今日は、つらつらと精神的な内容を語ってみましょうか。
「失いたくないと思っているもの」を直視することで、現状から出やすくなる、というお話です。
どうやって現状から出るか、という問題
人生をよりよくしていきたい人ほど、「現状から出たい」、「現状を変えたい」ってことをよく感じるんじゃないかと思います。
実際、常に現状から出る戦いばかりでしょ(笑
だいたい我慢をしても、ほとんどの場合で現状は変わらないんですよ。
それどころか、体力も資源も、自分の人生の時間も減っていくわけで。
するとあるとき、「我慢し続けても、未来はほとんど変わらない」と、愕然とする時が来るんですよね。
そこでようやく、「我慢って、現状維持でしかなかった。自分以外の誰かに、自分の人生を変えてとゆだねているだけだった」と分かるわけです。
そして、「自分を殺して生きることに、自分の人生を1分1秒でも費やしたくない」と感じるようになれて、自分が変わる覚悟ができるようになるんですが。
「失いたくないと思っているもの」を直視する
そういう場合、「失いたくないと思っているもの」を直視することで、現状から出やすくなるように思います。
そもそも自分を殺しているということは、何か「失いたくないと思っているもの」があるからですよね。
そういう「失いたくないと思っているもの」は一つかもしれませんし、いくつかあるかもしれません。
それを守っているから、現状のような対応をしなきゃいけなかったり、無理に自分を偽って、苦しい選択をしているわけです。
裏を返すと、周囲や社会からの「あなたがもしこういう態度をするなら、こうするよ。あなたはこうなるよ」という脅迫に屈してしまっていると。
「わがままを言うと、見捨てるよ」とか、「親の言うことに抵抗すると、あなたへの保護や支援をすべて打ち切るよ」とか。
そして、「あなたはそうなってもいいの?」と、脅迫されいて、それに屈しているわけです。
脅迫を乗り越える方法
なら簡単なことで、その「失いたくないと思っているもの」を直視して、それをなんとかしてみましょうよ、ということです。
脅迫とは、「自分にとって大切なものが、奪われる恐怖」によって起きるものです。
なら、その脅迫を乗り越えるには、「失いたくないもの」を直視してみましょうよ、と。
例えば、「失ってもいい。今ではたいした痛みではない」と、精神的に受け入れたり。
「それは別の場所で得られる」と、模索したり。
「材料を得れば、別の形で作れる」と、工夫したりするわけです。
この「失いたくないもの」を手放すか、別に確保できれば、そのために自分を殺す必要がなくなります。
だって、周囲からの「あなたがそんな態度なら、こうするよ。あなたはこうなるよ」という脅迫にも屈しない、強さを得られるんですから。
本当の自分を出せるようになる
そうすることで、本当の自分を出せるようになるんですよね。
周囲には、今までとは違う、本当の態度で接することができるようになります。
「ごめんね、これが私なんだ」
「ごめんね、今の私は、こういう生き方なんだ」
そう言える状態って、すがすがしいし、ありのままだし、自由ですよね。
そして、「私はこれで、世界から受け入れられている」という受容があって。
こういう自由と受容を受け入れていくのが、自分なりに生きていくことかな、と思ったりもします。
一度罪を償えば、それで悪縁は絶ちきれる
確かに周囲には、自分を偽ってきたことをわびる必要があるでしょう。
本当は自分にはできないことを「できる」と偽って、周囲を無駄に期待させてしまっているんですから。
だから、「ごめんね」と謝る必要はあります。
ですが、一度しっかりと謝って、自分が周囲をだましていた罪を償えば、それで悪縁は絶ちきれます。
裏を返すと、今まで「こんなに我慢しているのに、周囲は私によくしてくれないなんて」というねたみや恨みは、こじれていた思いだったと分かります。
だって、本当は「自分を偽って、周囲に期待させている」という過ちを犯しているのに、それを「周囲が悪い」と攻撃しているんですから。
そういう状態で、周囲が「本当の自分」を受け入れてくれるはずがありませんよね。
周囲を攻撃しても、自分を受け入れようとしても、無駄
だからそういうこじれた状態では、どんなに周囲を攻撃しても、どんなに「自分は受け入れられている」と思い込もうとしても、無駄になります。
だって、自分が嘘をついて、周囲をだましていることに気づいていないんですから。
自分が嘘をついているのに、そんな嘘つきの自分を「受け入れて」とか、「受け入れられていると認めよう」とするなんて、矛盾していますよね。
なので、Twitterで周囲や社会を批難しても、自己肯定感を上げようとしても、「生きているだけで素晴らしい」的なツイートをリツイートしまくっても、効果がないわけです。
ですが、自分が周囲をだましていたことに気づいて、謝罪をして、罪を償えば、それで悪縁は絶ちきれます。
今まで「できます」と言っていたことを、「本当は、私にはできなかったんです。ごめんなさい」と謝り、落胆されて、見放されて。
そして、ようやく本当の自分として生きられるわけです。
確かに、相手から落胆されるので、一時的には苦しいんですよ。
でも、その苦しみは一時的なものでしかありません。
その後は、「ああ、これで私は自分を偽らなくていい」という、すがすがしい自由が得られます。
そこが、「自分の人生」のスタートラインじゃないかな、と思うんですが。
まとめ
なので、「失いたくない」と思っているものに着目すると、いろんなことが見えてくるように感じます。
なぜ自分が現状から出られないのか、なぜ自分が苦しいことを我慢しているのか、なぜ周囲は自分に配慮してくれないのか。
それは、「そもそも自分が自分を偽って、周囲に嘘をついていたから」なんですよね。
そして「もう嘘はやめよう」とするか、もしくは「この時期までに、嘘だったことを周囲に明かそう。そして今から、その準備をし始めよう」とすると。
なら、「ああ、自分は自分なりに生きていいんだ」と分かって、自由になれるかと思います。
そこがスタートラインで、そこから工夫をして、生きる方法を模索していくわけですね。
すなわち、「収益や豊かさを得て、自分に素直になる」というよりも、「自分に素直になることで、収益とか自分なりに生きる道を模索し始められる」ということです。
これが分かると、比較的短期間で自分が変わって、現状から出やすくなるかもしれません。
ということで今日は、「失いたくないと思っているもの」を直視することで、現状から出やすくなる、というお話でした。
今日はここまで~。