している、人気なプログラミング言語やジャンル」を選びやすいものです。
実際に、今までもそうやって「うまくいく手段やジャンル」を選ぼうとしていたことでしょう。
でも、人気な手段やジャンルは、競争になりやすいんですよね。
だから、状況もめまぐるしく変わるし、振り落とされないように学び続けたり、頑張り続けなければいけなくて。
なのでそういう場合、その反対として「誰もやろうとはしない、超絶不人気で落ちぶれた言語やジャンルを選ぶ」という発想もいいでしょう。
実は、不人気だったり、落ちぶれたり、誰もやろうとしなかったりするような手段やジャンルにも、可能性はあったりします。
というのも、それだけ不人気なのに生き残っているということは、ニッチでも確実な需要があるからで。
すると、競争で勝とうとするよりも、実は楽に攻略できることがあります。
まとめ
なので、「自分は何をしたらいいのか分からない」という場合、そういう風に「まずは攻める場所を決める」という発想もいいかと思います。
そして、「うまくいきそうなもの」ばかりを探していてダメなら、「誰もやろうとはしないもの」に着目してみるのもいいでしょう。
すると、「うまくいきそうかどうか」というよりも、「どうせやるなら、これにしよう」という、好き嫌いで選べます。
そりゃまぁ当然で、例えば恋人や相棒を選ぶ場合でも、「候補は全員、お金もないし、地位も名誉も、見栄えのよさも、何もない」という相手だったら、純粋に好き嫌いで選べますよね(笑
それは、お金とか地位、名誉みたいな、余計な「惑わされる要素」がないからで。
すると、そういう相性のいい相手を選ぶと、ぴったり合って、結果として戦いやすくなるわけです。
自分の力を身につけるのも同じで、まずは攻める場所を決めて、そうすることで初めて、いい道具とか、いい発想、いい戦い方、いい相棒が見えることもあるでしょう。
で、無理に人気な方向や、うまくいく方向を攻めなくても、自分なりの砦を作ったり、見捨てられた廃墟をリフォームして使ったりもできますよ、ということです。
むしろ、全体では不人気な砦の方が、長期的に安心して住めるかもしれません。
ということで今日は、「何がうまくいくだろう」と探してダメなら、「どの辺を攻めればいいだろう」という発想もよさそう、というお話でした。
今日はここまで~。