新年スペシャルということで、今日は収益作りのお話です。
「『社会維持型、境地開拓型の違い』という知識を応用して、利益を得る1つの方法」ということで、お話ししてみましょう。
利益を得る手段は多くあっていい
私自身は、手段は多く持っていていいと思うタイプなんですよ。
というのも、いろんな手段があるほど、「これがダメならあれを試してみよう」と、希望を持ち続けられますからね。
それに、まったく別業界の手段だったとしても、「そういう発想もあるのか!」と知れば、頭を柔らかくできたり、考え方を応用できることもあって。
なので、特に新たな挑戦をして生きたい人ほど、こういう「手段は多くある方がいい」というスタイルになるかと思います。
で、私が定義している人間のタイプ分類として、「社会維持型、境地開拓型」というものがあります。
今日はその性質を応用して、利益を作る発想について語ってみましょう。
こういう発想ができると分かると、「自分の内面に詳しくなることが、外の世界にも対応しうる」と分かって、能力の応用例を得られるかと思います。
社会維持型と境地開拓型とは
さてさて、おなじみですが、私が定義している人間の性質分けとして、「社会維持型、境地開拓型」というものがあります。
私の本や過去記事でもよく紹介していますが、人間には次図のような4つのタイプ(外向型、高共感タイプ内向型、境地開拓タイプ内向型、HSPタイプ内向型)がいる、という私なりの切り口です。
で、今日は共感性(上下の軸)は関係ないので無視して、「社会維持型か、境地開拓型か」という左右の軸で見てみることにしましょう。
社会維持型と、境地開拓型とでは、次のような特徴があります。
- 社会維持型:社会で多くの人と関わり生きるのが好き。社会の歯車になれて、そこで競って生きたい。工夫が苦手で、伝統が好き。ブームにはつい乗ってしまう。
- 境地開拓型:社会で生きるのが苦しくなりやすく、社会の歯車になれない。自由が好きで、工夫で生きたい。ブームや人混みからは、つい離れたくなる。
性質の違いから、利益を作る発想
で、この性質の違いが分かると、そこから利益を作れると分かります。
その一つの具体例が、「社会維持型の性質が、ブームやバブルを生む」ということです。
例えば金融市場だと、過去には日本のバブルとか、ドットコムバブルとか、ありましたよね。
他にも、身近な例では「鬼滅の刃が人気だ!」となったらそこに人が殺到したり、「マスクが品切れだ!」となったらそこに人が殺到したり。
タピオカとか、マリトッツォとか、ビットコインとか、トイレットペーパーとか、まぁいろいろブームがあるものです。
そして、ブームが過熱すると、バブルになります。
バブルは必ず崩壊する
で、そういうバブルって、必ず崩壊します。
というのも、必要以上に人が殺到することで、「本来あるべき価値」よりもはるかに高くなってしまってしまうからですね。
先日も少し触れましたが、例えば「タピオカ店が人気だ!」となったら、「タピオカ店の株を得れば、お金持ちになれた」という人が続出します。
すると、多くの人が「私もそういう株が欲しい!」と集まってきます。
なら、もっと株価が上がって、実際にお金持ちになる人が続出します。
そうして、「タピオカ店の株を得れば、誰でもお金持ちになれる。だって、今までがそうだったから」という論理ができてしまいます。
でも、冷静に考えると、「タピオカ店の株が上がり続ける」なんてあり得ませんよね。
だって、タピオカなんてデザートの一種でしかなくて、今までもいろんなブームが来て去って行ったものなんですから。
なのに、多くの人がそのブームに乗っかってしまうわけです。
社会維持型の人ほどブームに乗りたがる
じゃあなぜそんなブームに乗ってしまうのかというと、社会維持型の人ほどブームに乗りたがるからです。
彼らは基本的な性質として、「社会の中でしか生きられない」という性質を持ちます。
すると、彼らは「周囲と同じ価値観でありたい。その1つの価値観の中で、競って優れた存在になりたい」と思うようになります。
というのも、「社会の中で、優れている」地位や状態を得ることで、より安心できるし、生き延びられるからです。
だから、「みんながこれを評価し始めた」と感じると、それに飛びつかざるを得ないんですよ。
というのも、もしそうしなければ、社会から取り残されてしまうんですから。
自分だけみんなの会話に入れなかったり、疎外感を味わったり、ついて行けなかったり。
そういう「周囲についていけないこと」に強烈な恐怖を感じるし、同時に「周囲から認められたい」という強烈な欲を持つので、ブームに乗らざるを得ないと。
ブームやバブルは必ず起きる
一方で境地開拓型の人は、その反対の性質を持ちます。
「ブームに乗れないし、むしろブームから距離を取りたくなる。それよりも、自分の興味あることを自由に深めたい」と思うタイプです。
一人でいることも苦ではないし、むしろ社会から距離を取りたいぐらいで。
ある意味、境地開拓型の人は「社会の歯車として押し込まれること」に苦しくなると言えるでしょう。
そしてそれと同じように、社会維持型の人は、「社会から見放されること」に苦しくなるわけです。
だから、ブームは必ず、規模の大小を含みつつ、定期的に起きます。
なぜ社会維持型の人は、ブームに気づけないのか
で、このブログを読んでいる人には、境地開拓型の人が多いかと思います。
すると、境地開拓型の私たちからすると、「それって明らかにバブルだよね」って分かるんですよね。
というのも、ブームをその外から見ているんですから。
でも、一方で社会維持型の人は、それに気づけません。
だって、周囲がみんなタピオカ店とかビットコインを買っていて、それでどんどんお金持ちになっているんですから。
その世界がすべてなので、自分たちが「崖に向けて突っ走っている、猛牛の群れの中にいる」とは気づけないんですよ。
それに、そういう社会から見放されることに強烈な恐怖を持つので、「ブームには乗るしかない」という状態です。
その「ゆがみ」を利益にする
なら、私たちはそこにある「ゆがみ」から、利益を得られると分かります。
タピオカ店が人気になったら、必ずその反対側に、お金が足りなくなった店があるものです。
利益が出ている人気ラーメン屋の株が、大安売りになっていたりするわけです。
すると、そういう割安のものを買って持っておくと、しばらくするとバブルがはじけます。
で、元の状態に戻るので、ラーメン屋の株価も戻って、その分お金持ちになれます。
単純な原理、単純な話ですよね。
これが、「社会維持型、境地開拓型の違い」という知識を応用して、利益を得る1つの方法です。
それは人間の性質によって確実に起きることなので、それを利用できると。
人間の性質を元に、利益を作れる
同時に、そうやって「優良なラーメン屋の株」を買い支えてあげることが、社会のためになるとも分かります。
だって、ラーメン屋は社会には必要なので、安い時に買い支えてあげることで、ラーメン屋は存続できるんですから。
なら、私たちは大きな利益を得て、ラーメン屋も存続できて、素晴らしいと。
投資家のウォーレン・バフェットがやっているのは、基本的にこういうものです。
で、こういう原理が分かって、「ブームによって起きるゆがみ」を見抜ける人なら、時間と共に豊かさは増えていくと分かりますよね。
「人には逆らえない力がある」ことを知ることで、私たち「ブームに乗れない側の人」にできることがあると。
金融市場は、心理で動いている
私が金融市場に興味を持ったのは、そういう「人間心理を応用できる」と分かったからでもあります。
私は今まで、「自分の内面を見て、分析する」というのが好きだったんですよ。
そうすることで、自分の心がダイレクトに安定させられるようになったからですね。
でも実は、その「心理が好き」という個性は、「自分の内面」という小さなことだけでなく、「世界の金融市場」という大きなことにも当てはめられると分かります。
だいたい、金融市場では、「市場心理を理解することが大切だ」と言われるんですよ。
市場は人間と同じように、仮想的な心理を持っていて、その気まぐれな心理で値段が動くから、そう言われるようになったと思うんですが。
心理解析を、市場心理解析に当てはめられる
なら、私は「心理を分析するのが好きだし、得意」なわけです。
同時に、私は「自分の心理」については問題を解決してきたので、なんだか「原理が理解できてきて、新たに分析できること」がなくなってきた状態でした。
そんなとき、「市場心理」という新たな心理を前にして、まったく理解できない原理がそこにたくさんあって。
すると、そりゃもう「心理解析大好き人間」としては、大興奮なわけです(笑
だって、意味不明な動きをする市場があって、でも学んでゆくと、そこには確たる原理があるんですから。
なので「これは面白い! なんでこんな反応をするのか、もっと知りたい!」みたいに、ついハマってしまったと(笑
「自分の内面」と「世界の金融市場」は同じ側面を持つ
だから、私は金融市場に興味を持ったんだろうと思います。
普通、「自分の内面」と「世界の金融市場」なんて、まったく別世界で対極のものだと感じるじゃないですか。
でも実は、その両者には「心理という、確たる原理を元に動いている」という共通点があるわけです。
そして、これまでも何度か触れましたが、自分の心理を分析できて解決できるほど、自分の精神がダイレクトに安定します。
同じように、市場の心理を分析できて、原理を理解できるほど、ダイレクトに自分のお金に直結します。
どちらも同じ、「心理をもっと知りたい好奇心」を使っているだけです。
なら、「心理メカニズムが面白い」と感じる人なら、きっと「市場心理メカニズム」も面白さが想像できるんじゃないかと思ったりもします。
市場心理にも、社会維持型優位の時期とか、境地開拓型優位の時期とか、いろいろありますからね。
まとめ
なので、「内面を見てゆくこと」が、必ずしも「自分の内面しか通用しない」とは言えないと分かります。
人間心理という「最も小さなもの」を知ることが、金融市場という「最も大きなもの」を知ることにつながりうるんですから。
こんなの、常識では予想できませんよね(笑
こういうのは、未知な世界に飛び込んでみないと、分からないものです。
私たちが「今までとは非関連な業界」に興味を持った場合、「今まで積み上げたものが、すべて無駄になる」と、恐怖を感じるものです。
だから、現状に居続けようとしてしまうわけですが。
だけど、そこで未知の世界に飛び込むと、「あ、今までの技術が使えた」ということもあるように思います。
私が金融市場に飛び込んだら、まったく役に立たなくなると思っていた「心理学知識」が、思い切り役に立ったように。
これが分かると、「先入観で判断するのはやめよう」とできて、非関連な業界に挑戦してみる勇気が出て、一気に世界が広がるかもしれません。
ということで今日は、「『社会維持型、境地開拓型の違い』という知識を応用して、利益を得る1つの方法」という内容をお話ししてみました。
今日はここまで~。
おまけ
今、私がどういう戦略で金融投資をしているのかは、また後日に詳しく語ろうかと思います。
まぁ、現状の私はまだ分からないことだらけなので、あんまり役立たないかとは思いますが(笑